この注意は、よく笛先生から受けたよなあ…(懐)。
H先生のレッスンでは、ロングトーン練習を、その時々でその場にいる人全員でやっています。複数の人間が集まってロングトーンをすると……まあ、音がうねるわけですよ。フルートって奴は、奏者自らが音程を作りにいかないと、音痴になる楽器ですから、まあ、これはある意味、仕方がないわけです。
私は笛先生に、この“音程作り”は熱心に仕込まれているので、結構、無意識のうちに音程を合わせにいきますので、H先生になってから、音程で注意されたことは“まだ”ありません。とりあえず、初級レベルの音程調整はクリアしているみたいです。
先生によって、物事を教える順序と言うのは色々あるわけで、H先生門下では、この音程作りは、初級レベルではやっていないようなのです。だから、私よりもうんと先の課題をやっているような方でも、この音程合わせがちょっと苦手のようなんです。
この前もロングトーン練習をしていると、壮大にうねっていました。「うわー、耳が壊れそう…」と心の中で叫びながらも「これも修行のうち、これも練習のうち」とつぶやいておりました。
あんまりウネリがひどかったので、先生がある方(この方がウネリの原因だったわけです)に「ちょっと、フルートを見せてご覧なさい」とおっしゃって、その方のフルートを手に取ったところ「頭部管を抜きすぎているよ。こんなに抜いちゃダメだな。頭部管は、もっと奥まで入れる事。あなたは、頭部管を抜きすぎて低くなったフルートに、思いっきり息を吹き込んで、無理やりに音程をあげて吹いているから、うまく合わないのです。そんなに強く息を吹き込んではいけませんよ。(別の生徒さんに向かって)頭部管の抜き具合を教えてあげてください」という指導をしていました。
そう言えば私も笛先生から「すとんさんは、息、強すぎ。フルートはもっと楽な息で吹けるんですよ」とか「すとんさんは、頭部管抜きすぎ。そんなに抜いたら、ラ以外の音が全部狂ってしまいますよ」って、何度も注意されたっけ。それで、少しずつ少しずつ直っていったんだよねえ。
フルートにチューニングと言うのは、基本的にはいらないのです。
まあ、季節によって気温が違うし、場所によっても気温が違うから、その気温分の違いを頭部管の抜き差し量で調整するのであって、頭部管の抜き差しでチューニングするのは、たぶん、間違い。さらに言えば、その抜き差し量だって、あまり変えたら、チューニングで合わせた音(AとかBbとか)以外の音が狂ってしまうので、原則的には、頭部管の抜き差し量は5mm程度にし、後は、耳で聞いて、音を曲げて調整していくのが、本来のやり方です。
そういう意味では、フルートって、音程を楽器任せにせず、奏者自らが音程を作っていく楽器なわけです。そこんところは、ピアノとは違うわけだな。ま、音程を作ると行っても、ヴァイオリンや声楽のように、本当に何も手がかりのない状態から作っていくわけじゃなく“運指”と言うのがあるわけで、そこを一つの基準として、後はそこから微調整だから、音程を作るといっても、楽なもんだけれどなあ…。
ま、とにかく、フルートって、本来、そんなに大きな音が出る楽器じゃないし、息のエネルギーの強い音が、よく聞こえる音じゃないし(むしろ、息のエネルギーは少なめにして、倍音をたっぷり出した響きのある音の方が、よく聞こえるんだよね)、それにたくさん息を吹き込んでいると、疲れちゃうし(笑)。ま、ほどほどの分相応な音で楽しむというのが、素敵なフルートライフじゃないかなって思います。
こんな、まとめで、今日のところは勘弁してください(爆)。
コメント
すとんさんへ、チョット近況報告です。
ビックバンドの方は、
今月12日、震災チャリティーコンサートをします。
中学の吹奏楽団2団体、ビックバンド4バンドです。
自分の所属しているバンドがホストバンドなので朝から夕方まで準備、整備、演奏やら
