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ちょっと、避暑してきました(または、吹奏楽部の合宿を引率してきました)

 吹奏楽部の合宿に行ってきました。行き先は、山中湖。富士山のすぐ横ですよ。湘南から見れば、明らかな高原地帯です。高原って聞くと、イメージでは『涼しい』って感じですし、実際は…やっぱり涼しかったかな? さすが、日本でも有数の避暑地です。なにしろ、真夏なのに、冷房要らずですからねえ…。ただし、ちょっと真剣に動くと、汗ダラダラになります。いくら高原地帯と言えども、真夏の日本ですからね(笑)。なので、本当に涼しかったのでしょうが、清涼感ってのは無かったです。でも「暑さに負けそう~」って感じにはならないので、過ごしやすかったです。

 ああ、本音では、真剣に動いても、汗もかかずに過ごせる場所に避暑したいです…が、そんな場所は、近隣にはありませんから(笑)。…ってか、日本国内に、そんな場所って、あるのかしら?

 でも、クーラーもエアコンも無かった時代なら、灼熱の下界から、ひとまず高原地帯に移動するだけで、生き返った心地がした事でしょう。“避暑地”とは、よく言ったものだと思います。

 山中湖、良かったですよ。富士山がすぐそばなんです。しかし、富士山って、湘南地方からみると、キレイなブルーな山なんですが、山中湖から見ると、普通の山と同じ色してます(笑)。ただ、やたらとデカイです。それと、実際、雲よりも頂上の方が高いですね。それがよく分かります。

 山中湖自身も大きくて『湖(みずうみ)』って『水海(みずうみ)』なんだなって思いました。潮の香りはありませんし、波もかなりミニミニサイズですが、海を忍ばせる感じはします。やはり、池とか沼とは全然違います。昔の人は、よくぞ『みずうみ』という概念を見つけたものだと感心しました。

 それにしても山中湖は、大盛況でしたね。どこのお宿も合宿をする学生さんで一杯で、道を歩いていても、学生さんばかりで、なんか「ここはどこの学園都市ですか?」って感じでした。特に山中湖は運動の施設を持っているお宿が多いせいか、体育会系の部活やサークルが合宿をしているので、ちょっとにぎやかと言うか、ヤンチャな感じでした。私たちは吹奏楽部ですから、ちょっと異質な感じでした。やはり、音楽系のサークルなら、山中湖ではなく、お隣の河口湖だよね~。

 ま、山中湖をチョイスしたのは、若い顧問たちだし、山中湖なら、私も土地勘があるので、二つ返事でOKしたけれど、やっぱ、場違いな雰囲気は否めませんでした(笑)。

 それはさておき、私が部活の夏合宿に行ったのは、高校のセンセをやっていた頃以来ですから、ほぼ15年ぶりです。いやあ、ほんと、久しぶりです。夏合宿の感覚なんて、すっかり忘れていましたよ(笑)。ま、今回だって、実際の運営は、若い顧問たちが取り仕切っていたわけで、じゃあ私がなんで行ったのかと言うと『責任を取るため』(笑)です。ほら、なにしろ、ジイサンだからね。合宿に行くと、旅先で、色々なトラブルがあるわけだけれど、その時の責任者ってわけで、実際、今回も病人怪我人が出ましたので、それぞれの子に応じて、対応は変えるので、その判断をしたり、他団体とのトラブルも多少はあるわけで、そんな時には、相手団体と交渉をするわけでございます。

 いくつもあった他団体とのトラブルですが、その中から一つだけあげると…、夏合宿って、やっぱり『夜の花火』ってのは定番で、ウチも夕食後に花火をやったわけだけれど、同宿の他の団体さんも、同様に花火をするわけです。広い敷地のあっちこっちに分かれて、それぞれに花火を楽しむわけだけれど、ある団体(大学生の男子グループ)がはしゃぎすぎて、打ち上げ花火を手に持って、仲間同士で走り回りながら、互いに打ち合うというワイルドな遊びを始めたわけです。仲間うちだけやるなら、怪我しようが新聞沙汰になろうが、それは自業自得ですが、流れ弾がこっち飛んでくると、話は別です。それも一発や二発じゃないし、こっちは若い女の子の集団ですから、花火が飛んでくるたびに、怯えるし叫ぶし、そりゃあ阿鼻叫喚。そんな女の子の黄色い声を聞くと、大学生男子はますますヒートアップするわけで……そうなると、ジイサマの出番でして、大学生たちを注意と言うか、お説教と言うか、威嚇しないといけないわけで…。もちろん、あっちにも引率者がいるわけで、引率者にもキツく文句を言わせていただきました。まあ、そんな仕事は、若い教員たちには無理ですからね。そのためのジイサン顧問です(爆)。

