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ランパル式のタンギングという奴を習ってきたよ

 フルートのレッスンに行ってきましたが…今日も私は負けました(涙)、なんの話かと言うと、練習の順番取りですね。

 今回もちょっと仕事が忙しくて、いつもの時間にちょっとばかり遅れてしまったのです。教室の扉から聞こえるのは、いつものお上手な姉様と先生のフルートデュエットの音。おお、なんとか間に合ったな…と思って教室の扉を開けたら、バッティング姉さんがいました。おぉ、この段階で、私のレッスンの開始時刻は小一時間後に決定しました(がっくり…)。

 ううむ、レッスンの開始時間が遅くなるだろうと勝手に予想して、ゆっくりお教室に行くと、そういう時に限って、先生や上手な姉様を(ロングトーンの練習のために)待たせてしまうわけで、それを回避しようと思って、なるべくいつもの時間にレッスンに行くように心掛けているのだけれど…どうも、ここんところ、タイミングが悪いようです。はあ~、別に待つのはイヤではないけれど、なんか、連続で負けているという事実が、勝負師としての沽券にかかわるような気がしてイヤなんです(って、誰が勝負師だって:笑)。

 さて、上手な姉様のレッスンが終わったところで、姉様が右腕の不調を訴えられたので、それを解消するためのフルート体操というのを、先生が三人に教えてくれました。右腕が痛いからと言って右腕を動かすのではなく、肩甲骨とか肩とか腕の筋肉をグリグリと伸ばす運動をする事で、腕の痛みを解消するという運動です。運動そのものは、声楽や合唱で行う体操に似てました。要するに、使う筋肉は一緒って事ですね。

 ちなみに私は年齢的には立派な“五十肩”世代ですが、まだまだ楽々と両腕は上がります(爆)。グルグル廻す事だってできるよ…まだ肩は若いですぅ。

 体操の後は、生徒三人でロングトーン練習をしました。三人でやると音程がまず合いませんが、もうそんな事、気にしないことにしました。基準の音を出してくれる人もいないわけですから、音程を合わせにいくだけ無駄のような気がして、汚い音のまま吹いちゃいました(笑)。

 その後、バッティング姉さんのレッスンになったので、私はボケーとしていました…が途中で思わぬ収穫が! それは…姉さんはただ今「精霊の踊り」をレッスンしているのですが、これの模範演奏って事でしょうね。私のすぐそばで、先生がやおら「精霊の踊り」の演奏を始めたんですよ。それも全曲。いや~、やっぱり先生の演奏はすごいね。音色からしてカッコいいね。なんか儲けちゃったような気分です。なんか、この演奏を聞くだけで、レッスン代ぐらいの価値あるんじゃないかしら?

 で、やがて私のレッスンの番となりました。私はミニヨン・エチュードの4番でございます。はい、合格いたしました。やったね。次回から15課2章のF-durの1番の音階準備練習と、ミニヨンの5番をやりますので、それが宿題になりました。

 さて、今回習った事は、大きい事だけでも4つありましたので、それを書いておきます。

 フルートの組み立て方を習ったよ。 はい、今更ですが習いました。フルートの組み立て方なんて、どうでもいい、きちんと組上がれば、それでOKと今までは思ってましたが、実はきちんとした組み立て手順があるそうで、それを(今更)教えてもらいました。

 フルートの組み立て方は、手順的には、胴部管に足部管をつないで、最後に頭部管を差し込むのですが、管をつなぐ前に、しっかりとジョイント部分を拭いておく事が肝心なようです。たぶん、この組み立て方には意味があるんだろうけれど、それを聞くのを忘れてしまいました。

