いよいよ、本格的な冬将軍が到来しました。
冬ともなれば、風邪のシーズンです。私は、そもそもカラダが強くないせいもあって、気をつけていても、風邪はひいてしまいます。別に好きでひくわけではないのですが、いくら気をつけていても、風邪をひいてしまいます。
私の場合、風邪をひくと、最初の三日間で段々具合が悪くなり、だいたい三日目が底になります。で、そこから少しずつ良くなってきて、一週間ほどでほぼ回復という道筋を通る事が多いです。
普通の人なら、風邪は三日で治るそうですが、私の場合、三日で底につき、一週間で治る…ってパターンなんです。これも体力の無さが原因なんでしょうね、シクシク。
ですので、風邪初日は「なんとなく具合が悪いかも…」と感じていますが、たいてい頑張って仕事に行っちゃいます。二日目はその時のウィルスさんの強さによって違っていて、弱めのウィルスさんなら頑張って仕事に行っちゃいますが、強いウィルスさんだと、たいてい寝込みます。三日目は、弱めのウィルスさんの時は、とりあえず仕事に出掛けて、その日の仕事をチャチャっと終えて、早退して寝込みます。強めのウィルスさんの時は、枕からアタマが上がりません。四日目以降は、体調と相談しながら、頑張って仕事に行きます。
いやあ、日本人だな。つくづく日本人だな。
日本の場合、風邪をひいたくらいで仕事を休むと、上司に叱られます(笑)。発熱でもしない限り休めません…ってか、発熱していても休めない職場はたくさんあります。私は上司なので、別に休んでも叱られませんが、部下の手前、ある程度は頑張らないと示しが付かないので頑張っちゃいます。
日本以外の国では、風邪をひいたら、同僚にうつしてはいけないので、休むのが普通だそうですが、日本では、風邪をひいて休むと仕事に支障が出るので、仕事に支障が出るくらいなら、病身にムチを打って働くのが普通ですし、同僚にうつる? 他人の風邪なんてもらうなんて、根性が入っていない証拠だ!とまあ、精神論で片付けられちゃいます。
そういう点では、日本はまだまだ近代的な社会なんだと思います。
さて、そんなわけで、風邪をひいたくらいでは、簡単に仕事を休めない、ジャパニーズ・サラリーマンな私ですが、レッスンでは…と言うと、割と簡単に休んじゃいます。
と言うのも、先生方に風邪をうつしてはいけない…と思っているからです。
はっきり言っちゃえば、サラリーマンはいいんです。仕事を休んでも、代わりに働く人がいますし、代休やら年休やらがあるわけですから、風邪で休んでもお給料出ますしね。
でも、自営業で個人事業主である先生方は、風邪をひいたくらいでは仕事休めません。基本的に代わりのきかない仕事をしている方々ですからね。もしも仕事を休むことになれば、自分の代役を探さないといけません。それは大変だし、面倒な事です。だったら、いくら熱があろうが、働くしかない…というわけです。
そんな労働環境にいる先生方に、風邪をうつしてはいけないではありませんか! だから私は、仕事は少々の風邪でも頑張って出勤しますが、レッスンの方は「風邪気味かも…」と思った段階で休むようにします。
もちろん、レッスンはドタキャンになりますので、後日、謝礼をお支払いしますし、別に振替レッスンなどは要求しません。だって、自分の健康管理がダメダメで先生に迷惑をかけてしまったわけですからね。先生に何かを要求するってのは、スジ違いだと思うわけです。
なんでこんな事を書いたのかと言うと、どうも世の中には、私と真逆な発想をする人が居るらしいからです。
レッスンはお月謝を支払っているのだから、休むのはもったいない。少々具合が悪かろうとレッスンには参加します…とか、病欠をしてレッスン回数が減ってましったから、当然振替レッスンをしてもらわないと困る…とか考える人がいる…らしいんですね。職場や学校は休んでも、レッスンは休まない、休んだら振替を要求する…ってわけです。
「風邪ぐらい、大したことないでしょ。それより、私が損する方がイヤだわ」
風邪は万病のもとです。風邪を馬鹿にしてはいけません。それに風邪だと思った病気が、風邪ではない別の病気だったらどうしますか?
あなたの風邪のせいで、先生がコンサートをキャンセルしなければいけない状況になったとしたら、責任取れますか? 先生は色々な人と接する事が多いでしょう。あなたの病気が先生を介して、世間に広まっても、心は痛みませんか? それ以前に、大好きな先生があなたからもらった病気で苦しむ姿を想像できますか?
