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やっぱり合唱は厳しいのかな?

 先日、合唱関係者と話をしたのですが、アマチュアの合唱の再開はなかなか厳しいという話になりました。
 若者中心の少人数な団体で、練習もオンラインでできるような、今どきの合唱団ならともかく、老人中心で人数もある程度いて、練習は公共施設を使ってしているような旧来の市民合唱団では、コンサート開催はもちろん、練習すら再開できないって話なのです。
 まず、メンバーが老人中心というのが厳しいです。健康で元気な老人もいるでしょうが、老人の多くは持病を持っていたり、体が弱っていたりと、いわゆる“ハイリスク”な人たちでしょ? 実際、コロナで亡くなる人の大半は老人なわけで、そんな老人たちを集める事が、そもそも無理だったりします。
 そこを乗り越えたとして、次は「どこに集めたらいいの?」という話になります。今まで練習していた公共施設は…多くの地域で、まだ貸し出しは再開されていませんし、再開されていても「合唱練習はご遠慮願います」だったりするわけです。練習場所が無いのです。新しい場所を探すにしても、大勢の人間が集まれるような場所なんて、そんなにたくさんあるわけじゃないんです。特に三密を避けられるような広い場所なんて…ほんと、無いと思いますよ。それこそ大ホールでも借りて練習しますか? そうなると、今度は経費が問題になってきます。なんとも頭の痛い事です。
 さらにそれも乗り越えたとしても、次はコロナ禍を機会に、合唱から離れてしまった人、あるいは距離を置きたい人、しばらくお休みしたいという人が少なからずいるだろうという話です。それも仕方ない話です。
 また、たとえ本人が合唱の練習に行きたいと思っても、このご時世ですから家族が「コロナになるかもしれないじゃないか!」と心配して、練習に行くのを止めるケースも考えられます。
 で、万難を排して練習が再開できたとしても、今度はコンサートとか定期演奏会とかの発表の場をどうするのかと問題が出てきます。合唱って、大勢の人間がズラッと舞台に並んで、マスクもせずに、客席に向かって大声で歌う(つまり飛沫を飛ばすわけです)わけで、飛沫なんて、せいぜい3m程度しか飛ばないよ…って言うのは簡単ですが、心理的には客に「合唱のコンサート?」と引かれてしまっても仕方ないし、そう考えると、なかなかコンサート等を計画する事もかなわず、そのために発表の場がメドが立たなくなると、練習のモチベーションも下がるわけで、最悪「コンサートも無いのに,なんで練習するの?」と言い出す人も出てくるでしょうし、団の運営的には実に悩ましいわけです。
 ってな事を考えてしまうと、アマチュアの合唱団の復活は、実に悩ましく難しい問題だなって結論になったわけです。
 とは言え、実際、練習再開している合唱団もあるわけで、そういう団体は、これらの諸問題をどうやってクリアしたのか、共通知にできるといいのだろうと思います。

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