フルートのレッスンに行ってきました。
フルートの組み立てをしても、まだ先生がお教室に入って来られなかったので、なんとなくフルートのチューニングをしていたところ、先生が入ってきて「そんなに、息を押し付けて吹くものじゃありません」と言われました。
どうも、チューナーを机に置いて、立ち上がって下を見つめながらフルートを吹いていたのがダメみたいです。そこで、チューナーを右手で持って、目の高さに掲げながら吹いてみたら「そうそう、そんな感じでやさしく吹くんですよ」と言われました。
私の場合、フルートを吹く時は、下を向いてはダメみたいです。まっすぐか、むしろ上を向いて吹いた方が良さそうです…が、フルートを構えていると、楽器の重さとか、譜面台の高さとかの都合もあって、どうしてもうつむき加減でフルートを吹いてしまうのですが、それはやはり止めた方が良さそうです。
チャチャっとチューニングをして、上を向きながら、先生とロングトーン練習です。バッチリ音程が合います。うむ、うむ。
エルステ・ユーブンゲンは12番と13番です。新曲ですから、当然、暗譜なんて出来ているわけないから、両方共、次週に持ち越しです。12番は、スタッカートの甘さを指摘され(汗)、13番はソフトスタッカートの吹き方を間違えて、怒鳴られる。いやあ、以前にもソフトスタッカートの吹き方を習ったのに、すっかり忘れて、普通にスタッカートで吹いちゃったもんだから(マジで)激怒されちゃったよ、とほほ。
プチ・エチュードは11番ですが、ブレスの位置に細心の注意を払って吹いたので「少しテンポは遅いけれど…いいでしょう」という事で合格となりました。ラッキー。で、次の12番を先生に模範演奏してもらったけれど、12番なんて、吹ける気が全くしません(汗)。いやあ、やばい…。
今度の12番は変ホ長調です。つまりbが3つってパターンの曲なんですが…私、bが苦手なのね。困りました。bが一つのヘ長調は、ブリチャルディキーを使用することで何とかなるのだけれど、bが2つ以上になると、なんとも色々ともたつくんですよ。私、#だったら、3つぐらい、なんてこともないのに、bになると、3つはもちろんの事、2つでもあたふたしちゃうんですよ。
いわゆる変化記号は、#は自然体で対応できるんだけれど、どうもbは色々と手間取ってしまうんですね。ああ…。
そこで先生に愚痴っちゃいました。「私はbが苦手なんですよ。bを見ると、ちょっと頭が錯乱してしまって…。#が相手だと、何も手間取らずにスムーズにいけるんですが…。普通、フルーティストはbが得意で、むしろ#が苦手なんでしょうが、私は反対なんですよ…」ってね。
そうしたら先生曰く「bが得意? それはクラリネットとかサックスの話でしょ。管楽器は一般的に、#の方が得意でしょ。まあ、ブラバンのフルートは、bが得意な人も多いけれど、一般的には#の方が得意って人、多いよ」ときました。
なんでも、管楽器の構造上、#は吹きやすいけれど、bって吹きづらいんだそうです(って、私にはチンプンカンプンですが…)。基本的にbが苦手だから、フルートにはブリチャルディキーが存在するとか?
