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レンタルショップは40年保った

 レンタルレコード屋…今風に言うなら、レンタルショップでしょうか? 私が大学生の頃に見かけるようになりました。最初はLPレコードをレンタルしてくれる、ちょっと怪しげなお店でした。
 だってね、レンタルレコード屋の最初の頃って、雑居ビルの一室でこじんまりとやっていました。なんか、雰囲気もアングラでさあ…。それが、店構えも明るくなり、やがて街道の路面店になって、世間的にも認知されるようになりました。
 レンタルレコード屋のちょっと後ぐらいに、レンタルビデオ屋も普及し始めました。レンタルビデオは、本当に有り難かったです。何しろ、レコードは頑張れば買えないわけではありませんが、当時のビデオは、個人ではなかなか買えないほど高い代物だったので、レンタルできるのは、本当にうれしくて、有り難かったです。
 やがて、レコードの時代が終わって、音楽はCDで販売されるようになると、レンタルレコード屋はレンタルCD屋になって、商売を継続していきました。レンタルビデオの方は、ビデオの時代が終わってDVDの時代になると…こちらはうまくDVDにシフトできた店は少なく、やがてレンタルビデオ屋が潰れ始め、レンタルCD屋がDVDの取り扱いも始めるようになり、今のレンタルショップが生まれました。、音楽とビデオが統合して、今のレンタルショップで、CDもDVDもレンタルするようになりました。
 とは言え、そんなレンタルショップも、最近はだいぶ様変わりをしました。ウチの近所の店では、CDもDVD(とBlu-ray)の取り扱い売り場面積は激変し、カードゲーム屋になってしまいました。
 もはや、音楽も映画もディスクをレンタルする時代じゃなくなったんだと思います。今や配信がメインでしょうね。今あるレンタルショップも、やがて業態変更せざるをえなくなるでしょう。ウチの近所の店はカードゲーム屋になってしまいましたが、別の店はマンガレンタルとかやってます。マンガも…今は配信だよね。合法的に格安、あるいは無料で読めるサイトもボツボツあるみたいだし…。
 まあ、カードゲームにせよ、マンガレンタルにせよ、どれくらい続くのでしょうか?
 でもでも、考えてみれば、レンタルレコード屋から数えれば、このレンタル業もなんだかんだと言いながら、40年継続したわけです。1つの商売が40年も続けば、それはもう立派なモンだと思うのですよ。
 戦後に隆盛を極めた貸本屋なんか、オワコンになって無くなってしまうまで、せいぜい20年でしょ? それを考えれば、レンタルショップは、その倍も商売したんですよ。
 時は流れ、人も入れ替わります。求められるモノが変われば、商売のやり方も変わります。今まで売れていたモノやサービスが廃れ、新しいモノやサービスに取って代わるのは、ある意味、世の中が進化している証拠なのでしょう。廃れてしまう商売に関わっている人には残念な事ですが、これはある意味仕方がないし、人の欲望には限りがないから、廃れてしまう商売の代わりに、必ず新しいビジネスチャンスがあるわけだから、世の中は必ずしも捨てたものでもないわけです。
蛇足 オワコンと言えば、農業だね。日本の農業は、かつて“三ちゃん農業”と呼ばれて、今や後継者不足が本当に深刻な状態ですが、決して農業そのものの必要性が無くなるわけはないし、無くなってしまえば国の存亡に関わるわけで、日本の農業の復活が切望されるわけです。やはり個人(または家族)経営に無理があるんだよね。農業をやる会社が必要だけれど、そうなると農協とぶつかりそうだよなあ。難しい、難しい。いっそ、農協が農業実務もやっちゃえばいいんじゃないの?…と素人は考えますが、いかが?

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コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    お久しぶりです、すとん様。
    フルートネタ、勉強ネタで、コメントを(時々)書く、
    「オペラ座の怪人の怪人」でございます。
    本日の「蛇足、農業ネタ」に関して、少し、書かせていただきます。
    農業そのものではないこと、お許しください。
    数年前、NHKのニュースで、レポーター曰く、
    「日本は食糧自給率を上げるべき、ということに、
     異論を唱える人はいないと思いますが」
    私、大いに異論があります、というか、
    尊敬する野口悠紀雄教授がおっしゃっているのですが、
    私流に換言して言いますと、
    食糧自給率というのは(これまた換言すると)
    食糧自国依存率であって、
    もし、食糧自給率が100%で、
    日本国内で、農作物に猛烈な伝染病が流行ったら、
    あっという間に、国内で自給できなくなってしまう。
    食糧を諸外国から供給してもらうべく、政府は努力するべきであって、
    言ってみれば、食糧自給率は「低い」方が良い。
    (ここ、論理的に「弱い」とは思います)
    予想される反論は
    「もし、諸外国が意地悪して、食糧を売ってくれなくなったらどうする?」
    いや、だから、そういう意地悪をされないように、
    政府は外交をきちんとやって、諸外国と良い関係を築くべきだし、
    そもそも、意地悪で禁輸をするのは、どっかの独裁国家の政府であり、
    食糧を日本に輸出してくれるのは、諸外国の民間企業であって、
    日本が需要すれば、価格次第で供給してくれる、それが資本主義。
    ああ、長くなってしまいました。
    ちっと、農業→食糧→資本主義、で強引に書きました。
    お許しください。
    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!
    おしまい

  2. すとん より:

    オペラ座の怪人さん
     怪人さんの論で行くと、日本は意地悪されないように八方美人でいないといけない…って事になります。いつもいつまでも、他国の顔色をうかがいながら生きていく道しか残ってません。だって、食料を売ってくれる国とはケンカできないからね。
     自由もなければ、尊厳もなくなってしまいます。
     具体的に言えば、日本は小麦の自給率を上げないと、アメリカの言いなりになるしかありません。だって、日本はアメリカからたくさんたくさん小麦粉を輸入しているからです。だから、アメリカに逆らって小麦粉が輸入できなくなると、パンもうどんもドーナツも食べられなくなってしまいます。だから、嫌々でもアメリカの言いなりになるしかありません。
     緊急事態になれば、民間企業なんて、国家の言いなりになるしかないんだからサ。
     自国と自国民の自由と尊厳を守るためには、あまり多くの食料を他国に依存するは良くないと思いますよ。どこかの国に意地悪されても、困らないくらいの食料自給力を持っている事が理想だと思います。
     もっとも依存しすぎゃダメなのは食料だけなく、軍事力もダメだし、エネルギー資源もダメだと思います。

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