 タンギングを習ったよ。 はい、これも今更ですね。でも、私のタンギングは汚い上に強すぎるわけでして、それを直すために、ランパル式のタンギングと言うを、練習方法込みで、先生は教えてくれました。レッスンで、ちょろっとやってみたのですが、そうしたら、、一発で私のタンギングが良くなったそうです。自分ではよく分からないのですが「ウチに帰ったら、録音を聞いてごらんなさい、今までとは全然違うよ」とおっしゃっていたので、たぶん大きく変わったんでしょうね。ちなみにランパル式のタンギングと言うのは…その詳細を言葉で書くの難しいので勘弁してください。とにかく、息は流したままで、フランス語の“t”を発音すればいいだけなんです。英語でもなくドイツ語でもなく、ましてや日本語でもなく、フランス語の“t”と言うのがポイントなわけです。とにかく、しばらくは“ランパル式のタンギング”に没入します。

 ちなみに今までの私は、日本語の「た」の音の“t”でフルートを吹いておりました。これでは、口腔内でのタンギングの位置が奥過ぎるのですね。なので、今回からフランス語でフルートを吹きます(笑)。

 f(フォルテ)の吹き方を習ったよ。 フルートと言う楽器は、その音量を息の量とかスピードとかで加減できない楽器です(そんな事をすると音程が変わってしまいます)。そんな、構造的に音量の幅の少ない楽器なのですが、それでもメリハリはつけていかないといけないわけで、そのための手段というのは、色々とあるそうですが、まず「息の量やスピードは変えずに、アタックの強さでfを表現してごらん」と言われました。

 ???と思ったのですが、すぐに先生が目の前で模範演奏してくれました。アタックとはタンギングの事で、アタックの強さを変えるというのは、タンギングのやり方を変えて、大きな音に聞こえるような初速の速い音を出す事です。この方法を使うと、常に息の流れは変わりませんがら、Pで息が余ったり、fで息が足りなくなるという事はありません。確かに、クレバーな演奏方法だと思いました。がんばろ。

 ブリチアルディキイの使い方を習ったよ。 どうやら私は勘違いしていようで、以前、先生に「2章のプリチアルディキイの箇所を読んでおきなさい」と言われたような気がしていましたが、実際は「2章のプリチアルディキイの箇所は読まないように」と言われたようです。真逆じゃ~ん、しっかりしろ>私。

 とにかく、原則的には第2オクターブまでは親指はブリチアルディキイに置き、第3オクターブからは親指をHキイに置く事。また、指をねじったりスライドさせたりするのではなく、親指を置く時に、どちらのキーに置くべきか事前に決めておいて、そのようにするように言われました。ふーん、それがどうやらH門下のやり方のようです。頑張っていこおぉと。
 
 
 レッスンが終わったので、先生に、ブログにレッスンの様子を書いている事を白状しましたところ、あっさり了解が得られました。別にネットにどんな事が書かれているなど、気にしていたら、何もできないので、ドンドン書いていいですよって事です。うん、どうやら先生は「フルート奏者は公人」って意識のようです。ま、そうかもね。

 そう言えば、ちょっとビックリした事を知らされました。と言うのも、ネットなどで調べると、先生は、実にあっちこっちでレッスンしている事になってますが、実はそのほとんどは、普段はアシスタントさんたちの代講で、先生自らが教えに行く事って、あまり無いのだそうです。私の通っている教室は、珍しく先生みずからが教えに来ている教室なんだそうな。聞けば、クラシックのフルート業界では、師匠の名前で教室を開催して、実際の普段のレッスンはアシスタントの先生が面倒を見ると言うのは、珍しい事ではないそうです。

 へえ~、そうなんだ。確かにそうかもね~。一応、普段は圧倒的に代講だけれど、たまに先生自らが教えに行くので、看板に嘘はないそうです。ま、それがこの業界のやり方(?)なんだそうです。

 何故ですか?と尋ねたら、忙しいからだそうです(笑)。ま、そりゃそうだろうなあ、カラダは一つしかないのに、あれだけたくさん、あっちこっちで教えるのは、そりゃ無理だよね。自分の演奏活動だってあるわけだし(爆)。なので、私はたまたまだけれど、先生自らが教えてくださる教室に入れたので、もしかすると運がいいのかもしれない。もっとも、たとえアシスタントの先生に教わる事になって、その先生と自分の相性が良くて、楽しくしっかり教えてもらえるなら、それはそれでいいんじゃないかなって気もします。

追記 当初は記事のタイトルを「ランパル式のタンギングの練習方法という奴を習ってきたよ」としてましたが、よくよく考えて現在のものに変更しました。と言うのも、練習方法もそうだけれど、タンギングそのものを習ってきたわけだし、「~の~」が二つ続く文章も悪文だなって思ったもので…(笑)。それに伴って、本文も数ヶ所変えましたが、文意は特に変えていません。

コメント

  1. BOA より:

    レッスン、お疲れ様です!

