恒例の“今年見た映画”の記事です。今年もたくさんの映画を見ました。まあ、たいした映画を見ていないじゃないかと毒づかれる方もいらっしゃると思いますが、こんなラインナップが私の趣味なんだから、仕方ないです。私はこれでも結構楽しみました。
念のために書いておきますと、ここに書かれた映画は、私が直接映画館まで出向いて見た映画です。DVDやテレビ放送で見た映画は含まれていません。DVDで購入して見たものは、また後日記事にしていますが、レンタルDVDとかテレビ放送で見た映画は、ここには含まれていません。実は今年、それらの映画の視聴記録も最初のうちは残していたのですが、途中で立ち消えてしまいました。なんでしょう、面倒くさくなってしまった…のかもしれません。記録的には、ちょっぴり残念です。
ちなみに、昨年の記事はこちらです。昨年と比較したい方はどうぞ(爆)。
去年の私は30本の映画を見ました。一昨年が31本ですから、年30本平均がいつものペースだったけれど、今年は35年です。今年は、例年よりも多くの映画を見た事になります。まあ、これも歩いていける場所に映画館があるおかげです。ほんと、感謝していますよ。
それでは例年通り、簡単なコメントを加えながら、今年見た映画をご紹介していきます。
01)ルートヴィヒ
同名映画に、ヴィスコンティ監督の有名作がありますが、それとは別の映画です。
こちらは、2012年にドイツで製作された映画で、バイエルン王ルートヴィヒ2世の伝記映画です。王様の伝記映画? まあ、そうなんですが、ルートヴィヒ王の人生には、大切な脇役としてワーグナーが関わってくるので、当然、映画でも、ルートヴィヒ王とワーグナーの両者の人生が描かれるわけです。私のような音楽ファンだと、ついついワーグナー視点で見てしまいます。地味な映画ですよ。でも、淡々と物語をつむいでいく良質な大河ドラマだと思いました。
02)大脱出
『大脱走』ではありません。『大脱出』です(笑)。
スタローンとシュワルツネッガーの主演での初共演映画だそうです。往年のファンにはたまらない組み合わせですね。内容は、いわゆる脱獄ものです。シュワちゃんがインテリ役なのは、なんか似合わないです。実際の彼は政治家だったわけですから、けっしてお馬鹿さんではないのは分かってますが、映画の中の彼のイメージは“筋肉野郎”ですからね。その彼がインテリ役というのは、ほんと、違和感があります。
03)メトロポリタン歌劇場ライブビューイング「ファルスタッフ」
この映画については、すでに記事を書いていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
04)トリック劇場版ラストステージ
テレビドラマ『トリック』の劇場版第4弾です。『ラストステージ』とありますが、今回、本当に“ラスト”なんだろうなあって思いました。前回の『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』の時も「これで終わりなんだろうなあ…」と思っていましたので、今回の『ラストステージ』の上映を知った時はビックリしました。だって、もう、このドラマ、色々と無理があるでしょう。なのに、なんでやるの?…と思ったものでした。
で、見ました。「これで本当に終わりなんだ」と思いました。たぶん、製作者たちは、このドラマにきちんとした幕引きをしたかったんだうなあって思いました。とにかく、終わりです。で、終わりと同時に、一番最初に戻るって事なんだろうなあって思いました。つまり“ゴール”ではなく“振り出しに戻る”という、ループの始まり。物語は再生していくって事なんだと思います。
アニメではなく、生きた役者を使ったドラマですから、こういう終わり方もアリだなって思いました。逆に言うと、きっとアニメだったりしたら、ルパン三世のように、何年も何年も作り続けるような物語になっただろうなあって思いました。
05)劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語
まどマギは好きだけれど、そんなに熱心なファンというわけではありません。テレビ放送はCSでの再放送で見ましたし、映画の前編後編も、テレビの深夜放送で見たクチです。この映画だって、封切りの時は見逃しました。封切りが終わってしばらくして、たまたま、近所の映画館が二番館上映をしてくれたので、その時に見に行きました。
うーん、ほむらちゃんが悪魔か…。
06)マラヴィータ
