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押しの一手で女性を口説く?

 声楽のレッスンに行ってきました。こちらもお年玉でして、一時間のレッスンをかなり延長して、たっぷり見ていだきました。

 まず最初は発声。ハミングから。「ハミングの目的は?」と尋ねられて即答できなかった私、ダメじゃん。ハミングは声が鼻腔で響いている事を確認するために行う行為。ただ、注意すべきは『鼻腔、鼻腔…』と考えすぎて、声を顔の前面に響かせ過ぎないこと。気持ち的には、鼻腔を広げて、そこに声を入れていくという感覚で行く。あくまで鼻腔を(後ろに)広げる感覚を大切にしていく[これが実は難しい]。

 ハミングから通常の発声に移行しても、やる事は全く同じ。鼻腔を後ろに広げる気持ちで声を鼻腔に入れていく。入れていくであって、前に声を押さない様にする事にも注意をする。

 次に行ったコンコーネの2番は、目からうろこのレッスンでした。何を教わったのかと言うと“休符”の歌い方。例えば、3小節目にある休符。3小節目って、四分休符にクレッシェンドが付き、続く音符たちにデクレッシェンドが付いています。そうです、休符にクレッシェンドが付いているわけです。つまり、休符だから言って“休む”のではなく、休符に“クレッシェンド”をしっかりかけていくわけです。「休符にクレッシェンド?」ってわけです。

 実際に先生が、休符にクレッシェンドをかけた場合とかけなかった場合の歌いわけをしてくれました。明らかに違う。でも、どこがどう違うのか、よく分からない。…答えは“息”なんですよ。つまり休符では息をクレッシェンドして、音符になるや否や、声はデクレッシェンドするという歌い方をするんです。はあ~、そんな風に休符の歌い方まで考えた事はありませんでした。…『すとんは経験値を上げた』

 とにかく休符はクレッシェンド、音符はデクレッシェンドでやってみました。で、音符の部分でダメ出しです。腹筋の使い方がなっちゃいないそうです。音量が下がるにつれ、しっかりお腹を絞っていかないと音程が下がってしまうので、しっかりお腹を絞って音程をキープしましょうとの事です。絞ると言っても、生半可な絞り方ではないんですよ。とにかく、これで2番は終了、次回は3番です。

 「オー・ソレ・ミオ」は今回で終わりなので、前に出て、ミニ本番です。

 結果…かなりボロ? 先生から「惜しいねえ、頑張りすぎ」と言われました。最後だから、かっこいいところ見せようと、ちょっぴり思ったし、緊張したつもりはないけれど、多少は緊張していたかもしれない。息が妙に浅かった事も感じてます。とにかく、何かがちょっとずつ変でした。自宅練習ではまあまあだったのに、レッスンでは練習どおりにはできませんでした。

 なぜ自宅練習と同じようにできないか考えた事はありますか?と尋ねられました。なぜ同じにできないか…それは、自宅とレッスンでのミニ本番が、同じ条件ではないからです。

 練習と(ミニ)本番の条件を全く同じにするのは無理ですが、練習の条件を本番のそれに合わせていけば、本番での失敗を減らす事ができるだろうから、なるべく練習の時も本番に近い条件で歌う様にしましょうと言われました。

 一番違うのは「気持ち(メンタル)」なんですが、これを同じにするのは難しいので、まずは形からという事で、服装に気を使うことにしました。

 なので、これからは「部屋着」で練習をしない事にしました。実は私、ウチでは、裸足だし、普段はスウェットの上下なんですよ。なので、これからはジーパンはいて、スニーカーを履いて、練習する事にします。とにかく、ベルトと靴は肝心なポイントです。

 あと気持ちは、なるべく、だらけずに真剣さを保つ様にしたいと思います。

 先生からも「本当にただの趣味で、自分の家でひとりで鼻唄を歌って楽しめればいいレベルなら、なんでも良いけれど、仮にも他人の前に出て自己表現をしようと思っているなら、練習の時から、常に本番を意識して練習しないといけませんよ」と激励されました。ラジャーっす。