    私も体操やりましたよ♪
    後、壁に背中をつけてまっすぐ立つのもやりました。

    今回の日記もとても勉強になりました。
    ランバル式とは初めて聞きました?!
    調べてみます。

    それと、先生の模範演奏は本当にうっとりです。
    あんな風に演奏出来たら楽しいでしょうね。

    ちなみにH先生のレッスンを、すとんさんのブログを見て決めたことは伝えていないです。
    違ってる可能性もあるので?!

  2. すとん より:

    BOAさん

     うむ、意外とH先生人気(?)が高い事にびっくり。ま、確かに、実に真摯にレッスンしてくれる良い先生だと思いますが…。でも、他の先生だってみんなそうでしょ?

     実は先生、最近(と言ってもここ一カ月ぐらい限定の話)は生徒さんを取っていないそうなんですよ、ただ、お盆に入るまでにお一人、新しい人が増えるとは言ってました。なので「新しい生徒さんが増えたでしょ?」と尋ねると「ああ、それは私じゃないよ、きっとアシさんの方だよ」とサラっとお答えになります。

     業界の慣例とは言え、その先生に直に習いたいなら、看板だけを頼りにしてちゃダメみたいですね。ただ、アシスタントの先生のクラスに入っても、たまに大先生(になるわけですね)のレッスンがあるにはあるみたいだけれど…ネエ。

  3. プリロゼ より:

    バッティング姉さんは、すとんさんにとって、ファム・ファタルぢゃな~い?(笑)
    運命のオ・ン・ナ[E:lovely]

    さてランパル式のタンギングは、なんとなくわかるわ。
    ワタクシ、ダイナミクスなんかはまだまだなんだけれど、タンギングの使い分けは先生から「上手ね~っ!」って言われるの~[E:note]
    フォルテの吹き方はとても参考になったわ! 早速実践してみなくちゃ。

    組み立て方法は、ワタクシが習った時は、足を先に付けた方が頭が抜け落ちる心配がない、だった。短い方からつけた方が扱いやすいってことかしら?ジョイント部分を拭いておくのは細かな傷がつかないようにとか、そんなことを言われたとおもうわ。

    ブリちゃんは、先生によってなるべく使わないように指導されるようねぇ。
    ワタクシの先生は使わないように派なの。
    でも、使っちゃうけどね。楽だし、音程もいいような気がするの。

    ところで、レッスンのお時間ってどれくらいあるのかしら?
    ワタクシのところは1回30分で月・木は先生がお休みだけど、それ以外はお店があいている時間だったらいつでもOKなの。予約も比較的取りやすいわ。当日(直前)予約もドタキャンもOKなの。
    でも30分って短くて、お話だけで終わっちゃうことあるのよねぇ。

  4. すとん より:

    プリロゼさん

     私のフルートはハンドメイドだし、ばっちり調整していあるので、管が抜け落ちるとか入らないとは無くて、いつもピッタリ、ジャストミートなのですが…そうか、頭部管が抜ける心配をするなら、最後に頭部管ってのは理に適ってますね。

     とりあえず、組み立ての順番は言われたようにしました。…が、事前にジョイント部分を拭く、と言うのは忘れがちです。うっかり組み立ててから「あ、しまった、拭いてないや」って反省してます。

     ブリちゃんは…アルテの15課までは全く使ってませんでした。それまで正式運指一本槍でした。なにしろ、Aisレバーも使わないくらいだから。ま、今後は曲によりけりで使っていく事になるかな? 少なくともフラット系の曲なら、ブリちゃん使った方が楽でしょう。でも余計な事を考えないといけないなら、別に正規運指で困ることもないわけだから、使わないかも。

    >ところで、レッスンのお時間ってどれくらいあるのかしら?