ロバート・デ・ニーロ主演、リュック・ベッソン監督の、お馬鹿映画です。
07)マイティ・ソー/ダーク・ワールド
いわゆる“アベンジャーズ”シリーズ第2弾の、『アイアンマン3』に続く2番目の物語です。私はアベンジャーズ・シリーズが大好きなので、とっても楽しめましたよ。
08)メトロポリタン歌劇場ライブビューイング「ルサルカ」
この映画については、すでに記事を書いていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
09)椿姫ができるまで
この映画については、すでに記事を書いていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
10)ロボコップ
たしか、かつてのロボコップはオムニ社の製造で、オムニ社ってのは日系企業だったはずだけれど、今度のオムニ社は、日系企業であるかどうか不明な上、工場そのものは中国にあるようです。つまり、以前のロボコップは“メイド・イン・ジャパン”だったかもしれないけれど、今度のロボコップは明らかに“メイド・イン・チャイナ”ってわけです。
これも時代の流れなんでしょうね。1980年代にはイケイケだったジャパン・マネーでしたが、2010年代にイケイケなのはチャイナ・マネーって事なんだと思います。
そう言われてみると、昨今のアメリカ映画は、中国人俳優を多様化し、ロケ地も中国だったりする事が増えました。まあ、日本人も頑張っているようですが、中国人ほどじゃないので、ちょっとばかり愛国心が刺激されます。
しかし、現代版のロボコップは、頭部と右腕しか人体部分がないんですね。なんか、ショックです。でも、これって、人間であるマーフィー的には“生きている”って言えるのかな? もしも生きているのなら、ロボコップはロボットじゃなくてサイボーグって事になりますね。でも、実は死んでいて、細胞死していない人体を生体パーツとして使ってます…という状態なら、アンドロイド、つまりロボットって事になります。1980年代のロボコップはサイボーグっぽかったけれど、現代のロボコップは…アンドロイドっぽいよなあって思います。
どうでしょうか?
11)ワンチャンス
この映画については、すでに記事を書いていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
12)メトロポリタン歌劇場ライブビューイング「イーゴリ公」
この映画については、すでに記事を書いていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
13)アナと雪の女王
この映画については、すでに記事を書いていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
また、主題歌のレリゴーに関しては、こちらの記事でも色々と書いてます。
14)キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
いわゆる“アベンジャーズ”シリーズ第2弾の3番目にあたる物語です。キャップというキャラそのものは大好きなんだけれど“キャプテン・アメリカ”という名前がねえ…。私はアメリカ人じゃないから、他国の名前を背負ったキャラを目の前にすると、疎外感を感じるんですね。だから、アベンジャーズの中でも、キャップはなんか、苦手。私は、むしろ、アイアンマンの方にシンパシーを感じるんだけれど、アイアンマンのスーツは全部廃棄しちゃったわけでしょ? アベンジャーズ2では、一体どうなるんでしょうね? ちなみに、アベンジャーズ2は、来年の夏に公開予定なんだよね、楽しみ。
15)アメージング・スバイダーマン2 in 3D
スパイディーって、原作コミックでは、アベンジャーズのリーダーの一人のはずなんだよね。なのに、映画では、スパイダーマンとアベンジャーズは無関係。まあ、オトナの事情ってヤツなんだろうけれど、ちょっぴり残念。
さて、今年見た映画はまだまだあるけれど、長くなってきたので、続きはまた明日にします。お楽しみに。
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コメント
おはようございます
今年は映画行かなかったな~
なかなかみたい物に巡り会わなくて
Hollywoodもリメイクと続編だらけだしね
Ep.4から劇場で長年見続けているスターウォーズに期待
でもディズニーだっけ?
