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歌う時、急に音量が変わる人がいる

 話す声は普通なのに、歌い始めると急に声が大きくなる人がいます。かと思うと、歌い始めた途端に、蚊の鳴くような小さな声になる人もいます。音程…というか、声のピッチが急に上がる人も入れば、下がる人もいます。ほんと、世の中には色々な人がいるものです。

 かくいう私も、話す声と歌う声は違います。歌う時の声の方が、甲高くて細くて深い声になります。軽いテノールだからね(笑)。

 普段使っている話し声と、歌う時の歌声って、誰でも普通は違います。

 で、どちらが本来の声なのかと…と言えば、未訓練で誰でも使っているのは話し声ですから、本来の声と言うのは、話し声の方かもしれません。歌声は、多かれ少なかれ、訓練しないと使えませんから。

 歌声で話す人って、あまりいませんが、話し声で歌う人って、ポピュラー系音楽などには、たくさんいます。それを考えても、人の本来の声って、話し声なんでしょうね。

 いわば、本来の声、つまり“ニュートラルな声”である話し声に訓練を加えて、より遠くまで聞こえるようにしたり、より美しく、決められた任意の音程で歌えるようにした声が歌声…って感じなんでしょう。

 身近な所では、よく家庭の主婦が、近所の奥様方と話している時の声と、電話を取り次ぐ時の声を自然と使い分けていますが、あれなんかと同じように、人は話す時の声と歌う時の声を自然と使い分けているんだと思います。

 さて、歌声の話に入ります。

 歌う時に、急に声が大きくなる人がいます。これには2つのタイプの人がいて、1つは、よく響く声で歌うので、声が大きく聞こえるタイプの人と、単純に怒鳴り声で歌うので大きく聞こえるタイプの人がいると思います。

 実は、昔の私は、たぶん後者のタイプだったんじゃないかなって思います。別に怒鳴りたくて怒鳴っていたわけじゃなくて、子どもの頃に「もっと大きな声で歌いなさい」と言われ続けて、それが癖になっていただけなんだと思いますが。ほら、未訓練な人間に「大きな声を出しなさい」と命じても、大きな声の出し方なんて知らないから、ついつい怒鳴ってしまうわけで…それが定着していただけね。

 今でも、ついつい声帯を鳴らして歌ってしまいますが、声帯って鳴らし過ぎると、怒鳴り声になってしまうので、注意が必要です。

 歌う時に、急に声が小さくなるのは…単純に未訓練で、カラダが声を出すようになっていないだけなんだと思います。最初は小さな声でしか歌えなくても、めげずに歌いつづけていけば、必要な筋肉も鍛えられて、やがては大きな声で歌えるようになるでしょう。

 歌い始めた途端に声のピッチが変わる人は…高く変わる人は、ある意味クラシック声楽向けって言えるかもしれませんね。ただ、声のうわずりが激しい人は、腹筋を使う事を気をつけた方がいいかもしれません。低く変わる人は、ノドに力が入っている可能性がありますので、注意した方が良いでしょうね。

 声は小さいよりも大きな方が良いでしょう。ただし、怒鳴り声や悲鳴はアウトです。声が高くなったり、低くなったりは、不快な声でなければ、楽に歌える方で歌った方がいいでしょうね。よく分からなかったら、とりあえず高い声で歌った方が、後々つぶしが効きます(笑)。

 歌声について考え始めると、際限がなくなってしまいますね。

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コメント

  1. アデーレ より:

    声量って、かなり努力で変わるよね?私も背筋を意識して訓練したら声量増えたかな、、。最初は蚊の鳴くような声からのスタートでしたよ!あとは息を吸う訓練しました。背中に息を入れて、丹田を意識して歌う、息は均一に吐く、、とかさ。かなり早い人でも最短で四年くらいはかかるけどね、、しかし、努力は裏切らないのだ(笑)

  2. すとん より:

    アデーレさん

     私も声は変わると思う…けれど、やっぱり時間がかかると思う。要は筋肉の問題だし、結局は筋力の問題だから。声は変わるのだろうけれど、声に関わる筋肉を太くしていくには時間がかかるし、筋力をつけて、しなやかに動くようにトレーニングしていくには、もっともっと時間がかかると思う。それをやりきった人だけが、鍛えられた声って奴を手に入れられるわけで、それは不可能じゃないけれど、そこまでの努力をする事自体が、難易度の高いチャレンジなんだろうと思います。

     特にお楽しみで歌っているような人で、積極的に努力をしようとしない人だと、何年かかっても声は変わらないと思うし、生まれつき良い筋肉を持っている人は、大して苦労せずとも美声を備えているわけです。そこらへんも不平等だなって思う時あります。そんなのばかり見ていると、声って天性のものなんだなって思わない事もないではないです。

     とにかく、時間がかかろうと、私は自分の声を磨いている最中なのです。頑張っているのです。簡単に結果は見えないだろうけれど、いずれの将来を見越して、今を頑張っている最中なのです。

     実際、年単位で考えていくと、確実に進歩している事が分かるしね。ただ、これを日単位、月単位で考えると、何も変わらないような気がするんだよね。

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