ハンバーガーという料理(?)があります。パンの間に具材としてハンバーグを挟み込んだ、サンドウィッチの一種です。また、そこから派生したと思われる、チーズバーガー(ハンバーガーのハンバークにチーズをトッピングしたもの)とか、テリヤキバーガー(ハンバーグを照り焼き[ソースを塗りながら焼く]にして使用)とか、チキンバーガー(ハンバーグの代わりにチキンソテーを使用したもの)とか、その他にもたくさんの亜流がある、なかなか存在感のある料理です。“挟むモノ+バーガー”で、なんでもありって感じです。
さて、ハンバーガーとは、肉料理でしょうか? それともパン料理でしょうか?
言葉を変えて言うなら、ハンバーガーでは、肉とパン、どちらが主役でしょうか?
ハンバーガーって、“hamburger”であって、“hamburg + er”であって、“hamburg”とは、ドイツのハンブルグという都市の名前であって、接尾辞としての“er”は「~に由来するもの」とか「~出身のモノ」という意味があり、“hamburger”とは、実はハンブルグ・ステーキ(我々がイメージする料理としてのハンバーグがこれです)の事を指します。
ですから、ハンバーガーと言うのは、本来はハンブルグ・ステーキをパンではさんだもの…つまり、ハンブルグ・サンドウィッチの事であり、名称の後半にある「サンドウィッチ」が省略されて、その上、ハンブルグを英語読みのハンバーガーへと変えられて、いつしかハンブルグ・サンドウィッチの事を、ハンバーガーと呼ぶようになったわけです。それでハンバーガーという言葉は、本来の肉料理であるハンブルグ・ステーキのことであったのだけれど、時を経るに従って、ハンブルグ・サンドウィッチの略称から正式名称へと昇格して、今に親しまれているわけです。
そういう出自を考えると、ハンバーガーの主役はあくまでも肉であって、パンは単なる添え物、あるいは手を汚さないための食器のようなものだと考えられます。
でも、ハンバーガーを肉料理であると思っている人って…どれだけいるのでしょうか?
たとえば、丼もの。天丼とか親子丼とか牛丼とか…この手の料理の事を我々は「ごはんもの」と言う言い方をします。つまり主役は丼の下に隠れている飯であり、天丼の天ぷらとか、親子丼や牛丼の具は、あくまでもトッピング扱いであり、ゲストなのです。
もしかすると、ハンバーガーも主役はパンで、中の肉はゲスト扱い…なのかな? と言うのも、ハンバーガーって、我が国では、肉屋でコロッケと並んで販売されているわけではなく、パン屋でアンパンやカレーパンと並んで販売されているでしょ?
ハンバーガーの主役が、肉なのか、パンなのか、考えれば考えるほど、分からなくなります。
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コメント
むか〜しの美味しんぼでハンバーガー取り上げてました。肉に気合いを入れれば入れるほど、バンズもどっしりしたものにしないとバランスがおかしくて食べられたものではないそうです。
椎茸さん
となると…美味しんぼでは、パンは肉に負けちゃいけないわけで…と言う事は、やっぱりハンバーガーはパン料理って事になるのかな? 私は市販のハンバーガーってバランスが悪いような気がするんだよね。もっとパンが薄くてもいいと思ってます。もっと肉がガッツリしてもいいかなって思ってます。たぶん、私はハンバーガーを肉料理だと思いたい人なのかもしれません。
美味しんぼって…一応、全巻持っているけれど、積読状態だから、ほとんど読んでないのです(笑)。
脱線しますが…
美味しんぼ。
ずっと以前、数人でアルコール(酒類)の話が出た時、その中の一人が「紅乙女がいい!」と、いきなり言い切りました。
私はアルコールが得意ではないので、「ふ~ん…」という程度でしたが、それ以降その「紅…」が気になります。
数年後、その発言の主に「何で紅…なの?」と、質問したところ、「だって、海原雄山が言ってたから」だそうです[E:gawk]
そこだったのか………
飲める人に言わせると、確かに「紅乙女ゴールド」は美味しいそうですヨ(*’▽’)
マンガやメディアの影響力ってスゴイですね。