ちょっと前の話になりますが、実はプリロゼさんと二人で、キング先生のお宅にお邪魔して“声楽遊び”をしてきました。元々は二人で“フルート遊び”をしましょうって事だったのですが、キング先生が「ウチに二人で遊びに来ない?」って誘ってくださったので「渡りに船」とばかりに、二人でお邪魔しちゃったわけです。
内容は「すとんファーストコンサート」と「プリロゼ始めての声楽レッスン」の豪華二本立てでした。で、今回の記事は「ファーストコンサート」の方を書きます(笑)。
前々回のレッスン記事(こちら)で、ある人の前で歌うことになりました…ってのは、実はこれの事でした。“声楽遊び”とは言え、声楽をやりたいなあと志しているプリロゼさんの前で、ナマ歌を聴かせるわけですから、変なモノを聴かせるわけにはいかないじゃないですか? それなりに準備をして、先生にも協力してもらった、というわけです。
一曲目は「Gia il sole dal Gange/陽はすでにガンジス川から」です。この曲は、実は最近の私の十八番でして、毎日自宅練習の時に歌ってます。練習の最初に、この曲を歌うことで、声のポジションをしっかり上にあげて、声の道を開きます。ま、そのための曲って感じです。発声練習とかリハーサルとかがありえない、この状況での第一曲としては、まさにグーっな曲なんです。
自宅では余裕をかましながら歌ってますが、やっぱり人前だと色々ありますね。特に呼吸が浅くなりがちなのは、自覚しました。呼吸が浅いと、ロクに歌えませんね。あれこれ誤魔化しながら歌いきっちゃいました。その誤魔化しは、プリロゼさんには分からなくても、伴奏のキング先生にはモロバレですから、歌い終わった時に、先生は色々と言いたそうでしたが、今回は伴奏者に徹するという約束なので、そこは軽くスルーしていただきました(笑)。
二曲目は「ダニーボーイ」です。これは当日の音源を、この記事の最後に用意しましたので、よかったら聞いてみてください。
いやあ、しかし、英語だと、噛んじゃったところとか、丸分かりですね(汗)。よく知っている言語で歌うって、結構危険だなあ…って思いました。
一応、ジャズ風(ジャズではありません、念のため)を狙ってみましたので、色々と(クラシック的には)風変わりな事をやってますが、まあ、こんなもんです。私の歌は、ジャズヴォーカルに聞こえるかな? どうしても楽譜から離れて歌うってのは…難しいですね。なんか中途半端な感じがします。ポップスも難しいですね。もちろん、ポップスを歌うときもマイク無しで~す。先生もジャズ風を狙って色々とやってますが、うまく決まっているでしょうか?
三曲目は「O sole mio/オ・ソレ・ミオ」でした。テノールの意地もプライドもかなぐり捨てて、原調から全音下げて歌ってみました。はい、おかげさまで大きな事故もなく歌い終えました。
これで全曲終了です。アンコールはありませんが「ちなみにこの曲を下げずにオリジナルキーで歌うとどうなるかな?」と先生の言葉があったので、もう一度、今度はオリジナルキーで「オ・ソレ・ミオ」を歌ってみました。ある意味、このオリジナルの「オ・ソレ・ミオ」がアンコールって言えなくもないかな?
はい、オリジナルキーで歌ってみたところ、最後のカデンツァの最高音が高いAですし、散々歌った後だったので、声がAまで届かずにAsになっちゃいました。「最後は…短調になっちゃいましたねえ…。これでは曇り空の太陽ですね」という、先生からの暖かいお言葉をいただきました。まあ、失うもののないアマチュアの特権ですね。
まあ、こんな感じで、たった一人のお客さま相手でしたが「すとんファーストコンサート」は終了しました。
この後、プリロゼさんのレッスンがあって、私もついでだから「Tu lo sai」を見てもらいました。例によってヘタヘタでしたが、今回は、音程と語尾処理のマズさを指摘されました。音程は…この曲は♯系の曲ですから、かなり高くとっていかないとダメなンです。語尾処理は…ブレスに余裕がないので、ついついいい加減になりがちですが、最後がキレイでないと、曲全体がキレイに聞こえないわけで、反省ですね。まあ、私のレッスンの中でキング先生が「Tu lo sai」の模範歌唱をしてくださったので、プリロゼさんはキング先生の歌まで聞けたわけで…ラッキーでした。