     特に決まってないです。一応、契約上は1回30分となってますが、15分くらいの時もあれば、1時間ほどやった時もあります。つまり時間でレッスンをしているわけではなく、内容でレッスンをするからです。

     レッスンでは、出された宿題のチェックをし、先生がアレコレ指導をしてくださって、次回の宿題を決めれば、それで終了です。なので、生徒側の準備が少ないと、短い時間でレッスンが終了してしまいます。

     時間でレッスンをしているわけではないので、余談や雑談をしたからと言って、レッスン内容が減ったり短くなったりはありませんし、レッスン途中で「時間切れだから続きは次回」なんて事もありません。そのレッスンでやるべきことをしっかりやるまではレッスンは終わりになりません。

     なので、前回のレッスンからほとんど代わり映えしていないと、あっと言う間にレッスン終了(「先週言った事をちゃんとやっておいてください」でチョンです)となります。厳しいね。その代わり、たっぷり練習しておくと、あれこれアドヴァイスもしてくれるし、指導も丁寧にしてくれるので、そういう時はついつい、長めのレッスンとなります。特に私の場合は、その日の最後の生徒になる事が多いので、割とたっぷりめにやってもらう事が多いです。

     レッスンは予約制でなく固定制です。入門時に「なるべく毎週レッスンに来る事」が申し渡されます。もちろん、大人相手ですし、仕事の事も理解してくださっているので、無理を承知なのですが、毎週定期的にレッスンする事が、とても大切だとお考えのようです。なので“毎週(可能な限り)レッスンに来れる事”が入門条件になっているようです。

     ちなみに、予約制ではないので、休む時に連絡を入れるシステムです。なお、休んだからと言って、代講とか返金とかはありませんので、休んだら損です(笑)。

     レッスンは毎週固定ですが、レッスン時間に関しては、割とルーズです。先生はお教室にいる間(ほんの3~4時間ほどです)なら、いつレッスンに行ってもOKです。なので、時折、生徒同士でレッスンの時間がバッティングしちゃうわけです。

     ちなみに現在、私が通っている教室は、私を含めて生徒さんは4名(今月中頃からは5名に増えます)です。お1人が早い時間帯のレッスンで、残り3人が遅い時間帯なので、この3人のレッスンがよく重なるのです。

     先生からは、生徒さんが皆、早い時間に来てくれると、レッスンが早く終わって、早く帰る事ができるので、早く来れるなら早めに来てくださいとは言われています(笑)。

  5. BOA より:

    すとんさんの先生と違ったのですね・・・・。
    でもアシさん(名前が違う)?!ではないのかなぁと思います。

    でも日記から伝わる教え方や雰囲気が
    とても似ていらっしゃるので
    何か繋がりはあるのかもしれないです。

    ちょっとガックリですが
    私の先生のレッスンに満足しているので
    行動を起させてくれたので、すとんさんに感謝です。

  6. すとん より:

    BOAさん

     アシさんはお弟子さんですから、当然、先生と教え方も同じでしょうし、色々と似ていると思いますよ。ま、いわば、一号店に対する二号店三号店みたいなものでしょう。

    >ちょっとガックリですが

     それはどうでしょうか? 案外、それほどガックリする事ないかも、ですよ(笑)。だって、結局は、先生とは相性でしょ。自分がいい先生だなって思える先生の元で学べればバンバンザイじゃないですか?

     結局、大切なのは、人と人とのつながりで、あれせこれも含めて、いわゆる“縁”なんだと思いますよ。だいたい、私がH先生の元で学ぶようになったのだって“縁”の話であって、狙っていたわけじゃないですからね。そういうわけで、ご縁があって、今の先生の元で学んでいるのですから、お互い、ご縁を大切にしていきましょう。

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