病院からすぐに来てくれという連絡をもらい、病院に向かおうとしていたら、便意がやってきて、清水のようなきれいな排泄物をしてしまいました。質的にはこれでOKなはずだけれど、量的には「???」ですね。
とにかく、すぐにバスで病院に向かいました。バスは混雑していて、座席は一つしか空いていませんでした。そこに座りたかったのですが、若い女の人がその座席に荷物を置いてしまって座れません。私はその荷物の前に立って無言のアピールをしたのですが、荷物をどけてくれませんでした。こちらは入院用の大きな荷物を持っていたし、下剤の効果もあって、体調が万全というわけでもなかったのです。荷物を持っているのもやっと…という感じだったのですが、その荷物すら置くことはできず…「なんともなあ…」という気分になりました。
まあ、世の中には色々な人がいるし、若者全員が“老人に優しい”ってわけでもないのです。
病院に着きました。まずは個室病室への入院手続きをしてから、内視鏡センターに向かいます。ここの病院の人たちは、基本的に親切なのでありがたいし、好きです。
病院って、弱った人を受け入れる施設ですから、そこで働く人って親切なのが当然…とか思いがちですけれど、案外、そうでもない病院も結構あるんですよ。まあ、どことは書きませんが(笑)、その点、ここの系列の病院で働く人たちは、なかなかに人当たりも柔らかくて、好きな病院なのです。ま、将来的に、私はここの病院で死ねたらいいなあ…とすら考えているくらいです。
さて、内視鏡センターに着きました。今回の手術は内視鏡手術なので、手術とは言え、執刀医の先生は内科の先生なのでした。
病院的には、すぐにでも手術をしたいようでしたが、何しろ私のお腹がキレイになっている保証がないので、追加の下剤を飲みました。自宅で飲んだのよりも強力なタイプの水薬でした…が、これが実に不味いんだわ。自宅で飲んだヤツは、ほぼポカリスエットのような感じの味付けになっていたけれど、今度のヤツは…腹わた付きのエビが傷んだような匂いと後味がして「こんなものを飲んだら、そりゃあすぐに腹は下るよなあ…」って感じなのでしたが、それでも一向に私のお腹は反応しません。
新規の下剤もたっぷり飲んで、様子を見たけれど、全然便意が盛り上がらないので、仕方なく、トイレにこもって強制的に排便してみる事にしました。でもね、出てきたのは、コップ一杯適度の体液ぐらいで…まあ、じゃあ仕方ないか…って感じの、見切り発車気味で手術を決行する事にしました。
手術前に点滴のための針を腕に刺したのだけれど、今回の看護師さんがとても腕の良い人で、なんと一発でルートを開通させたのです。これは神業だね。私の血管に針を刺すのって、どうやら難しいんだよね。そもそも血管が見つかりづらい上に、刺そうとすると血管が針をから逃げる…って、皆さんクチを揃えていうのです。実際、前回の検査の時は、何回かチャレンジの後も、何とか刺して、それでも万全ではなかったようで、刺したところからボタボタ血が流れてしまったくらい、なかなかうまく刺さらないのです。それくらい、私のカラダに針を刺すのは難しいのです。だから、それを一発で決めるなんて、そりゃあ凄腕ってわけですよ。
さて、いよいよ手術です。手術そのものは、患者的には前回の検査とほぼ同じです。お医者さんの方は、だいぶ違うみたいですが…。
事前に麻酔薬を投与されるのですが、今回も前回同様、ちっとも意識は無くなりませんでした。ただ、それでも前回は、ほぼ痛みを感じなかったのだけれど、今回は結構痛かったし、ツラかったです。正直、途中で何度か「ギブっ!」って言いたくなりましたが、でも手術の手を止めさせるのも悪い気がして、手術中は弱音を吐かずに頑張ったつもりです。
術後、執刀医が言うには、私の腫瘍は思っていた以上に大きかったそうです。おまけに腫瘍の数も、私は「1つだけ…」と思っていましたが、実は大きな腫瘍が2つあって、それらを取るのにちょっと苦労したそうです。まあ、それでも全部取ってくれたようで、ひとまず安心です。
腫瘍のあった場所は、かなり肛門に近くて、放置して腫瘍が十分大きくなってから手術をすれば、内視鏡手術というわけにはいかず、そうなると、もっと大きく大腸を切除するようになり、場合によっては人工肛門も視野に入れなきゃいけなかったそうで(そうでなくて、良かったねという話)ほんとラッキーでした。病気は、早期発見が大切だね。
手術が終わったら、例によって休憩室に放り込まれて放置です。麻酔が覚めるのを待つのと、入院する病室の準備が整うのを待ちます。
小一時間ほど放置されて、病室の準備ができたと言うので、運ばれた先は…大部屋でした。あれほど何度も「個室が良い」と言って、個室申し込みの書類も何枚も書かされたし、入院時の手続きだって個室入院の手続きをしたのに…結局大部屋に入院となりました。6人部屋で、面会謝絶な病室でした。入口にゲートがあって、手術に付き添ってくれた妻ですら、部屋の入口で追い払われました(後に、手続きをちゃんと取ったら、短時間だけ病室に入れました)。
個室が空いていない…とか言われたし、それが事実なら仕方ないのかもしれないけれど、心の中では不満たらたらでした。
だって、大部屋って騒がしいからイヤなんだよ。実際、6人部屋に私を含めて4人が入院していたのだけれど、みんな(苦しいのだろうから仕方ないけれど)騒がしかったし、ほとんどが排泄もままならない人たち(トイレに自力で行くのは私だけで、残りの人たちは全員オムツでした)なので、匂いもキツかったです。おまけに、病室の設定室温が私には高くてつらかったし(個室なら自分好みの室温に設定できます)、あれこれ心休まりません。あと、大部屋は行動に大きな規制がかかる(起床時間、就寝時間が決められていて、否応無しにそれに従わないといけない…とか)もあって、ほんとイヤ。ああ、イヤだイヤだ。
イヤだイヤだ…と文句を言っても大部屋から出られるわけでもないので、さっそく諦める事にしました。たった1泊の予定だしね。これが一週間も続いたら、これが原因で体調不良になりそうです。ああ、大部屋なんて、イヤだイヤだ。ほんと、イヤだ。
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