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実技無しでも入れる音大があるそうです(どこだろ?)

 フルートのレッスンを受けてきました。

 今日も今日とて、ちと遅刻して行った私でしたが、先生も心得たもので、私が遅刻してくるという前提で、近所の店に買い物に行ってました。で、ちょうど先生がお店から出てくるところと、私が教室に行くところが偶然に重なって、道端で「こんばんは~、よろしくお願いします」とか挨拶しちゃった、そんな今日このごろです。

 今週は声楽のレッスンで、散々腹筋を使い、今も少しずつだけれど腹筋の筋トレなんかやっている私ですが、そのせいでしょうか、フルートの音がいつもよりもきれいなんですわー。おまけに音程もバッチリです。やはり、フルートでも腹筋は大切なんですなあ。頑張ろう。

 さて、レッスンです。エルステ・ユーブンゲンは9番です。二週間も間が開いたんだから、さぞ練習しているだろうと思いきや、自分でもびっくりするぐらい練習していなかったので、前回は「あとちょっとで暗譜も完璧!」まで持っていったのに、今回は、あっちこっち霞がかかっちゃいました。いやあ、言い古された言葉だけれどけ『継続は力なり』って真理ですよね。9番がそんなテイタラクですから、10番なんて、ちっとも出来ちゃいないです。

 プチ・エチュードは11番。今回が初回のレッスンです。指は…そんなに難しくないです。ゆっくり吹けば何とかなりますので、練習を重ねることでスピードアップも可能だと思いますが、問題はリズム(涙)。最初は気持ちよく十六分音符の羅列を吹いていくのですが、途中で、これが八分音符の羅列に変わった途端に、何かにつまづくようにリズムが取れなくなる私です。イカンなあ…。先生にも散々「リズムがデタラメ」と言われちゃいました。ま、そうですね。

 あと「スラーがでたらめ」とも言われましたが、自分ではきちんと吹いているつもりなので、どこぞで無意識にでたらめな事をやっているのかもしれません。とにかく先にリズムをやっつけようと思います。リズムをができたら、先生にスラーの指摘をしてもらって、それからスピードアップをして仕上げようと思ってます。ああ、先は長いなあ。

 今回はH先生とは、とりとめもない話をしてしまい、とてもブログに載せられるような話題ではなかったので、先生との雑談は割愛。その代わりに、友人のオルガニストさん(某東京G大卒業)との雑談で知った事を書きます。

 私はよく「昨今の音大生は、ピアノも弾けない子がいて、どうしたんだい?」という話をしますし、ブログにも書きますが、例によって、そんな話を現役のオルガニストさんとしたと思って下さい。そしたらそのオルガニストさん「そりゃあしょうがないよ。だって、最近の音大って、実技無しでも入れるんだよ」と来たもんだ!

 ビックリだよね。音楽なのに実技なし? 学力試験を受けて作文書けば入れる大学もいっぱい(?)あるんだそうです。え、それでいいの?

 …いいんだそうです。と言うのも、音大に入るからと言って、今の時代は、みんながみんな、幼い時からピアノを習っているわけじゃないんだそうです。それこそ、吹部経由で音大を志望したり、軽音経由で音大を志望したり、ゲームオタクやアニオタが思い立って音大を志望したり…今って、そんな時代なんだそうです。で、そんな“にわか受験者(失礼)”たちは当然ピアノなんて弾けないわけだし、たとえピアノが弾けない受験者であっても、受け入れないと経営が厳しい学校がゴチャマンとあるんだそうです。

 うひょ~、だよね。H先生も似たような話をしてますが、先生はだいぶ前に教授を引退しておりますが、オルガニストさんは現役ですからね、持っている情報が実に生々しいんです。

 「そうか、作文書いたり、面接したりするだけで、入れる音大があるんだ。だったら、私でも入れる音大あるかも…」とか言ったら「生徒として入学? あなたなら、先生、できるんじゃないの?」って言われちゃました。まあ…実技系の授業は無理だけれど、座学系の授業なら、音大の先生、できるかもな(大笑)。一応、これでも心理学の学位持っているし(笑)。

 でもね、音大って、そもそも、教育現場に音楽の先生を供給するために存在する学校でしょ? 学校の音楽の先生に求められる事は、授業はもちろん、その他に『校歌の伴奏をする』『合唱コンクールの指導をする』『吹奏楽部/合唱部の顧問兼コーチをする』ってのがあるわけで、結局“ピアノが弾けて、歌が歌えて、指揮ができる”人材が必要なんだよね。

 それなのに、ピアノが弾けない、歌が歌えない、指揮ができない学生を卒業させているんじゃ、大学としての存在意味、無いじゃん。入学の段階で、ピアノが弾けなかったり、歌が歌えなかったりしても、それはそれでいいと思うよ。でもね、卒業するまでには、ガンガンピアノが弾けるように育て上げ、バリバリ歌えるようにし、汗だくになって指揮が出来るように、鍛え上げて欲しいものです。それでこその音大じゃないですか?

 ほんと、そう願います。

 そのうち“ピアノが弾けない、歌が歌えない、指揮ができない”どころか“楽譜が読めない”卒業生も出てきたりして…特にコンピューターを使ってポピュラー音楽を学んでいる学科の生徒さんあたりが、極めてヤバそうだけれど、それは私の杞憂でしょうか?

 音大でポピュラー音楽も学べる時代なんですよ、今って。

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コメント

  1. ミュージック より:

    通りすがり失礼します。音大で、ポピュラーしてる人達はマトモに楽譜読めないし、歌えません。ポピュラー=昔で言う所の不良が多く、人間性もイマイチです。簡単な楽譜も読めずしてどうやって大学入ったんだろうとびっくりしてしまいます。質が落ちました。

  2. アデーレ より:

    ソルフェージュがかなり酷く、簡単な楽譜しか読めず《歌う範囲の音符の音は分かる》リズムが苦手、どれだけのリズムで歌うか16分音符や32分音符や付点が乱立するともう、わからず耳コピーで今に至る。なら、こんな私でも学校によったら音大行けるのかしら?ピアノは昔、ブルグミュラー、こんな理解度でどうやって弾いてたのか!音大も講師陣が素晴らしく、気になる音大ありますが、入試の難易度的には??かは不明ですが、アラフォーでも入れたりする??すとんさんも先生として!?いや、生徒としていかが?

  3. ぼー より:

    オーボエの先生との雑談で… 学費は年間200万はかかったそうです。実力などはいらなくても経済力はかなり必要そうです。使用目的は各施設、用具の建築、購入、維持だそうです。芸大が汚いのを見て納得したそうです。
    ちなみに自分の授業料は年30万、6年分でも音大1年分に満たないです。贅沢ですが、許されるなら経験してみたいものです。

  4. たまごっち より:

    音大で習う授業には興味あります。。。
    うちの近くのカルチャー教室で、以前音楽史の講座があったのですが、一度きりでなくなってしまいました(ノД`)・゜・。

    音楽史とか楽典とか、学校に行かなくても興味をもつ人がいるはず(?)なのに、他の分野に比べて一般への開放があまりないですね。それとも、あまり需要がないのかなぁ。入門書はたくさん売られてるんですけどね。

  5. すとん より:

    ミュージックさん、いらっしゃいませ。

     まあ、ポピュラー音楽の人で、楽譜がまともに読めない人はたくさんいます。ポール・マッカートニーもジョン・レノンも楽譜の読み書きはできませんでした。いくらギターの名手であっても、ヴォーカル担当でなければ、歌も歌えない人は大勢います。ポピュラーの人って、そんな感じです。