 いわば、番犬なのよ。

 そうそう、花火と言うと、私たちが泊まった日(上の“花火”の日とは当然、別の日)に、山中湖で、いわゆる“花火大会”がありました。本格的な打ち上げ花火なんて、合宿中に見れるとは思っていなかったので、夜の練習を止めて、みんなで湖まで出かけて、花火を見ました。その日のその時間は、別の場所でも花火大会をやっていたようで、私たちの場所からは、山中湖の花火大会も見れましたが、他の場所(それも二ヶ所。一つは河口湖の方向、もう一つは都留市の方向かな?)の花火大会も山越しに見えました。同時に三ヶ所の花火大会が見れるなんて、なかなか無いですよ(笑)。

 それにしても、夏合宿と言うのは、規則正しい生活をする…って事は、それはつまり“自分のリズムでは生活できない”と言うわけで、それって若い時は何でもなかったのですが、オジサンになると、それは結構キイツ事です。やはり、若者のペースでは生活できないって(涙)。何もしてないのに、ヘトヘトになってしまいます。

 若者のペースと言うと…食事がツラかったです。合宿所のメニューは若者受けするメニューなわけで、揚げ物中心のオカズに大量の白飯…ですよ。子どもたちは喜びますが、老人には厳しいメニューです。煮物が食べたい…。野菜を食べたい…。ご飯ももう少しふっくらと炊いて欲しい…。味噌汁ももうすこし薄味にして欲しい…。食事の時は、水じゃなく、お茶をいただきたい…。贅沢いっちゃあ、いけませんね。

 水、と言うと、山中湖は水道水が美味しかったです。市販の“美味しい水”並に美味しかったので、子どもたちや若い顧問たちは、自販機でお茶とかジュースとかを購入して飲んでいたようですが、私は、結構、水を飲んでましたね。水の味が分かる…のも、オジサンだからかな?

 吹奏楽部の練習は…頑張ってましたよ。普通に頑張っていたので、特に書くことはないかな? 合奏練習は、ホールでやるのですが、パート練習の時は、お宿の各部屋に分かれて練習をします。合奏練習の時は、一緒にいて、練習を見学している私ですが、パート練習の時は、自分の部屋に戻って、自分のフルートの練習をしました(笑)。私の部屋は和室だったのですが、和室ってフルートの練習、しずらいねえ…。だって、あぐらをかいてフルートを吹くと、呼吸がうまくいきません。かと言って、正座をしてフルートを吹くと、足がしびれます。日頃はイスの生活をしているので、こういう時に困ります。譜面立てがあれば、立って練習も出来たのですが、私の分の譜面立ては無かったので、部屋のお膳(ってか低テーブルね)にアルテを広げて練習しました。結局、正座で練習したのですが、足のしびれ対策として、正座をした時のお尻の下に畳んだ座布団を入れて、自分の足ではなく、その座布団の上に座るようにして正座しました。これで、多少の時間、フルート練習が出来ました。

 しかし、子どもたちは、ああも長時間、平気で練習できるものだね。私は1時間も練習すると、集中力が無くなります。やっぱり、若さってパワーだよね。

 ああ、疲れた(笑)。でも、楽しかったよ。

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コメント

  1. operazanokaijinnokaijin より:

    すとん様、夏合宿、お疲れ様でした。お帰りなさいませ。
    で、
    >>そんな仕事は、若い教員たちには無理ですからね。
    >>そのためのジイサン顧問です。
    キャー、その手があったんだ。大発見。
    今後、私も、おジイサマを、そういう方面で活用します。
    ヽ(´▽`)/

