スポンサーリンク

楽な発声と手抜きな発声は違う

 楽な発声とは、脱力して無理無くいつまでも歌える発声で、手抜きな発声とは、腹筋をほとんど使わずに、口先だけで発声することです。地声発声は、基本的に手抜きな発声です。そりゃあ、普段からデフォルトで使っている発声ですから、限りなく手抜きで自然体で楽な発声になるわけです。ただ、怒鳴ったり叫んだりという特殊状況では、地声発声でもカラダを使って発声せざるをえなくなります。

 私は歌っている時に疲れてくると、地声発声に落ちてしまいがちです。つまり、響きが落ちて、口腔内が狭くなってしまうのです。ですから、気をつけていかないといけないし、長い時間歌えるように、歌う筋肉を作っていかないといけません。

 楽な地声発声になると、声域も狭くなります。一般的には声が低くなって、低音が楽だなあと感じられるようです。これは口腔内が狭くなるのと並行して、声帯が緩んで、高音域の発声が難しくなるからでしょうね。高音は声帯が適度に張っていないと出ませんから(笑)。

 鼻歌は、往々にして地声で歌ってしまいがちです。本当は、鼻歌だって歌声で歌うべきなのでしょうが、そもそも鼻歌ってリラックスしている時に歌うものだから、構えて発声しないといけない歌声には成りづらいものです。自然と、手抜きな声で歌うわけです。まあ、手抜きだから音量も少なめ…なのでしょう。

 鼻歌で歌っていると、びっくりするくらいに低い声が出ます。それほど声帯がゆるゆるになっているのでしょう。自分がバリトンどころかバス歌手になってしまったのではないかと錯覚するほどに低い声が出てきます。まあ、冷静に考えると、低くても太くはないのでバス歌手には程遠い声なのですけれど。

 風邪をひいたり、お酒を飲んだりしても、声って低くなりますよね。ですから、声が低くなるとか、低く感じられるっのては、歌手的には、声帯があまり良い状態ではないのかもしれません。手抜き発声、またはそれに近い状態なんだと思います。

 楽に歌うには筋肉が必要です。筋肉がないと手抜きになってしまいます。楽と手抜きは全然違います。目指すのは、楽な発声であり、うっかり落ちてしまうのが、手抜きな発声なんだと思います。手抜きな発声は、簡単に声が出る代わりに、すぐに声帯が疲れて、声が消耗してしまい、歌には向かない発声です。

 本当の低音歌手の皆さんって、みんな見上げるくらいにカラダの大きな方が多いのは、やはり、カラダが大きい -> カラダの各パーツが大きい -> 声帯が長い、という事で、デフォルトの声が低音だから低音が出せるわけなのでしょう。

 日本人の低音歌手の皆さん(ってか、小柄な低音歌手さん)って、ある意味、カラダのパーツが不均衡な方であるか、めっちゃ作り声の得意な方であるかの、どちらかなんだろうと思います。でなければ、強い声で長い時間、低音を歌えるわけないもの。そういう意味では、特殊な才能の持ち主なんだろうなあって思うわけです。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました