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讃美歌を歌うとノドが痛くなる

 讃美歌を毎日歌っている私ですが、最近はほんと、讃美歌を歌うとノドが痛くなるんです(涙)。

 別に不信仰であるとか、バチあたりな事とかは、してないつもりだけれど、讃美歌を歌うと、決まってノドが痛くなります。痛くなって、最後まで歌うこともできない事も多いし、むせて咳き込んでしまう事もしばしば。ちょっとつらいかも。なので、讃美歌を歌う時は、ノドに極力負担をかけないように、小さく軽くフワッと歌うように心掛けています。支えもほとんど無しで、口先だけで歌ってます。

 それにしてもなぜでしょう? 以前は讃美歌を歌っていても、ノドが痛くなるような事はなかったのに、割と最近、ここ一年ぐらいで、その傾向が強まってきています。

 なぜそんな事になるのか、つらつらと考えてみたところ。いくつかの原因が思いつきました。

 一つ目の原因は、歌が声に合わないから。もう少しちゃんと言うと、曲の音域が私には、少し低いから。

 だってね、讃美歌って、たいていの曲のメロディーがド~ミの10度の中に収まるんだけれど、その中の音を満遍なく使っているわけではなく、メインで使うのは、ド~ラぐらいまでの音、そこより上は、サビの部分でちょろっと使う感じで、たいていの曲はド~ラの間を行ったり来たりしているだけ…多くの讃美歌は、そんなメロディーの作り方をしているような感じなんです。

 でもね、私は、そこよりもう少し上の音を歌っていると気持ちいいし、歌いやすいんです。だから、メロディもソ~ファぐらいの1オクターブをメインに作ってくれると歌いやすいかなって感じです。つまり、あと3~5度ぐらい上だとうれしいんです。

 でも、讃美歌のメロディはド~ラが中心で、曲の大半が、私にはあまり楽には歌えない音なので、そこを懸命に歌っていると、ついついノドを鳴らしすぎてしまって、ノドを痛める…ようなんです。

 低い音は捨てて歌う…のが正しい歌い方なんでしょうが、全部が全部低い音でできている曲だと、全部を捨てるわけにもいかないので、ついつい無理無理に歌ってしまって、ノドを使いすぎてしまうんですよねえ…。

 で、ノドを使いすぎた結果、ノドが痛くなる…とまあ、そんな寸法なわけです。

 二つ目の原因は、讃美歌って、歌にはお休みがないですからね。とにかく、間奏というモノがなく、歌い始めたら、曲の終わりまで、ほぼノンストップです。おまけに、休符すらない曲だって結構あるし、大概の曲は、4番まであるから、3~5分は休みなく歌ってます。普通の人なら何の問題もないかもしれないけれど、歌の体力の無い私には、これはかなりの長丁場って奴で、スタミナ切れを起こしてしまうわけです。

 三つ目の原因は、讃美歌を歌う時は準備体操や発声練習をせずに、いきなり歌うわけです。おまけにたいていが朝一番だったりするし…。かけっこだって、いきなり走り始めれば足がおかしくなるように、いきなり歌い始めればノドがイカれるって寸法です。

 さらに…って、もういいでしょう。つまり、こんな状態なんです。

 ちょうど、私の声が本格的にテナーの声になってきたあたりから、讃美歌で苦しみだしたみたいです。そう言えば、讃美歌ってバリトンさんとかが歌うには、ちょうど良さ気な音域ですよね。

 ちょうど今は声の過渡期だから、こんなつまらない事に苦しむんだろうと思います。これですっかりとテナー声が完成したら、この程度の曲など、痛くもかゆくもないんだろうけれど。

 今は、声に合わない曲は、歌わないのが一番でしょうし、歌うとしても、無理せず、楽に楽に歌う事が肝心なんだけれど…ついつい歌だと思うと、真剣にマジになって歌ってしまう、損な性分がよろしくないですね。

 ノドもカラダも健康第一。無理はいけませんね。分かっちゃいるけれど(笑)。

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コメント

  1. おぷー より:

    なんで歌いたくもない歌を歌われるのですか?
    口パクで良いと思います。(言葉は言うのですから、讃美歌になってます。)
    テッシトゥーラが自分の音域より低い曲を歌わない方が良いです。

  2. すとん より:

    おぷーさん

    >なんで歌いたくもない歌を歌われるのですか?

     それはそこに歌があるからです。別にふざけたわけでもなんでもなくて、歌があるから歌う、それも全力で歌う。これが私の習性なんですよ。自分でも困った習性だと思ってますが、歌うチャンスがあれば、それがどんな歌であれ、ついつい全身全霊で歌ってしまうのが私なんです。

     ほんと、口パクで十分なんですよね。それは理性では分かっているんですが、そこが私のダメな部分なんです。それでノドが痛いと言っているのですから、ほんと、救いようのない馬鹿だと思ってます。

    >テッシトゥーラが自分の音域より低い曲を歌わない方が良いです。

     テッシトゥーラという言葉は知りませんでした。うん、まさにおっしゃるとおり、自分の音域よりも低いテッシトゥーラの曲は歌わない方がいいと思います。そうなると、ほとんどの讃美歌は歌わない方が良い…という結論になりますが。

  3. tetsu より:

    こんばんは。

    > 讃美歌を毎日歌っている

    こちらは両親がそちら系なので、幼少期からいろいろとありすぎるくらいでした。こちらも他にエネルギー使えたらよかったのかそうでないか、わからないくらいです。
    信者でなければ、ハミング風で十分かとおもいますが。
    アーメン終止みたいにトニカでは終止をきちんとつける、というのは学校教育以前になんとなくわかっていたような気もします。

  4. すとん より:

    tetsuさん

     単純に、私が“歌好き”で、歌であれば、どんな曲種であろうが、自分の声に合っていようがなかろうが、ガンガン歌ってしまうというのが、私のダメなところなんだと思います。つまり、私は歌うことで身体的な喜びを感じているわけなんだろうと思います。

    >ハミング風で十分かとおもいますが。

     ですよね~、自分でも軽く軽く歌おうと思っています。歌いだしは軽く、それこそハミング風であっても、いつしかマジになって歌っていたりする私です。つまり、馬鹿なんですね。

     でも、それじゃあマズいと真剣に思っていますが、なかなか行動が伴わないわけなんですよ。これってもしかしたら一種の中毒症状や依存症なのかなって思わないでもないです。…まさかね。

  5. だりあ より:

    こんばんは。歌好きにもいろいろ種類があるようですよ。どんな歌でも歌ならなんでも全力で歌っちゃう人と、好きなジャンルだけしか興味がない人がいますよね。たとえばロックシャウトの好きな歌好きさんは、もう全身で必死で叫んで訴えるタイプの歌しか歌われません。そんな方を讃美歌を歌おうよ、モツアルトレクイエム歌おうよなんと誘ってもぜったい断られると思いますっていうか、歌えないと思います。

    すとんさんは、言葉をメロディーに乗せるのがお好きなんだと思うんです。なので讃美歌、合唱、クラシックソロ、歌謡曲、どの分野でもメロディーが美しければ、歌いたい、受け入れられるタイプの歌い手さんなのでしょう。それぞれに発声を使い分けられればいいけど、そうはうまくいきませんよね。一番なじんだ発声がもとになってしまうから、讃美歌のスーッと天に届くような発声はかえって苦しいのではないかと思います。
    発散したいのを抑えると、筋肉って緊張しますから、のどがカチカチになっちゃうんじゃないかしら。讃美歌にもクラシックソロにも、演歌にも通用する強いフレキシブルなのど・・・、ほしいですよね。

  6. 椎茸 より:

    あー、確かに讃美歌って歌いにくいかも と思いました。
    たま~に結婚式に出席したときに歌うことがある程度ですけども、
    「低いな・・・歌いにくい・・・」と思います。

  7. すとん より:

    だりあさん

     だりあさん、ご明察! たぶん、当たってます。私、ロックもレクイエムも歌いたい人ですし、実際に歌っちゃいます。

    >それぞれに発声を使い分けられればいいけど、そうはうまくいきませんよね。

     そうなんですよねえ~。まあ、どのジャンルであれ、すべて自分なりにしか歌えないんですけど。まあ、できる範囲で全力を尽くす…というパターンです。

    >讃美歌のスーッと天に届くような発声はかえって苦しいのではないかと思います。

     苦しい以前に、そういう声を持っていないから…ね。私の声は、基本的にパワフルで熱くて、声量もあれば、音質的にもよく通る声だから、マイクを使う音楽とか集団で歌う音楽とは苦手です。それは分かっているんだけれどね。

