傷だらけのサクラの話(こちらです)の続きです。今だに生傷がたえないサクラですが、最近はカンロにも生傷が目立つようになってきました。
でも、この二匹、傷がある場所が違うのですよ。サクラは主に腹部に傷が集中しているのですが、カンロは背中側に傷が集中しているのです。どうした事でしょうか?
普段の我が家の水槽って、実に平和なんですよ。平穏無事。それは大人しいもんです。
実は最近、金魚のエサは妻があげています。以前は私があげていたのですが、私の仕事の帰りが遅くなってきたあたりから、妻がやるようになりました。なので、実は私、金魚たちの食事シーンを見ることがめっきり減ってました。
で、先日、めずらしく早く帰宅でき、金魚のエサやりの時間に間に合ったので、久し振りにエサをあげてみました。
エサを水槽に入れたら…それまで、のほほんとしていた金魚たちが色めき立ちました。まあ、この事自体は、珍しくもなんともないのですが…。
水槽にエサを入れる時、エサ場付近には、普段はニシキとかヒーチャンなどがいますから、まずはこの子たちが最初の一口を食べるわけです。で、その後にカンロが慌ててやって来てエサをパクつきます。
そして、水槽の奥から、のそ~~っとした感じでサクラがやってきます。サクラはカラダがデカいですからね、彼女がやってきてエサを食べ始めると、それ以外の三匹は自動的に追い出されます。いや、サクラ自身に彼らを追い出す意志はなくとも、カラダが大きいために、彼女がエサ場にやってくるだけで、他の子たちはエサ場から押し出されてしまいます。抵抗なんて無駄な事です。で、サクラはベストポジションをキープすると、まるで掃除機でそこらのゴミを吸い取るように、あたり一面のエサを一度に食べてしまいます。
当然、エサはあっと言う間になくなってしまいます。
そこで怒り心頭するのが、カンロなんです。サクラがエサを食べ始め、自分たちが追い出されると、自分もエサを食べたいのでしょうね。水槽の底の方から、上にいるサクラに向かって、いきなり突進して体当たりするんです。サクラに体当たりをして、エサ場からどかして、自分もエサを食べようという魂胆なんです。だから、何度も何度も体当たりをします。
サクラの腹部の生傷と、カンロの背中の生傷は、このカンロの体当たりで出来た傷のようなんです。
そんな必死なカンロの体当たりですが、悲しいかな、極端な体格差の前では、あれだけ勇猛果敢な体当たりをしても、カラダの小さなカンロでは、巨大魚サクラを追い出す事できません。やがて、サクラがエサを食べ終わり、エサ場があいて、ようやく他の子たちの順番がまわってくるのですが…その時にはたいてい、何もなかったりします。
だから、この子たちは大きくならないのか!
サクラには悪気はないんでしょうね。ただ、この子は昔からKYな部分がありますから、何も考えずに、あるだけのエサを目一杯食べているだけなんだと思います。金魚ですから、他の子たちのエサの事を考えるわけもなく、もちろん遠慮も配慮もなく、ただ本能の命ずるままに「お腹減った」->「エサがある」->「食べちゃえ」なんだと思います。たぶんそれだけ、本当にそれだけだと思います。
一方カンロは、たぶん大きくなりたいんだろうね。それもできるだけ早く! さっさ大きくなって、サクラよりも立派になって、水槽の親分になりたいのかもしれない。
エサを食べられなかった三匹は、やむをえず(?)水草をむしって食べます。なので、水草の減りが速い事速い事…。だからと言って、エサの量を増やすと、またこの子たちが馬鹿みたいに大きくなるだけだし、金魚ってあんまり大きくなると、健康被害が出て死んじゃうんだよねえ。本当は、小さく長く育てたいのになあ…。
金魚の飼育も難しいものです。
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コメント
30年以上前ですが金魚を飼っていました。そのときはわざとエサをばらまいて入れ、金魚たちが探し回らねばならないようにしました。食い物にありつきたければ動け・・・と
エサはデカにもチビにも行き渡ります。
河童さん
エサをばらまく…それはおもしろい手ですね。しかし、ウチの場合は、水槽の電灯を外して、フタを開けないとそれはできません。…んん、私がエサやり係なら、毎日のことだし、ちょっと面倒くさいなあと思いますが(失礼)、幸い、現在のエサやり係は妻なので、彼女に相談してみます。
ただ、エサをばらまくと、金魚たちがエサを見つけて食べる前に、エサが全部、ポンプに吸われてしまう恐れもないわけじゃないです。結構、ウチではポンプが良い仕事をしているんですよ(笑)。