スポンサーリンク

AKB48の曲を歌ってみたので、それをきっかけに、アイドル歌謡について、とりとめもなく考えてみた

 最初に書いておくと、今回の記事には大した内容はありません(笑)ので、期待しないでくださいね。

 実は先日、職場の同僚と宴会の余興のような感じで「バンドをやりましょう」という話になりました。それもマジメな音楽活動ってわけじゃなく、あくまでも余興感覚で「笑っていただいてナンボ」っていう感じのノリの、ワンステージ限りのバンドです。

 で、私は最初はギターをやる事になっていたのですが、バックバンドになると、当日までに数回の合同練習に参加しないといけなかったので、練習嫌いな私は「練習したくない!」とワガママをぶちかましたおかげで、ギターから見事に降板し、結局、コーラスオヤジになったのでありんす。なにしろ、コーラス隊なら、前日のリハーサルと当日のステージだけに参加すればOKという約束だったし、メインヴォーカル担当だと、歌詞を暗記しないといけないけれど、コーラス隊は歌詞カードを持ってステージに上がってもOKだから、そりゃあ練習をしたくない私は、当然、コーラスをやるよね。

 今回のバンドのリードヴォーカル君は、バリトン系の低音ヴォイスの子なのに、なぜか選曲は、AKB48(爆)。ま、受け狙いな選曲なんで、わざとミスマッチを狙ったようです(笑)。ちなみに曲目は「Give me FIVE!」です。私同様「何? それ? 美味しいの?」と言う方のためにビデオを貼っておきます。

 そんなわけで、今回の記事は「Give me FIVE!」を歌ってみた感想記事です。タイトルに仰々しく「アイドル歌謡」って書いてますが「Give me FIVE!」という曲の事です。何しろ、最近のアイドル歌謡って全然知らないんですよ、勘弁してください。

 だいたい、私の場合「AKB48って、今どきのアイドルなんですよね?」という確認から入ったくらいですから(爆)。いや、一応、AKB48という名称のタレントさんのグループがいるっては知ってました。たぶん、アイドル歌手グループなんだよなあ…というニュアンスで把握してました。ジャンケンとか選挙とかでセンターを決めているという事も知ってますが、それくらいしか知りません。メンバーの名前とか顔とか、ちょっとしか知りません。たぶん、名前と顔が一致するのは、前田敦子ちゃんと大島優子ちゃんの二人ぐらいかな…? あ、ごめんなさい、石投げないで!

 だってさ~、私はオジサンなんですよ。若くないんですよ。…ってか老人なんですよ~。アイドルってのは、若者のための存在であって、私のようなオッチャンにはアイドルなんぞは不要でございます。なので、もう最近のアイドル事情には全然詳しくない私です。こんな私が、顔と名前がきちんと一致するアイドルと言うのは、女性は全盛期のモーニング娘まで、男性はSMAPまでです。最近のアイドル、嵐とかAKB48は、グループ名ぐらいまでは知ってますが、個々のメンバーに至っては、名前も顔も知りませんし、一致もしません。ごめんなさい、そんな程度です。

 だいたい「Give me FIVE!」という曲も、演奏することが決まってから、iTUNESでダウンロードして、始めて耳にしたくらいです。それくらい、最近のアイドル事情に疎いので、この曲を歌ってみて、すごく新鮮な感じがしました。
 
 
 さて本題。「Give me FIVE!」を歌ってみた感想です。

 まず、歌詞ですが…悪くないですね。卒業ソングって奴ですが、別れのせつなさを元気を出して乗り越えていこうという、応援ソングです。若い世代が共感しやすい歌詞です。しかし、これを書いているのが、私よりもオッチャンな秋元康氏とは驚きです。ううむ、才能あるんだなあ…。ちなみに、タイトルにある「Five」って言うのは“片手”って意味だから。「Give me FIVE!」ってのは『ハイタッチしよう!』って事なんでしょうね。

 音楽について語ると…音域が狭くて低い…です(涙)。具体的に書くと、五線の下のラから五線の中のラまでの、たったの1オクターブで、メロディーもコーラスも成り立ってます。リズムも四分音符中心に、音階を順に上下しているだけのようなシンプルなメロディです。私的には、狭すぎて低すぎて歌いづらいし、リズムも単調だし、音階を順に歌っているだけのメロディですから、歌うのが楽すぎて、つい余計な事をしたくなりますが、普通の方には、これくらいの音程音域リズムから出来ているメロディの方が、カラオケなどで歌うには、ちょうど良いのかもしれません。

 昔から、アイドル歌謡は、音域が低くて狭いモノですが、しかし、この曲の低さにはビックリです。昔のアイドルは、もう少し高い音域で歌っていたと思います。

 最近の小学校あたりから聞こえる声として、子どもの音域がどんどん低くなって、昔ながらの童謡などが音域が高すぎて歌えないという声を耳にしますが、ああなるほど、と思いました。現実はこんな感じになっているんですね。

 もっとも、この曲を歌っているAKB48本人たちは、プロのアイドル歌手ですから、もう少し手応えのある曲でも歌えるのでしょうが、彼女たちはクラシックの歌手のように歌うだけではダメで、歌いながらダンスをしたり、楽器を演奏したり(この曲は、本人たちが楽器演奏もしているようです)しているので、この程度の難易度の曲の方が色々と都合良いのでしょう。実際、演奏した感じでは、楽器初心者でも手に負えそうな感じの曲でした。