    合宿に代表される、
    一定の時間、一定の空間で、集中的に何かをやる、って、
    勉強でも仕事でも、
    個人でも団体でも、
    画期的な進歩、躍進ができる、ことが多いですよね。
    ( ̄ー+ ̄)

    私が思い当たるのは、ある分野を、個人で、集中的に勉強した思い出。
    合宿ではないけど、画期的に進歩しました、、、、、ほんとかしら?
    ( ̄▽ ̄;)

    で、生徒諸君の吹奏楽に、進歩、躍進はありましたでしょうか?
    >>普通に頑張っていたので、特に書くことはないかな?
    とお書きなのが、ちょっと気になります。
    ( ̄~ ̄;)

    おしまい

  2. すとん より:

    operazanokaijinnokaijinさん

    >で、生徒諸君の吹奏楽に、進歩、躍進はありましたでしょうか?

     ありましたよ。若者ですから、3時間練習すれば3時間分だけの上達が、5時間練習すれば5時間分の上達があります。何時間練習しても、ちっとも上達しないオトナたちとは違います。でも、それは格段珍しい事ではないので、特に書かなかっただけです。

     だいたい、生徒たちは真面目すぎるんですよ。私が「外に遊びに行こう!」と誘っても「練習したいから…」とか言って、一日中、練習時間も休憩時間も練習しているんですよ。あれじゃあ、何のために合宿に来ているのか分からないじゃないですか? せっかく合宿に来ているだから、湖に行ってスワンボートに乗ったり、近所の山に昇ってみたり、レンタサイクルで近隣を走り回ってみたりすればいいのに…。

     私が富士山を見て、感動しているのに、連中と来たら、富士山に目もくれずに、練習ばかりしているわけで…練習なら、学校に帰ってからでも出来るのに(ブツブツブツ…)。

  3. カスミ草 より:

    この頃の文書を読みますと、年代・性別・種別(私は猫)と違いは有りますが、私は、すとんさんに似ているかも。
    原発の件等、話し合いたいのですが、今日は喜怒哀楽を?
    (喜)元超弱小ブラバン部員としては、羨ましく微笑ましく、読んでいます。年齢を考え、体調に気を付け、特に番犬として女の子達を守ってくださいね。(悪戯っぽい笑顔)
    (怒)世の中や政治を変えるために、合法的に静かに受け入れやすい簡単な方法として、選挙の投票時に【一行全て×を書く】と言うのは、効果が有ると思うのですが。もし私に悲劇が起これば、立候補し、一点のみ主張します。
    (哀楽)4日四曲演奏してきました。三曲目から唇の脱力が少し出来たので、汚い音でしたが、高音Gまで演奏出来ました。もう嬉しい~です。9月も参加し、下旬の準本番、頑張ります。

  4. すとん より:

    カスミ草さん

     毎月、本番をかかえてらっしゃるんですよね。毎月、人前で演奏されていると、少しずつでも慣れてくるのでは? 『百回のレッスンよりも一回の本番』という言葉もあります。毎月本番があるのは、それだけ上達のチャンスがあるってわけで、うらやましいですよ。特に私は、歌の方は、そこそこ人前で歌うチャンスがありますが、フルートの方は、この前、笛先生のライブに乱入したきりで、今後の予定はありませんからね。私も人前でフルートを吹くチャンスがないと、フルート、上達しないんだろうなあ…。

     仕方がないから、また、吹奏楽部の生徒を集めて、生徒たちの面前で吹くかな(笑)。生徒の面前での演奏では、ヘタを打てないので、すっごいいい練習になるんですよね(爆)。

    >選挙の投票時に【一行全て×を書く】と言うのは、効果が有ると思うのですが。

     ううむ、それって、単なる無効票になるだけだと思いますよ。つまり、投票に行かなかったのと同じ結果ですよ。×のついた票を見るのは、選挙管理委員さん、つまりは役所の役人さんたちであって、それを政治家本人も見なければ、マスコミも見ないわけだし、お役人さんたちは、極めてビジネスライクに票を処理していくわけですから「あ、×だ。無効…」と一瞬思って、無効票のカゴ(があれば…)に入れるだけだと思います。