プリロゼさんの声は、鈴の音のようなリンとした声なんですよ。この人は、きっちり声楽をやったら、絶対バケますね。それもいい方に。
さ~て、ダニーボーイはこちらです。あまり多くは期待せずに聞いてみてやってください。
コメント
早速リクエストにお応え下さって有難うございます 声楽遊びってとても楽しそう!キング先生はピアノも上手ですね、なんてド素人の私が申し上げたら大変失礼なんですが、雰囲気が良く出てますもの。音源も聴かせて頂きましたが、高い方がとても柔らかくて綺麗になったと思いました。優雅な月よ も 良いんじゃないですかしら?(と勝手に人のことをアレコレ)Tu lo sai 私も歌ってみましたら見事撃沈でした。もう、ルチアどうしようって感じです。自分で狂乱して終わりかな?プリロゼさんて鈴のような声でしたらきっと素敵な歌が沢山歌えましてよ。楽しみですわね。コメも拝見してますがとてもキュートで 素敵な方だと思います(なんて言っていいのかしら、失礼があったらごめんなさい)蛇足ながらトロバトーレですがユーチューブにリチートラの全曲がアップされていて思わず観てしまいました。ルーナ伯爵は渋いヌッチ様だったのでやんちゃ坊主のようなリチートラのマンリーコとは兄弟ではなく親子のようでしたが。レオノーラが私にはどことなく新派の女優さんを思い出させるものがあってオペラって言うより半分新派の悲劇観てるみたいな… それはともかくトロバトーレのすとん様の記事読んで オペラ歌手の体型のところで抱腹絶倒したのが効いて 風邪が治ってしまいました。明日はもしかしたらフルートの方との合わせがありますので体調を整えないと!フルートの方、やはり美人なんですよ(笑)
グレッチェンさん
キング先生のピアノは、クラシック曲なら(当然ですが)もっと巧みに弾かれます。今回はジャズを意識して、即興でアレコレやったので、ご本人的には不完全燃焼の部分も多々あったそうです。私の歌も、即興でアレコレやっている部分がありますので、うまく噛み合っていたり噛み合っていなかったしています。そういうモロモロの部分も含めて“ジャズ風”とご理解いただければ感謝です。
プリロゼさんは、本当に持ち声が美しい方なんですよ。勘も良さそうなので「本気で歌を始めたら、あっと言う間にすとんさんを追い越しますよ」とキング先生のお墨付きだったりします。ね、楽しみでしょ。
私自身は自分が楽しく歌えればそれでいい人なので、プリロゼさんに追い越されても全然OKです。って言うか、すでに門下の中では、後から始めた人にバンバン追い抜かれている私ですから、今更誰に抜かれようと気になりません。いやむしろ「さっさと追い抜いて!」と思っているくらいです(笑)。
>ユーチューブにリチートラの全曲がアップされていて思わず観てしまいました。
へえ、私はYouTubeって必要がある時にチョコチョコと検索かけて見るくらいのライトユーザーなのですが、オペラの全曲がアップされていたりするんですか? そりゃあ、すごい。まあ、私も先日、YouTubeで某ミュージカルが全曲アップされているのを見てビックリしましたが…。探してみるもんですね。
ルチアはフルートの助奏の有るバージョンと無いバージョンがあるのですが、グレッチェンさんは“有る”方で歌われるのですね。あれ、歌も難しいですが、フルートもなかなかの難物だと思います。それにしても、やっぱり、フルートの方は美人ですか!(笑)
その節はお世話になりました~っ[E:heart01]
とても楽しくお勉強になった1日でしたぁ。
ダニーちゃん、とても素敵でしたよぉ[E:shine]
もちろん、他の曲も素敵だし、キング先生がすばらしいっ!!
あっ、ワタクシの声が鈴の音だなんて~っ!! きゃはっ[E:happy02]
今度お会いするときには、もう少しまともに歌えるといいんだけれどぉ。
グレッチェンさま♪
コメントでいつも楽しませていただいておりますわ[E:heart04]
いや~んっ! キュートだなんてぇ[E:note] はずかしくなっちゃうわ~。
ルチア、歌えるようになりたいですぅ・・・。
来週から声楽のレッスンを受ける予定ですの。
女性のお若い先生なのでとても楽しみですわ。
バンバン練習してすとんさまを追い越しちゃうわよぉ(笑) なんちゃって~っ!!
