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私は相撲に詳しくないですが、それでもやっぱりうれしいです

 私は相撲に詳しくないです。いや、相撲どころか、スポーツ全般に関して詳しくないです。と言うのも、スポーツは専ら“自ら行うモノ”であるという認識であって“見て楽しむモノ”とは思っていません。つまり私の中では、スポーツとは“運動”であって“エンタメ”ではないのです。

 なので、大相撲の優勝争いも、プロ野球のペナント戦の行方も、さらにはオリンピックにも、興味ありません。だって見ててツマラナイんだもの。

 昔は盛んに作られた『オリンピック記録映画』(前回の東京オリンピックは映画になってますよね)のように、エンタメとして楽しめるように台本が作られて編集されて演出されたモノなら、素材がスポーツであっても面白いのだけれど、どんな競技であれ、どんなビッグタイトルであっても、試合そのものをそのまま中継で放送されたんじゃ、どこに焦点を合わせて愉しめばいいのか分からないので、楽しめません。

 スポーツ観戦音痴って奴ですね。でも、私のような人って、決して少数派じゃないと思いますよ。

 私は、柔道は黒帯の腕前を持っていますし、柔道ならルールも分かれば、試合のカンツボも分かりますが、それでも柔道の試合のテレビ中継は見ていて退屈です。柔道の試合よりも、台本もあって演出もされているプロレスの方が、見ていて何十倍も楽しめます。だってプロレスはエンタメだもの(笑)。

 というわけで、私がいかに観戦するスポーツには無関心かと述べたわけですが、そんな私であっても、今回の稀勢の里関の横綱就任(って言うのかな?)は、とてもうれしいし、ビッグなニュースです。

 なんでも、稀勢の里関は、日本出身力士としては19年ぶりの横綱なんだそうです。この19年の間、ずっとハワイやモンゴルなどの海外出身者が横綱を張っていたわけです。

 まあ、大相撲って今や国際的な競技でしょ? 野球で言えば、メジャーリーグに相当するのが、日本の大相撲じゃないですか? 国際的な競技であれば、日本人ばかりでなく、当然、外国出身力士も参加するわけだし、その中から横綱になる者が出てきても、全く不思議じゃないし、いやむしろそれは健全な事であって、日本出身力士が長い期間、横綱になれなくても仕方ないのですが、それでもやっぱり日本出身力士が横綱になるというのは、単純にうれしいものです。

 おめでとうございます。稀勢の里関。

 ちなみに、稀勢の里関は、横綱昇進伝達式では、恒例の四字熟語を使わなかったそうです。その代わりに「横綱の名に恥じぬよう精進いたします」と答えたそうです。いいなあ、おそらく力士本人もよく分かっていない四字熟語を、カッコ付けのために無理して使うのではなく、稀勢の里関が、自分の言葉で答えた事に誠意を感じるし、そこに好感を感じるわけです。

 ちなみに、恒例と言われている四字熟語ですが、実は始まったのは新しくて、横綱貴乃花関こと貴乃花親方が横綱になった時に、初めて難しい四字熟語(不惜身命)を使ったのが始まりなんだそうです。1994年の事だから、そんなに昔じゃありません。

 稀勢の里関は日本出身力士としては19年ぶりの横綱ですが、日本人力士としては18年ぶりです。つまり、日本人だけれど日本出身者じゃない横綱が、この間に一人いるわけです。その人は、横綱武蔵丸関です。彼はハワイ出身のアメリカ人でしたが、日本に帰化して、日本人として横綱になっています。…ってわけで、彼以降の横綱は、今回の稀勢の里関以外は、みな外国人…とりわけモンゴル出身者なのですが、彼らはみなモンゴル人のままで横綱になっています。帰化していませんし、たぶんこの先も帰化しないでしょう。白鵬関以外は嫁さんがモンゴル人ですから、最初から帰化して日本人になるつもりがないのだと思います(だって、モンゴル人の奥様に相撲部屋の女将さんはできないでしょう)。白鵬関は嫁さんが日本人で、本人的には帰化して親方になりたいのかもしれませんが、彼はモンゴル相撲の名家の出らしく、父親(モンゴル相撲の横綱で、モンゴルの英雄の一人なんだそうな)が息子の帰化に大反対しているそうだから…無理だろうね。

 と言うわけで、稀勢の里関は、日本出身力士としても、日本人力士としても、ほんと、久しぶりなんですよ。だから、私は、スポーツに興味がないのだけれど、日本人の活躍が素直にうれしいのです。

 横綱としては遅咲きな稀勢の里席ですが、ぜひ大横綱になってほしいと思います。

P.S. ちなみに、私にとってアニメとかマンガとかは“見て楽しむもの”であって“創作するもの”ではありません…ってか、あれはアマチュアが安易に手を出して良いものだとは思ってませんので、素直に鑑賞サイドに回っています(実は学生の頃は漫画研究会に所属して原稿を書いていた事もあります:汗)。音楽は鑑賞と演奏の両方が好きですが、鑑賞は専ら演奏の勉強のためという側面があります。そういった意味では、音楽はスポーツに近い感じで捉えているのかもしれません。

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