最終三部作何時公開なるのやら(^^)v
私は【ザ テノール】【椿姫ができるまで】【ワンチャンス】全て歌関係ね(笑) まあ、今年も歌に狂っていましたね(笑)
~DVDでオペラをかなり観ましたね
人生において、なにかにはまるって、こういうことね!(笑)と思ったわ~
念願の素敵な師匠に声楽を習っているし、幸せな一年でしたね~!
chakoさん
『スターウォーズ』は、次作からディズニーブランドの作品として製作されます。登場人物もあれこれ変わるし、プロデューサーも監督も変わるわけだから、もはや別物と考えていいんじゃないかなって思ってます。
>最終三部作何時公開なるのやら(^^)v
Part7~9の話だったら、当初案はすでに廃棄されてますよ。現在進行しているのは、スターウォーズを恒久的なシリーズとして製作するための、一種のリブート計画です。なので、Part9で終了ではなく、客が入り続けるかぎり、ずっと製作される事になってます。
ま、ディズニーブランドになった事で、作品は未来永劫続く命を得た…というわけです。
アデーレさん
『ザ・テノール』はうっかり見逃してしまいました。NHKでドキュメンタリー版をすでに見ていたので、のんびりしているうちにロードショーが終了してしまいました。まあ、そのうちDVDをレンタルして見ることにします。
>~DVDでオペラをかなり観ましたね
もはや、オペラはDVDで鑑賞するもの…なのかもしれません。DVDなら新譜もバンバン出ますが、最近はオペラのCDの新譜がトンと発売されません。発売されても、絵のないCDの方が、演技付きのDVDよりも高価だったりするしね。
私はもちろんDVDも好きですが、CDだと声や歌に集中できるので、結構好きなんですけれどね。
>素敵な師匠に声楽を習っているし、幸せな一年でしたね~!
それは私も同じです。
脱走脱出映画と言えば、
すとん様ご指摘の、昔懐かし名作「大脱走」、
クリント・イーストウッドの「アルカトラズ」、
スティーブン・キング原作の「ショーシャンク」が、
私個人にとっての3大脱出もの、であります。
3つとも、知恵と勇気の脱出劇。
これら3つと「大脱出」が決定的に違うのは、
「大脱出」は、まあ、完全に商業目的のアクション映画なので、
敵を銃でバンバン撃っちゃうところ。
敵を撃つのは、(若干不謹慎ながら)スカッとしますなあ、
と思えなかったのが、この映画。
スタローンは、罠にハマって(?)閉じ込められていましたが、
シュワさん他、囚人は皆、犯罪者で、
法の裁きの元、刑務所に入っているのであって、
(確か、そういう設定だったか、と。)
看守の皆さんは、職務に忠実に看守業務を遂行しているのであって、
脱走者・脱走者を追いかけて、必要に応じて銃撃するのは職務であって、
しかし、スタローン・シュワさんに敵うわけもなく、
バンバンやられちゃうわけですが、、、、、
この看守さんたちも、良き夫、良き父、なのかもしれないよなあ。
職務に忠実なだけなのに、バンバンやられちゃって、かわいそうだよなあ。
などと、感情移入してしまった私でした。
おしまい
operazanokaijinnokaijinさん
私は映画を見る時(ごく普通に)主人公目線で物語を見ますので、私はどうしても物語に入り込めないモノがあります。その一例が、犯罪者映画とかヤクザ映画とかのアウトロー(文字通りの Outlaw:法から逸脱した存在)が苦手なんです。私自身が良き市民(本当だよ)なので、そういう視点を持てないって事もありますが…。
ちなみに、ヒーロー物でも、あんまりヒーローが無茶をしていると引いちゃう人でもあります。(例えば『24』のジャック・バウアーは大の苦手です。)逆に、悪者でも、何らかの事情とか悲しみなどを背負っているキャラ(デスラー総督とかね)だと、妙にシンパシーを感じたりもします。
>この看守さんたちも、良き夫、良き父、なのかもしれないよなあ。
こういう視点はなかったなあ。でも、看守さんたちも、ただのサラリーマン(日本なら公務員)なんだよね。それこそ“良き市民”だったりするわけです。そういう人たちが、ゴミ扱いで、虫けらのように退治されちゃうのって、なんか悲しいですね。
現実世界なら、私なんて、殺されちゃう看守の立場だろうからね。確かに、感情移入なんて出来ないよなあ。