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「ご趣味は何ですか?」と尋ねられたら、何と答えますか?

 「はい、歌を歌い、フルートを吹いてます。毎週、妻とダンスを踊り、たまにヴァイオリンを弾き、月に一度は、仲間とミュージカルの練習をしてます。ブログも毎日書いてますよ。そうそう、今度、演奏会に出るのですが、聞きに来ますか?」

 …なんて、口が曲がっても言えません。

 「ご趣味は何ですか?」と尋ねられた、その人との関係性とか、これからの付き合い方とかを脳内で高速計算して「いやあ、別に他人に自慢できるような趣味はありません…」とか答えてしまう私です。

 でもさらに突っ込まれて「そうは言っても、なにかしらあるでしょ?」なんて失礼千万な事を言われたら「…まあ、たまに妻と映画を見に行くかな? 映画館のすぐそばに住んでいるんですよ」と答えます。

 ダ~~メじゃ~~~ん。

 別に嘘はついてませんよ、実際に映画はたくさん見に行くし、レンタルDVDとかでも映画はバンバン見てますから「たまに妻と映画を見に行くかな?」は嘘ではありません。

 でも、私の心は、自分自身に向かって「この、嘘つき!」とつぶやくんですよ。

 だってさあ~、でも、なんか正直に「歌をやってます」とか「フルート吹いてます」とか「ダンスやってます」とかは、言いづらいんだもん。

 でも「声がキレイですね。合唱とかやられてますか?」なんて、初対面の人に言われると(実際、たまに尋ねられます)、ドキマギして挙動不審になります。で「昔、合唱をチョコッと…」答えますと、相手の方も納得します。

 嘘はついてないからね、嘘は(汗)。

 なんかなあ…私の事をよく知っている人に対して、歌や笛の事を、自分から宣言やら宣告やらをする事はないけれど、歌バレや笛バレをした時は、軽く「はい、歌いますが、何か?」とサラっと答えられるのに、あまり面識のない人に尋ねられると、ドギマギして、はぐらかしてしまうのは、なぜ?

 ちなみに、知人相手なら、笛バレは結構平気です。「うん、フルート吹くよ。今度、何か吹いて上げようか」とか即答しちゃいます。でも、歌バレは「はい、歌いますが、何か?」って感じで、ちょっと相手と距離を置いちゃうかな? ヴァイオリンバレは…しても、相手が信用してくれません。ま、信用してもらえるほど弾けませんし(笑)。ダンスバレは…たぶんまだしてない。でも、したら…「妻にせがまれて仕方なく…」って答えるかも…。でも、そう答えたら“嘘”だよね。どっちかと言うと、熱心なのは、妻ではなく私なんだから。

 でも、なんか、趣味を尋ねられるのって、こっ恥ずかしいです。

 いい年したオッサンが、空いた時間を音楽に費やしているなんて事を知られるのが、なんとなく、申し訳ない気がして、なんか、気が引けちゃうんだよねえ…。やはり、滅私奉公を是とし、趣味を持つ事を悪とする、そんな価値観が私の心の奥底にはあるのかもしれません。これでも、古いタイプの日本のオヤジですから(ははは…)。

 24時間戦えますか?[by リゲイン]

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コメント

  1. はっチャン より:

    すとんさんへ
    >「ご趣味は何ですか?」
    チョット、はにかみながら[E:coldsweats01]ビック・バンドでテナーサックスを吹いてます。
    フルートはヴォサノバとジャズを吹いてます。レッスンもねと![E:bleah]。
    今度、ライブをやるんで是非聴きに来てくださいと頼みます[E:happy01]。
    人に聴かせることでスキルUPになります。マジで![E:bearing]。
    失敗することで次に失敗しないように努力するんだな~![E:happy02]。

  2. すとん より:

    はっチャンさん

     すごいなあ、尊敬するなあ。私もはっチャンさんのようになりたいです。私は別に、自分の演奏を人に聴かせるのは(相手が迷惑かもしれませんが)躊躇はないんです。基本的に『本番大好き』な人ですから。

     で、それと自分の音楽趣味を開示する事は別なんだけれど、開示できない自分に情けなさを感じているんです。要は気持ちの問題なんだろうけれど、はっチャンさんのように、吹っ切れない自分が情けないッス。

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