プリロゼさん
“鈴の音”と言うのは、社交辞令じゃなくて、割と的確な表現じゃないかなって思いますよ。持ち声がいいと言うのは、歌う人にとって、大きなアドヴァンテージなので、よかったよかったって事です。
ちなみに、ルチアは私を追い越した程度じゃ歌えない難曲ですよ(笑)。さすがのプリロゼさんも、ルチアに辿り着くまでは、数年かかりますよ。でも、歌っていれば、やがて辿り着く曲ですから、がんばって参りましょう。
レッスンは来週からですか? 最初は無理せず、カラダをいたわりながら続けてくださいね。結構、疲れますよ(笑)。
聴かせていただきました。これも素敵ですが、実はジャズ風じゃなくてオーソドックス(クラシックっぽく)に歌ったほうが良いのかなあなんて思いました。テノールの血が吹き出しそうになっているのを感じるのです。(笑)
Ceciliaさん
>テノールの血が吹き出しそうになっているのを感じるのです。(笑)
あ、やっぱり(笑)。どうしても歌い始めると、声をひけらかしたくなるもんで…。事前の打ち合わせでは、声をひけらかす予定はなかったのですが、やっぱりね~、どーしてもね~、ああ来るとああ歌いたくなるもので、アドリブでブチかましました(爆)。
ま、ジャズでも、熱唱型の歌手は、時々、声をひけらかすので、まあ、あれもありかな~って自分の中で思ってましたが、やっぱり、隠しきれない“テノールの血”って奴ですかね。
すとん様、プリロゼさん、エール有難うございます[E:heart02]お陰様で第一回の合わせを無事に済ませて参りました(^。^)v フルートの方はお美しいだけじゃなくて音色もテクニックもそれはもう[E:notes]と種を明かせば講師の方、つまり先生なのです。フルートって間近で聴くと息遣いまでとてもデリケイトでした。ルチアは そうですね、きちんと演奏しようとするなら難しいかも知れません。声域考えても一歩譲った方が恥掻かずに済むし。その手の届かないところをムリしてやってしまうというのが、オバサンパワーの凄まじさと言おうか(汗)でも年令から推して あと何回発表会出られるかなって考えた時、心は決まりました。今年はルチアだわって。実は私は歌の経歴だけは結構長いんです。ただ無駄に過ごしただけだから 少しも上達しませんでした。で 一念発起して きちんと始めたのは最近なのです。死ぬ前にこれだけはやっておきたいって事が誰しもあると思います。(とか言うヤツに限って無意味に長生き) 土壇場になって エー アタシあれが歌いたかった これもー[E:sweat01]なんてならないよう 気が向いたのは全部歌ってみることにしましたの。プリロゼさん、頑張って[E:happy01] あーらルチア意外と簡単よ[E:notes]って すとん様をササーッと追い越して下さいませ。
グレッチェンさん
ルチアのフルートは、オケでも首席奏者が演奏するパートですからね。アマチュアなぞに手の出るような生易しいパートではございません。講師の方が演奏を担当するのも納得ですが…ピアニストさんにフルートさんですか? 二人もプロ奏者をはべらせて、歌うわけですか? ま~~ったく、贅沢だなあ(笑)。
>その手の届かないところをムリしてやってしまうというのが、オバサンパワーの凄まじさと言おうか(汗)
オバサンだけでなく、オジサンだってそうですよ。それが“アマチュアの特権”ですよ。限界ギリギリで常に自分の精一杯で頑張る、その熱さがアマチュアの良さです。そりゃあ、たまに撃沈するときもあるけれど(笑)、それも含めて、チャレンジ精神がアマチュアの良さです。アマチュアが守りに入ったら、何も面白いことはありません。あ、だからと言って、グレッチェンさんが撃沈するって言ってるわけじゃないですよ。頑張ってください。
>実は私は歌の経歴だけは結構長いんです。ただ無駄に過ごしただけだから 少しも上達しませんでした。で 一念発起して きちんと始めたのは最近なのです。
あー、私もそんな感じかな~。合唱やら声楽(個人レッスンね)を最初に始めたのは、20年以上前です。2~3年頑張ったけど、その後、中断し(合間合間に時々歌ってましたが)、5年くらい前に再開し、その後も1年くらいブラブラしてから、キング先生と出会って、そこから歌に真剣に取り組むようになりました。
なので、私の歌の歴史には、BK/AKの二つに分かれます。もちろんBK[Before Mr.King]とAK[After Mr.King]ですね。だから、キング先生は私の歌の師匠でありますが、同時に人生の恩人でもあるんですよ。
グレッチェンさま
おおっ! グレッチェンさまは『中年』でらしたんですか? 一緒だわ~[E:heart02]
歌のキャリアは全然違うけれど(笑)
ルチアのフルート、綺麗でしょ~。 ワタクシ、両方やってみたいのよねぇ。
まっ、歌いながらフルートはムリだからぁ。 う~ん、やっぱり歌でやりたいわ~[E:note]
ワタクシもね、寿命考えたらボチボチやりたかったこと始めておかないとって思って、
無謀にも声楽を習うことにしたんです。
シワシワ&ヨボヨボのおばあちゃんになってルチアなんて可笑しいわよねぇ(笑)
せめて10年後くらいには、かるーく娘役(?)できるようになりたいんですぅ[E:happy02]
グレッチェンさま~っ! 本番頑張ってね~っ[E:heart04]
すとんさま
うふふ~っ! 頑張って狂乱のお姫さまになれるように練習にはげみますわ~っ!
メトポリ&スカラ座がワタクシを待っているからぁ[E:happy02]
って、まだ言ってる(笑)
まずは体調管理が先ですわね・・・。
プリロゼさん
目標は高く!っです。頑張りましょう。
ルチアのアリアでは、主役は歌で、フルートは脇役です。そりゃあ、目指すなら、主役の歌でしょう(笑)。歌で頑張りましょう。
>シワシワ&ヨボヨボのおばあちゃんになってルチアなんて可笑しいわよねぇ(笑)
バッチリ化粧決めれば、テレビや映画じゃないんだから、なんとかなるよ(笑)。舞台なんて、遠目でしか見えないんだし(爆)。