で大変な1日になりそうです。
まぁ、募金が集まれば一番いいです。
で、昨日、秘密の練習がありました。
Dr、B、G、A-Sax、と自分のFLでした。
曲はスタンダードジャズでメロがA-Sax、オブリガード&ソロ(アドリブ)がFL!。
10曲を練習、途中ボサDUOでボサノバの曲をオサライしました。
で、頭管部を1cmくらい抜きすぎていて2時間くらいで息切れと音が出なくなってました。
休みながらの4時間でした。
年内にライブするんだって!、ビックリ!。
ボサノバDUOは、ボーカルを入れて練習してます。
素敵なボーカルを探している内にGギターが知り合いのセミプロのボーカルをいれてボサノバDUO+1で活動するだって[E:happy02]。
10日に高田の馬場にお目当ての女性ボーカルのライブを聴きにいきます。
まだ、自分はヘタピーだから練習を人の倍以上にしなければと感じてます。
息をたくさん吹き込まないようにそっと吹いて良い音が奏でられるといいですよね!。
今ブログ書けないのでに時々、近況報告しますね!。
>はっチャンさん、ご報告感謝です。お元気でなによりです。
ビッグバンドに年内ライブでしょ。充実してますね、うやましいですよ。今、私は、ちょっとジャズっぽいところから離れてしまったので、ううううう~、ボサノヴァ、ホントにホントに、うらやますぃーです。自分の実力を顧みずに、ジャムセッションに飛び込んじゃおうかしら(笑)。
それはともかく、良いボーカルの方が見つかったみたいで、よかったですね。ボーカルはバンドの顔ですからね、ボーカルの人選はこだわらないとね。
最近、バンド成分が不足ぎみな私でした。
フルートだけじゃないかもしれませんが、管楽器の音程というのは、ほんとに難しいですよね。私の場合、吹き始めはたいてい音程が高く、段々下がってくるという、普通とは逆のパターンが多いです。息を吹き込めば管内の温度が上がり、音程が高くなるハズなんですが、私の場合は最初外吹きになっていて、段々内側へ吹き込むようになるからかもしれません。あるいは最初のうちは息を強く吹き込むからかもしれません。
この逆のパターンの日もあり、ナゼなのか分かりません。気温、体調、アンブシュアの作り方、腹の支え方等々、要因がたくさんありますので、これらを常に同じ条件にすること自体難しいですね。いずれにせよ、耳がよくなりたいと思います。ゆっくりの曲はチューナーを見ながら合わせることができますが、早い曲はそういうわけにはいきません。やはり一発で自分の出したい音を出すことが必要になります。
そして、少ない息で効率よく音を鳴らす、、、これはレッスンを受けている先生からも言われました。余裕を持ってブレスするという意味もありますが、きれいな丸い息を歌口に当てる、ということにもなり、結果良い音で鳴らすということにつながるのでしょうか。
>おざっちさん
音程は難しいですね。結局は耳…なのかな? 和音の響きで捉えるのが一番のような気がします。ゆっくりな曲なら、一音単位で音を合わせていければいいのですが、速い曲なら、フレーズ単位で音を合わせていくといいんじゃないかと思います。フレーズ単位で合わせるとは「和音にはめていく」とか「響きを統一する」って感じです。
実は私、このフレーズ単位で音を合わせていくのって得意です(笑)。むしろ一音単位で合わせるよりも、音合わせのフックが多い分、ササっと合わせられます。これは、ギターとかピアノとかの同時に複数の音を発することができる楽器をやっていた人間は、結構得意なんだそうです。
しかし、少ない息で効率よく音を鳴らすのは、難しいですね。実は歌も一緒なんですよ、少ない息で効率よく歌った方がいいんですね。その方が音色も美しくなり、音域も広がるんですよ。たぶん、フルートも同じなんじゃないかな? 息が少ない方が高音がキレイに鳴りそうな気がします。