     選挙システムの欠点は、立候補した人たちに必ず投票しなければ、私たちの投票権が無効になってしまうという事ですね。立候補者の中に、自分が票を投じたい人がいればいいのですが、そんな人が誰も自分の選挙区にいなければ、本来は、立候補者の最後に『全員ダメ』とか『私は(  )さんに入れます』って感じで、余所の選挙区の人とか、立候補していない人に投票する事もできるといいのになあって思います。

     でも、そんな事をしたら、投票結果の処理が大変になるか(笑)。

    >立候補し、

     昔の中選挙区制ならともかく、現在の小選挙区制度では、組織がバックについてないと、まず当選できないよぉ~。それに落選したら供託金(300万円だっけ)も没収されちゃうし…。かと言って、既存政党に入って公認もらうのは…人気かお金か人脈がないと無理だし。

     実際は、選挙参謀などのプロのブレインだって雇わないといけないし、選挙事務所も設置しないといけないし、事務所の職員だって必要だし、選挙ポスターも印刷しないといけないし、事務員以外にも選挙運動を助けてくれる運動員も雇わないといけないし。実際の所は、政治家のコネがないなら、市議会選挙あたりからコツコツと積み上げていかないと、なかなか国政選挙で当選するのは難しいみたいです。

     なんで、こんな事を知っているのかと言うと、実は一度、マジで国政選挙に出馬してやろうかと思った事があったからです(笑)。でも、落選したら、妻子を路頭に迷わせる事になるので、止めました(爆)。

     もっと気軽に立候補できるといいのだけれどねえ…。

  5. カスミ草 より:

    すみません。書いて良いのか迷ったので、中途半端に書いてしまいました。【一行全て×】は、最高裁関係の部分です。それ以外に、一行に当てはまる部分は無いと思いましたが。確か、×以外は承認と成ったと記憶しています。記憶間違いならば、ごめんなさい。
    もし私の大切な人が無免許の人に引き殺され、危険運転致死罪でなかったら、私には我慢出来ません。お金の問題は、何とか成ります。
    まず国民の権利を行使し、一部分ですが関係者や社会にショックを与えるのが、目的です。
    チョッと攻撃的かも。そんな事に成らないことを、祈っています。

  6. すとん より:

    カスミ草さん

     最高裁の方でしたか。私は、選挙の候補者、それぞれの行にバツを一つずつ書いていくのだと思ってしまいました。いやあ、誤読、申し訳ない。

     最高裁の方は、たいてい複数の裁判官の信任を問うものだったと思います。×は不信任する裁判官の氏名の上に書くもので、何人の裁判官の氏名の上に×を書いても良かったと思います。カスミ草さんは、すべての裁判官に不信任を突きつける…かもしれないって事を書きたかったわけですね。

     まあ、最高裁の裁判官の信任不信任、それ以前に、その裁判官がどんな裁判をしたのか、私たち国民は、なかなか知ることができないし(ネットなどの情報で)彼らの業績を知るチャンスがあったとしても、同時に衆議院選挙もやっているわけで、正直、なかなか最高裁の裁判官の信任不信任にまで、手を伸ばす事はできません。それに、全員不信任にしても、またどこか私たちの知らないところで、新しい裁判官が補充されるだけで、私たち国民は、誰に新しく裁判官になって欲しいのかという、意思表示はできないシステムになっています。

     国会議員を選ぶ選挙システム以上に、最高裁の裁判官たちの信任不信任システムは、穴だらけのシステムなんじゃないかって思います。事実、今まで、誰一人として、このシステムで不信任にされた裁判官っていないそうじゃないですか? って事は、このシステムは、全く機能していないってわけで、なんか、税金の無駄っぽいですし、もっと別の方法で、国民が司法を監視できるシステムを作る必要がありますね。

     あ、だから、裁判員制度ってのが、作られたのか?

    >まず国民の権利を行使し、一部分ですが関係者や社会にショックを与えるのが、目的です。

     合法的な手段では、なかなか難しいですね。私には簡単には思い付きません。そのために、裏社会ってのが、非合法だけれど、存在しているのだと思います。私は、彼らと関わるつもりはありませんが、彼らを必要としている人がいる事も事実です。

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