ええと、キリスト教について書き始めたら、止まらなくなったので、今日も書きます(笑)。たぶん、今日が最後です。
キリスト教が一神教であると誤解される(?)理由の一つに、キリスト教では神様が一人しかいない…なんて事が言われるからだろうと思います。
確かに公的にはキリスト教では、彼らが信仰するべき神様は一人しかいないと言い切ります。でも、ちょっと待った。イエス・キリストは分かるけれど、聖書の中でイエス・キリストが拝んでいる“父なる神”ってのは何だい? イエス・キリストが昇天された後にしばしば登場する“聖霊”ってのは何だい? あれらは神様じゃないのかい?
それを説明するために「三位一体」という教理がキリスト教で発明されました。簡単に説明すると、父なる神(ヤハウェ)とイエス・キリストと聖霊は、異なる人格を持った同一神であり、人間の目からは異なって見えるけれど、実は同じ一人の神様…なんだそうです。
まあ、彼らがそう言い張るなら、それはそれで良しとしましょう。それこそ信仰の領分の話になりますからね。
で、三位一体の神の存在を認めたとしても、まだまだキリスト教には多神教の側面があると思います。
有名な例が、マリア信仰ですね。イエス・キリストの実母であるマリアを礼拝する信仰です。聖母マリア信仰と呼ばれます。聖母マリアは三位一体の神とは明らかに違いますが、キリスト教会には根強く聖母マリア信仰があります。
聖母マリアに限らず、キリスト教会には聖人と呼ばれる人たちがいます。その数、約1万人だそうです。ああ、多いねえ。
彼らは人であるけれど、我々凡人と三位一体の神様を取り次ぐ存在であって、彼らに祈る事で、彼らを通して三位一体の神へと繋がっていく…わけだから、聖人は神様の眷属みたいなもので、三位一体の神が上位神であるならば、聖人は下位神とか式神のような存在なのかなって思います。こういう存在がいるってことも、多神教っぽいよね。
ちなみに、マリア信仰とか聖人信仰は、大半のキリスト教会で受け入れられていますが、いわゆるプロテスタントと呼ばれる宗派のキリスト教会では受け入れられていません。プロテスタントでは三位一体の神様までがOKで、聖母マリアはもちろん、大勢いる聖人たちもNOなのですね。そういう意味では、日本に多いプロテスタント系のキリスト教会は、キリスト教的には、なかなかユニークな宗派なのかもしれません。
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