スポンサーリンク

なぜ私はフルートを習い続けるのか?

 このブログを読んでいる方なら、もはやお分かりでしょうが、私は基本的に声楽の人です。歌が好きなのです。それは演奏だけでなく、聞く方もそう。子どもの頃から歌ばかり聞いてきました。歌の入っていない演奏曲は、すぐに飽きてしまいます。ベートーヴェンの交響曲だって、聞けば即座に爆睡する自信があります。それくらい、器楽に興味も感心もない人です。
 ガキの頃はロックバンドをやっていました。担当の楽器は…歌以外は、何でもやっていました。最初はドラムス(劇的に下手でした)で、次はエレキギター(ソロが弾けなくて、リズムギター専門でした)。ベース(まあまあイケました)に移ったり、キーボード(片手弾きしかできません)をやってみたり…。楽器以外にも、バンドの作詞作曲も手掛けていました。ヴォーカルに憧れはあっても、ヴォーカルには花形だから、私以外のメンバーが担当していました。かなり残念。それでもバンドがやれて、うれしかったのです。
 社会人になって、市民合唱団に誘われて、下手くそなりに歌を歌って、そこから本格的にソロがやりたくなって、個人レッスンを受けるようになったけれど、先生が海外留学に旅立ってしまったので、しばらく音楽から離れる期間があったりして、中年を越えて、再び歌を学ぶようになって…って感じで、私の音楽人生を大雑把に語っていくと、全然フルートの要素がありません。困ったものです(笑)。
 ああ、そう言えば書き忘れていましたが、中学生の時、私はバスケット部だったのですが、担任の先生が吹奏楽部の顧問だった事もあって、よく吹奏楽部にトラとして参加していました。担当楽器は、主にパーカッションで、フルートとは全く無縁でした。
 私がフルートを始めたのは、このブログを書き始めるよりも後の話なので、私のフルート人生のすべてがこのブログには書かれています。で、最初のフルート関係の記事がこの記事なのです。
 これを見ると分かる通り、別にフルートが吹きたくて始めたわけでもないし、フルートに憧れがあったわけでもない。楽器店で、なんとなくフルートが目について、妻に「買っちゃえば…」と言われて、衝動買いをしたのがきっかけで、今に至っているわけです。
 こんないい加減なきっかけでフルートを初めて良かったのだろうか? もう、あれから12年…どころか、そろそろ13年の年月が過ぎようとしています。やめるチャンスなんて、いくらでもあったのに、なぜか今に至るまで、コンスタントにフルートを学び続けている私です。まあ、腕前はキャリアには全然ふさわしくなくて、まさに道楽レベルなんだけれど…。
 なぜ私はフルートを習い続けるのか? ううむ、答えに窮します。
 歌は好きだから習い続けてますが、フルートは好きなのか? 少なくとも、聞く方は好きじゃないです。フルートのコンサートに行っても、瞬時に爆睡できる自信があります。
 おそらく、フルートを吹く事が好き…みたいです。もっと言うと、フルートが私に吹かれるのが好きなのかもしれません。フルートが私に吹いて欲しいとささやくから、私はフルートを吹いているんだろうと思います。
 だから、フルートの声が聞こえなくなったら、たぶん私はフルートの学びを辞めてしまうと思います。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。

にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
にほんブログ村

コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    フルートが好き、と、
    フルートを吹くのが好き、ってのは、
    違いますなあ。
    逆のパターンだと、
    本が好きで、本屋に行くと、本を買っちゃうけど、
    その本を結局読まない、ってな人は、
    本が好き、だけど、
    本を読むのは、それほど好きでもない?
    物理的な、何か「物」に対する好きってのと、
    その何かを使って「する」のが好きってのと、
    違いますなあ。
    あるいは、物に対する行為でも、
    テレビを見るのが好き、小説を読むのが好き、だけど、
    テレビに出るとか、番組を作るとか、小説を書くとかには、
    全く関心がない、ってのもあれば、
    音楽を聴くのは大好きだけど、
    音楽を演奏しよう、楽器に挑戦しようという気は1ミリもない、とか。
    何を言っているのか?言いたいのか?
    自分でも良く分かりませんが、
    とにかく、
    今日にすとん様エッセイは、
    人間の「物」「行為」に関する好き(嫌い)について、
    考えさせてくださって、ありがとうございます、
    ということでございます。
    おしまい

  2. すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん
     確かに「フルートが好き」と「フルートを吹くのが好き」は全然違うのかもしれません。ちなみに、本の場合、積読がたくさんある私は「本が好き」みたいです。でも、本を読むのが嫌いなのではなく、単純に本を読んでいる時間が無いだけです。だって、本を読むペースよりも、本を買い込むペースの方が早いですからね。
     本のような例外はあるけれど、私の場合、基本的には「物」よりも「行為」が好きな傾向にあると思います。野球やサッカーも、見るのは嫌いだけれど、プレイするのは好きだからね。音楽も、ただ鑑賞するよりも、自分で演奏したいんだろうと思うし、子どもの頃から、何らかの形でずっと音楽は演奏し続けてきたわけだしね。

タイトルとURLをコピーしました