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そろそろ日本も移民問題に正面から向かっていかないといけないんだと思う

 国会では、外国人労働者問題が盛んに議論されていますね。

 さて、都会に行くと、本当にたくさんの外国人労働者の方々が働いています。飲食店でお運びをしている人はたいてい外国人だし、コンビニのレジにいるのも外国人労働者の方です。駅前でティッシュ等を配っているのも外国人だし、工事現場で汗まみれになって働いているのも外国人です。日本人は、どこで働いているのかと不思議に思うほど、都会には外国人労働者が数多くいます。

 地方では、都会ほど目立ちませんが、それでも工場に行くと、下請けや孫請け会社にはたくさんの外国人労働者の方が働いていたりしますし、公立学校などに行くと、多くのクラスに外国人労働者の子弟が学んでいます。街を歩いている人の中にも、よく見ると、゛相当数の外国の方がいらっしゃいます。また日本人にしか見えない近所の人の中にも、実は外国人だという人は、結構います。

 日本で働いている外国人/元外国人をどのように呼ぶのか、政府の見解によれば、次のようになります。

 移民…日本の国籍取得をした人
 永住者…日本国籍を取得しないで住み続ける外国人
 外国人労働者…永住することを考えず、職のために来日して働いている外国人

 言葉を付け足すと、移民はいわゆる“帰化人”です。生まれ育ちは外国だけれど、ある時に日本に帰化をして日本人になった人たちを“移民”と言います。実は、この“移民”という言葉の定義が、日本と世界標準とでは違うのが、問題をややこしくしてます。世界標準では、帰化をしたら、その国の国民であって、移民とは呼びません。

 永住者は、いわゆる“在日”な方々を指します。つまり外国籍のまま日本人同様の暮らしをしている人を言います。それも本人のみならず、何代にも渡って外国籍のまま日本人同様の生活をしているわけです。日本人同様と言うのは、単に日本人並の生活をしているというだけでなく、日本人名を名乗り、福祉サービス等も日本人同様に受けて生活しているという事です。日本人と違うのは、パスポートが日本のモノではない事と、選挙権がない事と、母国に納税や募金をすると、その分、日本の納税が軽減/免除される事ぐらいです。

 世界標準で考えると、外国籍のまま何代にも渡って外国で暮らし続けるという事はありえない事のようで、その地に暮らし続けるのなら、普通は帰化するものです。これは我が国というよりも、在日の方々のメンタルが世界標準から離れているって事だろうと思います。もっとも、それを許している我が国にも責任がないわけではありません。まあ、これに関しては、またいずれ稿を改めて書きたいと思います。

 で、最後の外国人労働者…これらの方々は、いずれ帰国する予定の外国人たちの事を言います。つまり外国籍の“出稼ぎ労働者”を指します。世界標準では、すぐに帰国するかどうかは別として、ある程度の期間(5年とか10年とか、国によって違います)、その国にとどまって生活する人を移民と呼びます。我が国では、つい先日まで外国人労働者の在留資格は最長3年間でしたが、5年に延びたし、これを10年間に法改正をしている最中です。10年間日本にいれば家族だって母国から呼び寄せるだろうし、そうやって生活基盤を日本に作ったら、もう母国には帰らないですよね。そのまま日本に在留しつづけるだろうし、そういう人をむりやり母国に返すのも人道的に問題があるのではないでしょうか?

 そして母国に帰らずに、不法滞在者となった人たちは正規に働くことができなくなり、やがて犯罪に手を染めるようになる…事だって無いとは言えません。

 それでも日本は移民の受け入れを行わない…なんて事を言っていいのかと私は思うわけです。受け入れていないと言いつつ、実際は移民ウェルカムな状態になっているのではないでしょうか? ウェルカムなら、きちんと彼らの生きる道を法的に確保して、互いの幸せを模索するべきなのです。でも、それは全然できてないわけです。

 これらはみんな、日本の公的な機関が使っている言葉と、現実がかなり乖離しているって事を示しているだろうと思います。

 ちなみに政府の方々が公的に使っている言葉と、国会議員の先生方が国会で使っている言葉(どうやら世界標準の方のニュアンスらしい)の違いも、これまたニュースを分かりづらくしているようです。

 言葉をすり替える事で、問題を隠している…のかもしれませんね。なにしろ、国政に関わる人って、賢い人が多いから。

 日本は、公的には移民(=外国人労働者)の受け入れを(一部を除いて)していない国ですが、実質的には(一部の人が多すぎて)すでに数多くの移民が入り込んでいる国だと思います。

 つまり、建前と実態が違うと言えます。建前では「我が国では移民は受け入れてません(安心してください)」であるけれど、実態は街中に外国人労働者(=移民)が溢れているし「今後はもっと多くの外国人労働者を受け入れていきます」なんですね。

 日本人は移民に拒否反応が…あるんだと思います。その気持を汲み取って、野党の人たちが外国人労働者問題に関して拒否反応を示しているわけです。

 で、私が思うに、日本人が移民に関して拒否反応を示す理由は3つです。

 1つめは「気味が悪い」という感覚です、ま、はっきり言っちゃえば“差別”意識なんだけれど、自分たちとは外見も違うし、使う言葉も違うし、生活習慣も違って、ああ気味が悪い…って感じるので、拒否るって事です。これは、感情なので、子どもの頃から教育して、そういうネガティブな感情を持たないようにしないといけません。まあ、今の学校教育は、そういう意味では割と成功していると思いますので、あと50年くらいしたら、この問題は解決すると思います。