 で、最後は「伯爵とスザンナの二重唱」です。実は、私が音取りが間に合わなかったため、事前に二人で合わせることなく、ぶっつけ本番でやってみました。なので、数カ所、音が怪しかったですし、歌詞も全然入っていませんでしたが、そこは夫婦でデュエットなので、阿吽の呼吸という奴で、互いに帳尻を合わせあいました(笑)。ひとまずは、二重唱っぽくなっているようです。

 とにかく、オペラだし、どんな歌なのかを、まずは感じさせてくれないと…と言うわけで、歌の背景確認などから(笑)。歌の内容としては『伯爵がスザンナを口説いている。それも押しの一手で迫り続けている。スザンナはそれを軽く手玉にとりながら、たくみにかわしながら、偽りのOKを出して、結果的に伯爵を騙す。つまり伯爵はスザンナにもてあそばれている』という状況を歌うわけです。だから、それにふさわしい感情をしっかり入れて、声で演技をしながら歌ってみましょう、というわけで、最初のブレイクのところまで、何度もやってみました。

 私は伯爵役なので、とにかく「押しの一手」で強引にスザンナ役の妻に迫るわけです。今は声だけだけど、いずれは動作を加えて演技をすることになるんでしょうね。夫婦だから平気だけど、このシーンって誘惑シーンというか、ナンパなシーンなわけで、赤の他人同士だと、すごく遠慮しちゃいますよね。いやあ、デュエットの相手が妻で良かった…。

 妻は演技をするのは何となく照れくさいと言ってましたが、やっぱり二重唱は楽しいです。特にオペラだと芝居っ気があるので、なお楽しいです。レッスンが楽しみです。

コメント

  1. うぉぉん より:

    おおっ。
    本当にオペラ始動ですね。
    熱い男を熱演されますようにー。

  2. すとん より:

    >うぉぉんさん

     はい、オペラ始動…かな? ま、これはレッスンであって、歌劇団の練習ではないのですが、指導者は同じ方ですから…まあ、そんな感じでしょうか?

     元々、オペラファンで、自分でオペラをやりたいという野望は持ちつつ、素人がオペラをやる、なんて夢のような事は諦めておりました。いや、オペラどころか、ソロで歌う(つまり声楽)事だって無理だと思っていました。だから、以前は合唱をやっていたわけです。

     合唱をやって、いずれは「市民オペラ」で合唱を歌えれば、御の字と思っていました。

     でも、ひょんな事で、この年令で、すご~いスロースターターですが、声楽を始める事ができ、オペラのまねごとをちょっとずつでも、やれるようになって、うれしいです。やっぱり、合唱よりはソリストです。その他大勢よりも主役です。

     後は、歌劇団が軌道に乗って、無事に初公演が迎えられたらと願っています。まだ、初公演の日にちも何も決まってませんが(笑)。

  3. しーちゃん より:

    結婚記念日だそうで、おめでとうございます。何年目ですか?我が家は4月には結婚20周年です。スイート10ならぬスイート20があるかは知りませんが、私なら指輪じゃなく新しいフルートが欲しいな(o^-^o)

  4. すとん より:

    >しーちゃん

     何年目でしょ? たぶん10年以上20年未満じゃないかな? なんか、妻とは生まれた時から一緒にいるような感じがするんで、いつ結婚したのか、よく分からないんだよね。一応、いつ結婚したかは、結婚指輪に刻んであるから、それを見れば分かるけれど、問題はそいつが今どこにあるか…だな。

     ちなみに、指輪はプラチナだよ。フルートを始めて、プラチナの価値を知りました。当時は「プラチナ? 金じゃないの? なんか、安っぽ~い」って思ってましたが、プラチナの方が金よりも高価だったとは…!

     それより、もうじき、ご結婚20周年、おめでとうございます。

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