金魚の唯一の楽しみはエサだ…と私は(今も)思っています。で、そのエサの入手方法は、我が家では二通りあって、一つは人間からもらう(金魚的に美味しいエサがもらえる)、もう一つは水槽内にいるエビとか巻き貝とか水草を食べる、の二つがあります。ですから金魚たちは、人間を見れば、ヒラヒラヒラヒラと自分たちの存在をアピールをして、エサの催促をしますし、そうでない時は、水槽内のエサ(主に水草、たまに巻き貝)を無心に食べていたりするわけです。
とにかく、四六時中、食べてばかりいるのが金魚なのです。
今までウチにいた子たちは皆そうでしたし、今いる子たちだって、最近まではそうでした。
でもね、ここんところは、そうとばかりも言えない状況をよく見ます。
エサを食べる以外に何をしているのか…と言うと、ただ無心にテレビを見ているんですよ、これほんと。金魚5匹がほぼ5匹とも(たまに1匹2匹エサに夢中になってますが)部屋のテレビがつくと、何気にテレビに近い水槽の壁面に集まって、みんなして同じ方向を向いて、じっとしているのです。もちろん、その視線の先にはテレビがあります。
金魚とテレビの間を人間が通ると…以前なら、ここぞとばかりに、人間に向かってアピール活動を開始してエサねだりをしていますが、最近は違うのです。ゆっくりと人間の方を見ていると言うか、動きを目で追っているのです。全然、アピールしないのです。
アピールしないどころか、何やら不機嫌の気分が伝わってくるのですよ。もしかすると「人間、邪魔」とか「テレビ見えないじゃん」とか思っているのかもしれません。
とにかく、最近の金魚たちは、テレビを熱心に見ているようなのです。それも、かなり食い入るようにね。
それが分かるのは、金魚たちがテレビの近くに集合するのは、テレビがついている時だけだからです。テレビがついていない時は集合しないし、テレビが消えると解散します。
これって、どー考えても、テレビを見ているよね。
しかし、金魚のかわいい脳細胞でも、テレビって楽しいものなのでしょうかね? 彼らはテレビのどんな点に惹かれるんでしょうね。
以前書いた時は、アニメばかり見ているような印象でしたが、最近は、ニュースでもドラマでも、テレビがついていて、何かが放送されていると、それを食入るように見ているのです。この前なんかは、金魚が5匹で雁首並べて『大岡越前』を見ていましたもの。時代劇だよ! 金魚に大岡裁きが分かるのかね!
色々と不思議な感じがします。
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コメント
金魚が雁首並べてテレビを見ている図を想像したら、
ちょっとブキミで笑っちゃいました。
本当ですか?
金魚って本当は頭が良いのかもね。
おぷーさん
ブキミと言えば、確かに不気味な風景ですよ。なんか、薄っ気味悪いです。私も長年金魚を飼ってますが、こういう風景は始めてですから…。
>金魚って本当は頭が良いのかもね。
個人差と言うか、個体差はありますが、かなり頭の良い子もいますし、おバカさんもいます。かつて飼っていた、カエデというチョコレートオランダは、とてもとても賢かったですよ。あの子がナンバーワンでした。今いる子たちは…飛び抜けて賢い子はいませんが、だからと言って、おバカさんもいないようです。五段階評価で言えば、四ぐらいの感じの子たちが揃っている…って印象です。
家にも金魚います。お祭りで買ったのと近所の公園で溜池にいて、子供が捕まえた子でした。最初は6匹、段々へり、最後は2匹になり、《おお、、最強の選抜メンバー!!》と期待をしていましたら、結構その2組が頑張ってくれて、最後は最強の1匹がまだまだ頑張って生きておりました。その子は水がドロドロに汚れても餌が数日もらえなくても、はたまた停電で丸2日酸素装置が壊れても平気で生きている最強な子で可愛いです。テレビは好きか不明(笑)。玄関なもんで(笑)
私の通院している小さな病院には、ナポレオンフィッシュ・各種熱帯魚が待合室に沢山います。観られている感じがしますよ!目が合うというか!(笑)動くものに反応しているのでしょうか?
小さな水槽に沢山入っていますが、温度も酸素もちゃんとしてまらっていて心配ないようです。が、どのぐらいの数が一緒に居られるのでしょう?ナポレオンは大きな水槽に一匹で悠遊と泳いでいます。
アデーレさん
うむ、実に最強ですね。
水の汚れ方が問題なんだろうと思います。緑色に汚れている水なら、実は金魚にとっては良いコンディションの水なんですよ。金魚は透明な水よりも緑色に濁った水を好むのです。そういう環境なら、酸素にだけ注意してやれば良いのです(緑色の水だと、金魚は酸欠になりやすいのです)。ただし、水が緑色ではなく灰色に濁っているようなら、それはかなり金魚にとってヤバイ環境なので、その中で生きているのだとしたら、本当に強者と言えるでしょうね。
うさぎさん
病院の待合室の熱帯魚には二種類あって、院長先生がアクア野郎であるパターンと、水槽レンタルの熱帯魚であるパターンがあります。病院の待合室にいる熱帯魚のほとんどは、水槽レンタルの熱帯魚なんですが、ナボレオンフィッシュですか…そのクラスになると、院長先生がアクア野郎という可能性が大ですね。
>目が合うというか!(笑)動くものに反応しているのでしょうか?
魚類の多くは視力が良いのですよ。こちらから水槽の中が見えるように、水槽の中からは、こちら側が見えています。我々が魚に興味を持つように、魚も人間に興味を持っているんだと思います。もちろん、動くものに反応しているんだろうと思いますよ。
はじめまして、もひもひと申します。
フルートの日記をいつも楽しく拝読しています。
突然ちょっと古い記事にコメントを申し訳ありません。
金魚さん達ってば、なかなかユニークなんですね。
テレビにわらわら集まっている姿を想像すると、おもしろいです。
それで金魚物語が書けそうですね。
すとんさまの記事はいつも文章が分かりやすく面白く楽しいです。文才がおありなんですね。
金魚さん達の話はとても癒されます。
素敵なブログをありがとうございます。
もひもひさん、いらっしゃいませ。
金魚の記事は…自分の備忘録として書いてます。よろこんでいただけると、存外の喜びです。
金魚って、飼っていても、なかなかじっくりと観察される事って少ないんじゃないかしらねえ? じっくり観察していると、金魚もなかなか面白い生き物なんですよ。とにかく「魚類の考える事は、我々から見れば、常に右斜め上」ですからね。ほんと、それだけでも十分楽しいですよ。