 2つめは「犯罪が増える/治安が悪くなる」です。犯罪に関しては、日本人も外国人も犯罪率には違いはないという統計があります。ただ、外国人が罪を犯すと目立つので、外国人の犯罪が多く感じる…というのが事実かもしれません。もっとも、別の統計では日本人よりも外国人の方が犯罪率が高いという結果のモノもあるそうです。特に、特定の国の外国人の犯罪率が高いとか高くないとか? それに不法入国者などは、どうやって統計に上がってこないし…ね。まあ、統計なんて、どう取るかで結果も変わるものですし、日本人と比べると外国人の人数の方が少ないので、外国人の犯罪率うんぬんと言っても、絶対数的には問題になりえない…とも言えます。

 そうは言っても、外国人が増えると「犯罪が増える/治安が悪くなる」と感じるのは、私でも(差別意識はないつもりですが)肌感覚では理解します。とりわけ、治安が悪くなるのは…外国の方々とは生活習慣が違いますから、犯罪とまではいかなくても、街の中に外国人が増えると、ご近所でのトラブル発生率は確かに増えるでしょうね。それをもって「治安が悪くなる」というのなら、それはそのとおりかもしれません。“郷に入っては郷に従え”は、多くの外国人には通用しないことわざですから…。多くの外国人たちは“リトル○○”を作って、その地域を自分たちの縄張りのようにしてしまいがちなわけで、そういう習慣も、我々日本人からすれば、困った習慣に感じざるを得ないわけです。

 そのアオリを受けるのが、我々日本人社会に溶け込もうと努力する外国人たちなんだよね。数で多いのは、やはり“リトル○○”を作っちゃう人たちで、そういう人たちと、パッと見、同じ感じだから誤解されちゃうんだよね。で、彼らは日本人とうまくやっていこうと努力をするのだけれど、なかなか居場所が作れず、居心地が悪いままなんだよね。

 3つめは、外国人労働者が増えると「日本人の雇用が奪われる」です。確かに、都会では外国人の働く姿が目立っていますし、そのために日本人の雇用が彼らに奪われているというイメージはあります。でも、実際はどうなんでしょうね。雇用者側からすれば、本音じゃ日本人の若者を雇いたいのに、誰も働いてくれない。仕方ないので、外国人を雇っている…ってところじゃないかな? 別に外国人だからと言って、給料を安くしていいという決まりはないからね。最低賃金は誰であれ、守らないといけません。ただ、外国人なら最低賃金でも働いてくれるけれど、日本人は最低賃金では働いてくれない…ってだけなんだと思います。

 ならば「日本人の雇用を奪っている」のではなく「不足している日本の労働者を(最低賃金で)補っている」と言えるのかもしれません。また一方で、外国人労働者が最低賃金で働いてしまうので、外国人労働者でもできる仕事は一向に賃金が上がらず、そういう仕事に就きたい(けれど、最低賃金では働きたくない)日本人の仕事を奪っている…と言えなくもないです。

 でもこれからの世の中は、外国人労働者でもできる仕事は外国人労働者が担い、ロボットでもできる仕事はロボットが担い、日本人でなければできない仕事を日本人が行っていく…という世の中にならざるをえないのだろうと思います。

 アメリカにはだいぶ前から、Poor white/White trash問題がありますが、やがて日本にも、類似した問題が発生するかもしれません。

 人件費というのは、大きな問題です。

 私達が豊かな生活を過ごせる要因の一つに、安い人件費で働いてくれる、彼ら外国人労働者の存在があるわけです。それによって社会全体があれこれ安価で動くようになり(結果デフレが継続するんだけれど)色々なものが安価に提供されるわけです。

 なにしろ、外国人は最低賃金で働いてくれるし、技能研修生というカタチを取れば、最低賃金以下の給与でもOKなので、人件費をかなり安く抑えられます。雇う側からすれば、あれこれ労働条件に贅沢を言いたがる日本人よりも、安価で従順な労働力として重宝されるわけです。

 じゃあ彼らがなんで、そんなに安い値段で働くのか言えば、日本人から見れば“安い給料”であっても、それが彼らの母国の水準と比べると“破格に高給”だからです。飲食店で注文取りをするだけで、夢のような高給がもらえるんですよ。そりゃあ働きたくもなるものです。

 外国人労働者(=移民)が大勢いる国は…豊かな国で間違いないです。ある意味、豊かな国に移民問題は付き物です。日本は世界でも有数の豊かな国であって、すでに、彼ら外国人労働者の存在がなければ、回っていかない社会になっていると思います。

 それにしても、現在、外国人労働者の法的な位置づけでアバウトなんですよね。今国会で審議している法案にしても、かなりザルなわけで、だから野党の人たちがあれこれクレームをつけているわけです。

 どうも外国人労働者問題はすっきりしません。

 これも我々日本人が持つ偏見と、古い憲法と法体制のせいです。我々の心にある偏見を取り除き、きちんと憲法を改正して、彼ら移民の法的な位置づけをきちんと定めないといけないと、私は考えます。そうしなければ、我々も不幸だし、彼ら外国人労働者、つまり移民の方々も不幸になるんだと思います。

 移民だって、日本の社会を構成するメンバーの一人なんです。そこは忘れちゃいけないと思います。

 あと、移民関連の問題として、帰化要件とか永住者に関する件とか、あれこれ法的に見直す必要がある問題は山積していますが、これまたいずれのかには別稿で。

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