5月1日の夜かな? それまで元気だったハズキが、いきなり転覆しました。しばらく転覆をして、もがいていましたが、やがて自力で戻りました。私は???と思っていたものの、自力で戻ったので、心配しませんでした。
翌2日は、気がつくと転覆。何とか戻ろうとするのだけれど、気を抜くと転覆という状態で、転覆している時間の方が長くなってきました。明らかにハズキの調子が悪そうです。少し心配になりました。そう言えば、4月の下旬あたりから、水槽の中をグルグル回っていたり、水槽の水流に流されていたり、今考えると、ちょっと普通じゃなかったな。
そのうち、転覆したまま、水槽の濾過器に吸われてしまったので、このままでは危険と判断して、ひとまず病院水槽に隔離しました。
3日、4日、5日と、ずっと転覆していましたが、それでも小康状態でした。しかし、6日は隔離水槽の水が真っ赤になるほど、大出血をしました。
どうやら、病状から察するに、体内の常在菌にエラと浮き袋がやられてしまったものと思われます。この菌は、尾腐れ病の菌でしょう。ハズキが元々持っていた菌です。体力が回復さえすれば、おそらく元気になるでしょうし、回復しなければ、このまま星になってしまうと思いました。人がどうこうできる状態ではありませんでした。
そして、7日の朝。星になっていました。
ハズキは名前のとおり、葉月(八月)にやってきた子ですから、我が家にいたのは、わずか10カ月。最初から病気を持っていた子でした。
最初にウチに来た段階で、すでに尾腐れ病の子でした。ですから、最初の検疫(ウチに来たすべての子は、塩&薬浴を半日~2日程度します)で、尾腐れ病の治療を始めたら、あっと言う間に、ヒレが無くなってしまった子です。尾腐れ病を完治してあげれば良かったのでしょうが、病気を退治する前にハズキが死んでしまいそうになったので、中途半端な状態でウチの水槽に迎えました。結局、死因もこの時に完治できなかった菌が、体内に入って暴れた事が原因だと思います。
完治できなかった尾腐れ病でしたが、それでも病変個所はなくなり、その後、半年ほどかけて徐々に回復し、最近では9割ほど回復していました(結局、最後まですべてのヒレが回復することはなかったわけです)。もう大丈夫と思っていましたが、病原菌が体表から体内に移動していたんですね。
もっとも、回復したヒレを見ると、ヒレの左右の形がアンバランスで…、形の悪い子は内蔵にも問題を持っている事が多いので、きっとハズキもそうだったんでしょうね。エサだって、結構熱心に食べていましたが、いつまで経っても大きくならない子でした。
カスミもそうでしたが、金魚と言うのは、死ぬまで元気な魚です。なので、元気がなくなるというのは、かなりのモノなのです。クチがきければ、何か手をうってやれるものを、結局、気がついた時は手遅れなんです。
ハズキが星になって、残念です。
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