     その代わり、楽譜がなくても平気で演奏しちゃいます。そこはスゴイなあって思います。

     あと、ポピュラー音楽の人に不良っぽい人が多いのも事実です。でも、クラシック音楽にも、鼻持ちならない勘違い野郎はたくさんいますので、おあいこかなって思います。

     クラシック音楽とポピュラー音楽は、音楽のジャンルが違うのだから、あれこれ違っていて当然だと思います。ただし、私が解せないのは、音大はクラシック音楽の学校であって、ポピュラー音楽を学びたければ、ライブハウスとかステージのあるバーとかレストランとか、色々と場があるわけで、何も大学とか専門学校とかでポピュラー音楽を習うのは、ちょっと違うんじゃないかって思います。

  6. すとん より:

    アデーレさん

     現実的な話をすると、別に卒業資格が必要でないなら、聴講生になって、授業を聞かせてもらえばいいんですよ。簡単な話です。

    >すとんさんも先生として!?いや、生徒としていかが?

     私の場合、知識はいらないや。習うなら実技を習いたいですが…それなら音大でなくても、専門の先生に個人レッスンを受ければいいんだから、今の趣味生活で十分だったりします。

     でも、大学の先生は、仕事として、ちょっと魅力かも。自分から働きかけはしないけれど、お呼びがかかればヘコヘコ出向いちゃうかもしれません。

  7. すとん より:

    ぼーさん

     私は、奨学金をたんまりもらっていたクチなので、授業料よりも奨学金の方が全然多かったので、ラッキーラッキーでしたね。おまけに返済免除だったので、まるでお給料をもらいながら大学で学んでいるような気分でしたね(笑)。私の時代は、そんな学生が結構いましたが、今はいない…みたいですね。それだけ世の中が豊かになったって事なんでしょうね。

    > 学費は年間200万はかかったそうです。

     相場…かな? 娘を一人音大に通わせるためには、家を一軒建てるくらいの学費が必要だって言いますもん。それに実際、それくらいかかるし(笑)。

     ほんと、金持ちじゃないと、なかなか音大は厳しいですね。息子くんが音大に行きたいって言い出したら、どーしましょって、マジで心配してます。

  8. すとん より:

    たまごっちさん

     一般大学の授業なら、放送大学で代用する事はできますが、音大の授業は、確かになかなか拝見するチャンスがないですね。やはり、聴講生になって受講するのが一番の早道かもしれません。

     私は授業を受けるよりも、専門書を読んで自分で学ぶ方が、マイペースで学べるので、そっちの方が好きかも(笑)。もっとも、そんなつもりで購入しておいた本が、何年も平積みのまま、我が家の片隅にデデンとあったりするんだけれどな。死ぬ前に、読んでおかなきゃ(笑)。

  9. ミュージック より:

    クラシック音楽専攻生にとって、ポピュラーで音大で学ぶ!?人は目の上のたんこぶです。何時も授業中騒がしいし先生にはすごい態度など…ビックリの連続です。私は現在音大生ですが、いろいろ考えてしまいます。実技ではかなり受かる人多くアラフォーの方も沢山いらっしゃいます。けど、音大なのです。私は更にスキルアップし他大学へと考えて仕舞います。

  10. すとん より:

    ミュージックさん

     すべてはお金のため、経営上必要だからです。先生方にお給料支払わないといけませんからね。

     たぶん、日本の音大とポピュラー音楽は合わないと思います。日本の音大って、どっぷりクラシック音楽だし、それでいいと思います。

    >私は更にスキルアップし他大学へと考えて仕舞います。

     それは健全な発想ですよ。音楽家の皆さんたちと話をしていると、結構、国内の複数の大学で学んでいた人や、留学したり、養成所とかで学んでいた人、いますよ。自分に合わないと思ったら、自分に合う学校や先生を見つければいいんですって。

     いくら騒がしくて迷惑でも、そういう人も学費を支払ってくれるから、大学もクラシックを学ぶ人たちのために、先生を雇ったり、学ぶ環境を整えることができるんです。学校も商売ですからね。良いサービスを提供するためには、コストがかかるわけで、そのコストを満たすため、色々工夫をしているわけです。

     でもまあ、真面目に静かな環境でじっくり学びたい学生には、いい迷惑だよね。

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