先生ご自身も、#が好きで、bはちょっと苦手なんだそうです。
「同音異名ってあるじゃない、例えばC#とDbとか。ああいう音って、必ずC#に聞こえるんだよね。だから、Gbから始まる変ト長調ってあるじゃない? あれって、耳ではF#から始まる嬰ヘ長調にしか聞こえないんだよね。だから、変ト長調の曲を吹く時は、耳では嬰ヘ長調に聞こえるのに、楽譜では変ト長調で書かれていて、目と耳で音が違っていて、時々混乱するんだよ」との事でした。
へえ、先生でもそんな事があるんですね。それにしても、先生も私と同じで、完全に“シャープ脳”だねえ(笑)。私とは、レベルは違うけれど、なんか親近感を感じちゃいます。
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コメント
♯脳と♭脳のお話し、とてもおもしろく読みました。しっかりした絶対音感をおもちの方は、きっと、基本の白鍵だけのCから♯している音は♯に、♭してる音は♭に聞こえて、区別がつくのでしょうか。
私の音感は、絶対音感はまったくないようで、どの音を聴いてもそれは「その音」でして、その音を含む音階のどの場所にその音が乗ってるかが認識できて、やっと安心できるという感じの、バリバリの合唱育ちの?相対音感なのです。
なので、楽譜に#♭がいくつついていても、曲のメロディーの中で「ドー」の響きの基音からの距離でソとかミとか判別してしまい、今流行りの読み方?の楽譜の絶対読みがどうしてもできません。目が楽譜上で第二線上のソを見ても、脳に聞こえている音はド、の響きなのですよ・・・・。そのためか、曲の途中で何度も転調されると、そのたびに「ド」の位置がパッと置き換わるような感じがして、転調自体はダイナミックで好きなんですけど、頭っていうか、脳が疲れます。私のような移調ド音感の人は昔の音楽教育を受けた人に多いようですね。
もちろん、今の時代は固定ドの絶対読みで、移動ドの相対読みはナシなのよって言われても・・・、もう何十年もず~っとこれで来ているので、今さら困っちゃいます[E:weep]。もうこの際なので、開き直ってますのでずっとこれで行こうと思います。
だりあさん
>基本の白鍵だけのCから♯している音は♯に、♭してる音は♭に聞こえて、区別がつくのでしょうか。
少なくともH先生は、音階とか調性とかで音は捉えていないようで、それぞれの音はそれぞれ単独で感じているようです(そうでないと、現代曲は吹けないのだそうです)。で、黒鍵の音は、すべて#に聞こえるんだそうです。だから、#脳なんだろうと思います。
固定ドと移調ド。間には、なかなか広くて深い淵があるようです。
私自身は固定ドですが、若い時に習った声楽の先生が、私と同年輩の方だったにも関わらず、移調ドの人で、私に移調ドを強制して困りました。やむなく、楽譜に移調ドで階名を振って読みましたが、それってただ言葉が移調ドってだけで、感覚まで移調ドになったわけではなかったので、そこが苦しかったです。その先生の元を離れた時は、移調ドから解放されてヤレヤレといった気分でした。
でも、冷静に考えるなら、合唱を歌うなら、移調ドの感覚を持っていた方が、ハモりやすいのだろうなあって思います。
>今の時代は固定ドの絶対読みで、移動ドの相対読みはナシなのよって言われても…、
そうなんですが、確かに固定ドだと、転調の醍醐味って感じずらいかも。それぞれに一長一短はあるようです。
こんにちは
異名同調についてコメントします 変ト長調と嬰ヘ長調は異名同調ですから、同じに聞こえるはずですがwww
しかし、転調に関連して「違うように聞こえる」ことはあるかもしれません 例えば、シャープ5個のロ長調とフラット7個の変ハ長調は異名同調です シャープ4個のホ長調が曲の途中で属調に転調してロ長調になれば、変ハ長調でなくロ長調に聞こえるでしょう
HG先生はシャープの多い譜面を見慣れていないだけではwww
パスピエさん
> 変ト長調と嬰ヘ長調は異名同調ですから、同じに聞こえるはずですがwww
そうです、変ト長調と嬰ヘ長調も同じに聞こえるんだそうですよ、常に嬰ヘ長調としてね。だから、問題は、変ト長調の曲を吹いている時に、変ト長調の楽譜を目で見て吹いて、頭の中では変ト長調の曲として把握して演奏しているにも関わらず、耳では曲を嬰ヘ長調として認識しているので、頭の中では嬰ヘ長調の曲として感じているわけです。
ですから、目で見て把握している音楽と、耳で聞いて感じている曲とで、ズレが生じているわけなんですね。変ト長調の曲を吹いている時は、気持ち悪いし、混乱が生じる…って事のようです。
つまり、変ト長調と嬰ヘ長調は異名同調ですが、変ト長調の曲は変ト長調として、嬰ヘ長調の曲は嬰ヘ長調の曲として聞こえないと、演奏仕事に差し支えが生じて困るようですし、私も指導を受ける際は、この2つの調を違う調として認識するように、結構、口酸っぱく指導されました。
>HG先生はシャープの多い譜面を見慣れていないだけではwww
何でもシャープに感じてしまう先生は、むしろフラットの多い譜面を見慣れていないと推測するのが普通だと思いますが?
ただ、現役のプロ奏者であり、毎日演奏仕事をしているわけだし、今でも依頼があればオケでも演奏するわけだし、コンサートの選曲も主催者や事務所の意向もあるわけで、演奏する曲の調性に関して、自分の好みとか好き嫌いがどれくらい言えるんでしょうね。膨大な量のフラットの多い譜面も見ているだろうし、膨大な量のシャープの多い譜面も見ていると思います。
ちなみに、H先生は、ソロを吹く時も譜面をしっかり見ながら演奏するタイプの音楽家ですよん。
こんにちは
異名同調について、再コメントです
シャープ5個のロ長調とフラット7個の変ハ長調では、調号が少ないロ長調で書かれることが多く、フラット5個の変ニ長調とシャープ7個の嬰ハ長調では、調号が少ない変ニ長調で書かれることが多いと思います。
それでは、フラット6個の変ト長調とシャープ6個の嬰へ長調では、どちらで書かれることが多いのでしょうかね?実際に曲数を数えたことがないので分かりませんがwww
フルートの祖先のトラベルソはD管ですから、フルートにとってはやはりシャープ系のほうが親しみがあるかもしれませんね
現在取り組んでいる音階の練習ですが、ハ長調から下属調に順次転調していくタイプのものです つまり、ハ調→へ調→変ロ調→変ホ調→変イ調→変二調→変ト調→ロ調→ホ調→イ調→二調→ト調となり、変ト長調が出てくるので、最近の私はこちらで認識していることが多いかもしれません。また、ハ長調から属調に順次転調していくと、嬰へ長調になります。両方の練習が必要かもしれませんwww
パスピエさん
>それでは、フラット6個の変ト長調とシャープ6個の嬰へ長調では、どちらで書かれることが多いのでしょうかね?
意味のない質問だと思います。演奏家、とりわけオケプレイヤーなんて、当日会場に着いたら、マネさんから楽譜渡されて、それを演奏するだけの話ですから。それに曲数と演奏数は比例しないだろうし、演奏団体ごとに選曲に癖も好みもあるだろうし、編曲モノだってたくさんあるだろうし…ね。ソリストだって、H先生みたいに録音仕事も多い人は、新曲も多いし。コンサートの選曲だって、本人よりも、事務所やマネージャーの意向の方が強いだろうし…。
あと、作曲家さんってピアニストが多いので、黒鍵を多用する曲を書きたがるそうです。ってか、黒鍵が多い曲の方がピアノは演奏しやすいとか…これは知り合いのピアニスト兼作曲家さんから聞きました。でも、これって、共演者泣かせだよね。歌手はともかく、管楽器にせよ、弦楽器にせよ、あんまりシャープやフラットが多いのは、つらいものね。
>フルートの祖先のトラベルソはD管ですから、フルートにとってはやはりシャープ系のほうが親しみがあるかもしれませんね
ああ、なるほどね。ただ、これは日本に限った話かもしれませんが、フルーティストって、吹奏楽経験者の多いし、吹奏楽の曲って、圧倒的にフラット系の曲が多いので、諸外国はともかく、日本のフルーティストさんは、フラット系の方が親しみがある…と私は個人的に思ってます。