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FIREに少しだけ憧れます

 FIREとは「Financial Independence, Retire Early」からの造語で、直訳すると「経済的自立と早期リタイア」となります。具体的には“早期に退職をして、その後の人生を自由気ままに暮らすライフスタイル”の事です。
 早期に退職して、隠居生活に入る…ああ、うらやましい。
 でもそんな生活をするためには、金銭的な保証が必要となります。人間、カスミを食べて生活はできないからね。
 金銭的な保証、例えば…基本的には不労所得がたっぷりある人じゃないと難しいね。
 例えば本人が富豪とか、親族が富豪とか、不動産収入が嫌になるほどあるとか、親の遺産がたっぷりあるとか、…そういう恵まれた境遇の人しか、不労所得だけでは生活できないよ。まあ、だから“夢の生活”ですね。庶民にとっては、現実的に実現するのは、ほんと無理って話です。
 ところが最近では、退職後、投資生活を併用する事で、このFIREが実現可能になったそうです。
 もちろん、投資をするためには元金が必要になります。その金額は、一説には“年間支出の25倍の資産”が最低必要なんだそうです。それくらいないと、投資だけで生活なんてできないそうです。
 でもね…年間支出の25倍の元金ねえ…私の場合、あれこれ切り詰めたとしても年間500万円以上は使っちゃうよ。現在、そのくらいの生活レベルで暮らしています。年間支出を仮に500万円としても、25倍なら1億2500万円? で、そんな大金を元金にして投資生活をすると、FIRE可能なんだそうです。
 …無理だね、そんな大金、貯金じゃ貯められないよ。そもそも億を越える金額なんて、飲まず食わずでも数十年はかかる金額でしょ? なので、私には無理です。
 それにそもそも、もうじき還暦な私は、今すぐ退職して隠居しても、すでにFIREではないし(爆)。
 私の事は横において、一般論で考えてみましょう。
 FIREするための元金を貯金で貯める事にして、どれくらいの金額をどれくらいの期間で貯めるとFIREに必要な元金を貯金出来るのか、つまりFIREできるのか、考えてみましょう。
 年収の25倍の投資元金を作るために貯金するとしたら…年収の1/4を貯金に回すようなケチケチ生活をしたとしても、100年かかるんだよ。100年働かなゃ貯められないなんて…そもそも無理な数字だよね。収入の1/4程度の貯金では、とても間に合いません。
 年収の半分を貯金に回すなら、25年で目標額を貯められます(20歳から貯金を始めても45歳までかかります。まあ、45歳なら“早期”退職かな?)が、年収の半分を貯金に回すなら、年収そのものがそれなりに無いとダメですよね。年収200万円の低年収(ごめん)の人が、その半分を貯金に回すなんて…絶対無理です。死んじゃいます。
 年収の半分を貯金にするなら…やはり年収は300万円程度は必要ではないでしょうか? 年収300万円あれば、生活費を月10万円程度に抑えて、毎月5万円程度の税金を支払っても、収入の半分の15万円は貯金できるでしょ? でも、これって定年まで働いて、やっとって感じで、ちっとも早期退職じゃないし、定年まで生活費を月10万円に抑え続けるなんて、そんな人生、楽しくないです。
 東京都のサラリーマンの平均年収が約600万円だそうです。次は年収600万円ベースで考えてみましょう。
 年収600万円あれば、年収の半分を貯金に回して、税金を支払っても、月の生活費として20万円程度使えそうです。月20万円の生活費があれば…独身者なら、なんとか生きていけそうだけれど、結婚して家庭を作って…と考えると、月の生活費が20万円ではかなり厳しいです。それにこの計算でも、やっぱり定年まで働きづくめです。
 FIREなんだから、少なくとも40歳代で隠居&投資生活に入るとして、結婚して家庭も維持するために、月の生活費を少なくとも30万円程度とし、残りを貯金に回すとしても、税込みの月収は80万円ほどは必要になります。じゃないと、たっぷり貯金をして人並みの生活をするなんて無理です。で、月収80万円って言えば、年収ベースにすると約1000万円よ。もう、そうなると…普通のサラリーマンでは無理って話です。
 年収1000万円か…。FIREにも憧れるけれど、年収1000万円にも憧れるよ。憧れを達成するためには、その前提として憧れの年収を手にしないといけないなんて、やっぱりFIREは庶民には無理ゲーなのかもしれません。
 無理ゲーだけれど…やっぱりFIREには憧れるよねえ。
蛇足 たぶん、投資の元手は貯金ではなく、投資で稼ぐのが正解なんだと思います。そもそも、退職後の生活を投資で支えるなら、在職時から投資の腕を磨いておかないと無理難題だろうし…ね。

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