「魔王」を無事（？）に歌い終わり、楽屋に戻って…愕然としました。声を使い切ってしまった事に気がついてしまいました。
声帯が動いている感じが全くありません。楽屋に戻っても、ロクに喋ることすらできません。聞こえるかどうかの小音量のかすれ声でしゃべるのがやっとです。
やばい、やばい、やばい。
とにかく、なるべくしゃべらないようにして、持ってきた響声破笛丸（声の漢方薬）を服用し、りんごのゼリーをゆっくりと食べ、水をたっぷり飲んで、のど飴をなめまくります。幸いなことに、次の私の出番までは約１時間あります。この時間でノドを休め、少しでも声を回復させるしかありません。
１時間経って、出番がやってきました。声は、話し声の方は多少は回復しましたが、歌声の方は十全には戻りませんでした。高音は何とか無理やりなら出せますか、中低音がロクに声になりません。
Ｙ先生からは「声を出そうとしないで、前に飛ばすことだけを考えて歌ってください」と言われましたので、とにかく声を前に飛ばすことだけを考えて歌ってみました。それが次の音源なのです。
とにかく声がちゃんと出ないので、かなり無理やりな発声になっているのは、そんなわけです。あんまり声が出づらいので、途中でヤケになっていたりもします…まあ、それも私の実力なので仕方ありません。
とにかく歌うだけ歌いました。毎回、何かしらやらかすのが私の発表会なのです。
すべて歌い終わって、発表会も終わり、客席に降りて、わざわざお越しいただいたお客さんたちに挨拶をしました。過分にもお客さんたちからは、お褒めの言葉をいただき、ちょっと有頂天になってしまいました。
その後は、全体写真を撮って（この門下の発表会としては始めての全体写真なのでした）お楽しみの打ち上げになだれ込みます。
打ち上げでは、多少は音楽の話もしましたが、それこそ類人猿の話をしたり、コミックの「大奥」の話をしたり、ウソ外国語の話をしたりと、色々な話ができて、とても楽しかったです。
また来年の発表会にも、元気に参加できたらいいなあと思ってます。
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