    >讃美歌にもクラシックソロにも、演歌にも通用する強いフレキシブルなのど・・・、ほしいですよね。

     ノドも筋肉ですからね。それぞれのジャンルでノドの使い方、つまり、ノドの鍛え方が違うわけで、慣れない音楽を歌うと、慣れない筋肉を使うわけで、それでノドを痛めてしまう…って事は十分ありますね。ならば、自分の守備範囲じゃない音楽は歌わなきゃいいじゃん…って思えると、幸せなんだろうなあ。

     讃美歌を歌う時は、なるべく自分をセイブして歌いたいと思います。

  8. すとん より:

    椎茸さん

     讃美歌って低いでしょ? 椎茸さんもそう思いますか? 私の身近にも、結構「讃美歌って低くて歌いづらい」とこぼす人たちが、男女問わずいますよ。

     讃美歌の音域はどうやって決められたのは、私は不勉強にも知らないのですが、おそらくは多くの人にとって歌いやすい音域なんだろうと思います。って事は、讃美歌が歌いづらいと思う人(私)は少数派って事になるのかな? なんて、思ったりします。

  9. こうじ より:

    いつも楽しみに読ませていただいています。
    楽に出る音域だとつい自分の声を聴いてしまうからでしょうか。
    低音域がスカスカだと気持ち悪いですよね。
    でも、それが自覚できたのが出発点でした。先は長いです。
    いっそ一オクターブ上げて歌えば自分の声に聴きほれる暇はないので喉は安全ではないでしょうか。

  10. すとん より:

    こうじさん、いらっしゃいませ。

     さすがに、1オクターブ上げて歌うと、完全に女声の音域に突入してしまうし、ただでさえ良く通る声なのに、1オクターブあげて、アクート連発では…もはやそれって讃美歌とは言えない音楽になってしまいますので、パスでしょう。

     え? アクートではなく、ファルセットで歌えばいいじゃないかって? ううむ、なんかヤだな。何と言うか、ファルセットで歌うと負けたような気分になるので、ファルセットで歌いたくないんだな、私って(笑)。

  11. Sonata より:

    すとんさん,こんにちは.
    すとんさんが讃美歌を毎日歌われているとは知りませんでした.
    私も歌う機会が多いので,勝手に親近感を感じております.
    ソプラノの私にとっても讃美歌は確かに低いです.でも,メロディーは普遍的で素晴らしいですですし,ページの右上に記載されている作曲者名や作曲年代を見るのも楽しみです.ドイツの国歌やシベリウスのフィンランディアもありますよね.
    私は,讃美歌は息を流す‥というかコントロールする練習と思って歌っています.
    個人的に低音域は「鳴らない」ため,息を使いすぎてしまう傾向があるので,低音域の多い讃美歌を歌う時は,いかに息をコントロールして,額の上にあてて「鳴らすか」をtrialしています.
    6番まであっても,なかなか上手くいかないのですがねえ(笑).

  12. すとん より:

    Sonataさん

    >すとんさんが讃美歌を毎日歌われているとは知りませんでした

     歌ってますよ(笑)、若い時の讃美歌(無印)から始まって、友よ歌おう・聖歌・讃美歌第二編・ともにうたおう・こどもさんびか・讃美歌21、などなどを歌ってました。

     昔は讃美歌がとても歌いやすく感じていたのですが、声楽を始めて、自分自身の声で歌うようになってから、讃美歌を歌いづらく感じるようになりました。

    >個人的に低音域は「鳴らない」ため,息を使いすぎてしまう傾向があるので

     私も低音域は鳴りません。鳴らないので、そこを無理やりに鳴らそうとして力が入って、結果としてノドを痛める…んだろうなあって思います。

     歌いづらいけれど、讃美歌のメロディって、Sonataさんのおっしゃるとおり、普遍的で素晴らしいものが多くて、曲自体は大好きなんですよ。

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