私が損する方がイヤだわ…って、習い事って、基本的に、贅沢であり道楽なんです。損得なんて考えてはいけません。これはオトナの習い事であれ、子どもの習い事であれ、同じです。手からクチへの生活をしている人は、習い事はできません。『損するのが嫌だ』と思うならば、習い事をする資格がない…と私は思うわけです。
なので、私は風邪をひいても仕事は頑張りますが、レッスンの方はあっさりと休んでしまうわけです。
本当は、仕事もあっさりと休める方が、自分にとっても周囲の人々にとっても良い事なんだけれど、日本の社会がそれを許さないんだよなあ…。
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コメント
私はレッスンの時に手土産を持っていきますが、先生のコンサートが近くなったら生ものは避けます。街のケーキ屋ではなく、コンビニの普通の菓子にします。ポッキーとか森永ダースチョコとかですね。これらの菓子が原因の食中毒は皆無に近いでしょう。
うちの先生は若いお嬢さんですが、私のフルートも平気で口に当てたりします。気さくな先生には違いないのでしょうが、私は慌てて制止し、携帯用の小型スプレーでリッププレートをアルコール消毒します。
自分自身は他人のフルートは平気で吹けますが、若いお嬢さんがオッサンのフルートを口にするのはビビりますね。彼女の親が見たら、気持ち良いものではないでしょう。先生にレッスン代を払うのも、なるべくきれいな千円札を選んで封筒に入れるようにします。香典の逆ですね。
自分は過去に驚くほど不衛生な生活をしていたという自覚があるので気を使います。ある意味、清潔そうな人間に対して劣等感があるのでしょう。
でも彼女のお母さんは、落ちたものでも平気で拾って食べたりします。三秒ルールとか言ってますが、はたしてどこまで科学的なのだか。あの母娘は外観に似合わず意外とタフなのかもしれません。
生徒がドタキャンした時のルールは、すとんさんのおっしゃるとおりだと思います。今は大人になったのでそれが素直にナットクできますが、若いころだとキャンセルした分は当然レッスン料ナシと考えそうです。先生の別の金儲けの機会を奪っている自覚は、未熟者にはないでしょうからね。
在日日本人さん
先生、すごいね。まあ、フルートは銀製だから、他人のフルートを吹いたからと言って、即、不潔とは言えないけれど、気分の問題もあるから、普通は歌口を軽く拭いてから吹くモノだよね。
>彼女のお母さんは、落ちたものでも平気で拾って食べたりします。
たぶん、そういうお母様のお嬢さんだから、生徒さんのフルートも平気で吹いちゃうんでしょうね(きっとそうだな)。
>私はレッスンの時に手土産を持っていきますが、
私はそんなにマメじゃないです。せいぜい、お中元にお歳暮、旅行の土産、コンサートのお祝いぐらいかな? たいてい、酒がビール券ですわ、二人とも飲兵衛だから。あと、自宅の庭の果実が実ると、それを持って行くくらいです。まあ、気もぢですね。
>先生の別の金儲けの機会を奪っている自覚は、未熟者にはないでしょうからね。
自分の事しか考えられないような未熟者には確かに無理ですね。自分の事も考えつつ、相手の事もその人の立場になって考えられないと、オトナとは言えません。だから、オトナって面倒くさいんです(笑)。
こんにちは
S楽器のフルートサロンは月のレッスン回数制限無いので、体調不良時は連絡入れてキャンセルします(その後無理に回数こなさないでも良いので)
先生に風邪うつせませんからね
その前に喘息持ちは風邪にかかると苦しくてフルート吹けないですが(笑)
chakoさん
>その前に喘息持ちは風邪にかかると苦しくてフルート吹けないですが(笑)
私も喘息持ちですが、風邪の時は、もちろん先生の前では吹きませんが、自宅では結構吹いてます(笑)。風邪の時は歌えませんので、むしろ「フルートの練習のチャンス!」とか思って頑張って吹いてますよ。
何しろ、喘息の発作が起きている時も、自分を誤魔化しながらフルートを吹いてます。喘息という病気は他人にうつさない病気(そういう意味では“病気”というよりも“障害”なんでしょうね)なので、風邪ではなくて、喘息の発作だけが起きている時は、レッスンに行っちゃいます。でも、さすがにきちんとは吹けません。
ある時、あんまり吹けなくて、先生にこっぴどく叱られた日、自宅に帰って、調べたら、ピークフローメーターの数値が普段の半分以下で、完全にレッドゾーンに突入していた事があります。いやあ、酸素吸入が必要なレベルになって、ニコニコとフルートのレッスンに行ってる私って、バカですね。人のこと言えません。
ちなみに喘息の時も歌いませんよ。だって咳き込むもん。でも不思議とフルートは苦しいけれど、咳込んだりしないんですよ。なぜでしょうね?
喘息だと呼吸全開ではないけど吹けないことないですね(笑)
それと確かに感染の心配ない(^_^;)
chakoさん
いえいえ、フルートは呼吸全開では吹きません。私が呼吸全開でフルートを吹いたら、息が強すぎて、音が割れるか、音にならないかのどちらかですから、いつも全開の40~50%ぐらいの息(つまり、半分よりやや少なめ)で吹いてます。ですから、多少喘息発作があって、息を吐く量が減っても支障はないようです。ただし、息の量は減っても、息の強さはそんなに弱くはしません。つまり、少ない息を力強く吐き出してフルートを吹いているわけです。
ちなみに、息を力強く出すのは腹筋の力なので、喘息発作とは全く関係ありません。