…どうやら、そうなんです。
水草ってのは、必ずしも根が必要というわけではありません。陸上の草花なら、水分を補給するために、根か水分を吸い上げないといけませんが、水草は全身が水に漬かっているわけだから、全身から水分を補給すればいいので、根はいりません。水分だけでなく、栄養分だって、全身から吸収すればいいわけです。
まあ、カラダを固定するために地面を根を張る…のは、水流がある場所なら、流れに逆らうために必要かもしれませんが、水たまりや池や沼、水槽などの水流がほとんどない場所に生えている水草は、カラダが流される心配もないのだから、カラダを固定するための根も必要ありません。
実際、我が家で金魚藻用の水草として採用している、マツモ草には、根がありません。ただ、水面に浮かんでいるだけで、それだけで全然OKなんです。
ところが、その根の無い、マツモ草の様子が変なんです。
季節も初夏の六月になり、水槽の水温が少しずつあがってきたせいでしょうか? 金魚たちの活動が活発になり、食欲も旺盛になり、普段あげているエサだけでは、どうやら足りないようで、勝手に水草をバカバカ食べるようになりました。
それまでは、水面にプカプカと群れをなして浮かんでいたマツモ草ですが、毎年の事ですが、金魚たちの食欲が旺盛になると同時に、水面に浮かんだカラダの一方を地面につけ始めて、あたかも植わりたがっているかのような行動を取ります。不思議でしょ、根もないのに…。
毎年の事なんですが、ほんと、よく分かりません。なぜ、マツモ草は初夏になると、植わりたがるのでしょうか?
別にマツモ草は花が咲いたり、実がなったりするわけでなく、ただただ、自分の枝葉を伸ばしていき、やがてそれがちぎれて、別個体になって、繁茂していくタイプの水草なので、地面に植わる必要性を全く分からないのですが…でも、なんか、植わりたがるんです。
脳味噌すらない植物なんですが、季節が来たり、やたらと食べられたりすると、色々と考えるのでしょうか? 私には水草の気持ちなんて、ちっとも分かりません。
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コメント
こんばんは。私は子供のころに金魚を飼ったことがありますけど今はまったく動物のペットとは無縁なので、まつも草って知らなくて、今ぐぐってきました。
水質浄化力があるんだそうで金魚水槽には必須なんですね。
>脳味噌すらない植物
うちの家庭菜園のトマトとかピーマン、肥料とか日当たりとか同じ条件の場所でも、真ん中あたりにあって目立つので言葉かけして可愛がってるのと端っこにあるのでつい無視してるのと、どうも花や実の付き方が違うような気がするし・・・。
人間の思い込みでしょうか。
金魚は動物範疇なので気心も通じやすいけど、マツモ草は範疇が違うからまったく通信手段がないですね。マツモ草に「今のお気持ちは?」と聞いてみたいですね。「こうやってふわついてると食べられちゃうんで、がっしり根っこがほしいんですよ、なんとかなりませんかね」って言うのでしょうかね。
だりあさん
愛情を込めて育てた植物はよく育つとか、言葉がけをして育てた野菜はよく実るとか言いますが、そこに科学的な根拠はなくても、たぶん本当なんでしょうね。
耳もなければ、脳もないので、人の言葉なんて聞こえるはずもなければ、理解できるはずもないのに、それに反応する植物がいるわけです。
不思議ですね、だりあさんは『マツモ草は範疇が違うからまったく通信手段がないですね。』と書かれていますが、まさにその通りだと思います。きっと、マツモ草にはマツモ草なりの考えがあるのかもしれないけれど、我々とは通信手段が無いために、意志を送受信しあうことが出来ない…んでしょうね。
植物が何を考えているのか分かったら、世界はまた一つ広がりますね。きっと、未来になると、そのあたりの分野も研究されるようになって、我々人類が水草と会話できる時代が来るかもしれません。そんな世界が来たら、きっと愉快でしょうね。
私が生きているウチは無理でしょうが(笑)。