 それと、やはりアイドル歌謡はカラオケで歌われてナンボって部分はあるし、女性歌手の場合、ファンは男性ですから(当人たちも歌いやすく)男性ファンでも歌いやすい音域ってなると、このあたりに落ちつくのでしょうね。

 歌に関して言うと、メロディが歌いやすいのは書きましたが、コーラスも楽でしたよ。基本的にハモリパート以外は、メインメロディを歌っていればいいし、そのハモリパート(基本的にはサビ部分がハモリパート)もメロディの三度下を歌えばいいだけの、お手軽なコーラスです。

 演奏も取っつき易い事は書きましたが、ほぼすべての楽器(歌も同様なんだけれど)最初から最後まで、ガンガンに弾きまくるタイプの曲でした。“スキマなく音が詰まっている感じ”です。最近耳にする、平成時代の歌謡曲って、こんな感じで、スキマなく音が並んでいるタイプの曲が多いような気がします。

 昭和時代の曲は、音楽も8ビート中心で、たまに16ビートの曲もありましたが、ビート数的にはそんなものだし、そのリズムも割と単調なものが多かったと思います。

 そこに行くと、平成の歌謡曲は、もっともっとビートが細かくなって、その結果、スキマの無い音楽作りがされるようになったのかなって思います。おまけにリズムも複雑になり、複合リズムの曲も増えてきたし…それにしてもベースギター奏者は忙しそうです。

 思えば、昭和歌謡は、曲のアッチコッチにスキマがあったよね。人間が演奏するのが前提で曲が作られていたのだと思います。だからどこか、ルーズでゆらいでいました。平成時代の曲は、曲作成がコンピュータ化された事もあるのでしょうが、カチっとしたサウンド作りをされているし、人が演奏できないようなフレーズだってシーケンサーにやらせればいいわけだから、どんなスキマにも音を入れる事ができるわけだし、入れられるのに入れないのは不安なのでしょうか? 本当にちょっとしたスキマにも音を詰めてきますよね。

 そういうテクノロジーの違いが、音楽作りの違いに現れているのかもしれません。

 この「Give me FIVE!」という曲は、人手で演奏されているとは言え、平成時代の曲ですから、カチっとしたスキマの無いサウンドに仕上がってます。だから、この曲をバンド演奏で、歌っていると、まるで後ろから音の壁が迫ってくるような感じがします。

 歌だって、メロディを数人で歌うわけで、聞いている客からすれば、ヴォーカルだって壁のようなサウンドになっていると思います。それこと、音の壁が、まるで津波のように、こちらにグイグイ迫ってくる感じです。今の曲って、こういう感じなんですね。最初から最後まで全編がサビのような作りになっています。

 なんか、クチの中に食べ物を無理やり詰め込まれているような気がします。せっかくの美味しいご馳走なら、もっとゆっくり味わって食べたいのですが、そんな余裕はなさそうです。
 
 
 私たちの曲の仕上がりですか? お笑い狙いのバンドですから、ここにアップするようなデキではありません。でも、面白かったよ。それに歌うのは、とても簡単な曲なので、練習などせずとも、バッチリ歌えました(ただし、歌詞カードはガンミですが:笑)。やっぱりバンドは楽しくていいね。次のチャンスがあれば、今度は練習をイヤがらずに、ちゃんとマジメに取り組んで、今度こそギターでも弾きますか。
 
 
 AKB48と言うと「Give me FIVE!」でもセンターを取っていた、前田敦子さんが、AKB48を卒業後すぐに、酒&男でスキャンダルを起こしちゃいましたね。健君にヤラれて捨てられたと言うのがネットの評判ですが、事の真相はともかく、前々からの“あっちゃん推し”のファンの方々には大ショックでしょうね。私がファンなら、しばらくは立ち直れない程のショックだろうと思います。

 これって、あっちゃんの卒業と同時に、AKB48からも卒業して、あっちゃんについて行こうとしていたファンの皆様に『君たちが推していた“あっちゃん”って、実はこんな子だったんだよ。だから“あっちゃん”にくっついて行っても、君たちファンには、つらい事ばかりが待っているんだよ。“あっちゃん”はいずれ、君たちの“あっちゃん”から、誰か別の男の女になってしまうんだよ。だったら、君たちまでも“あっちゃん”と一緒にAKB48から離れてしまうのは残念じゃないかな? だってAKB48には、“あっちゃん”以外にも、キレイでカワイイ子は、まだまだたくさんいるんだよ。“あっちゃん”の次の推しメンを決めて応援した方が、きっと楽しいよ』

 …なんて事、どっかの誰が考えて仕組んだんじゃないの? 少なくとも、私がプロデューサーだったら、これくらいの事は、簡単に思いつくし、それが出来て、始めて「AKBの世代交代」って奴が進むんじゃないのかな? 実際、あっちゃんの報道の約一週間後ぐらいに、ジャンケン大会があって(臨時だろうけれど)新センターが決まったようだし…。今までのファンを抱え込みながら、新規のファン開拓…ってのが、商売としては常套手段なので、それに則っただけの話じゃないかなって思います。

 アイドル稼業は夢を売る稼業…とはよく言ったものです。本格女優はアイドルでは無いから、夢を売ることを止めてみた…まさかね? とにかく、夢を売らなくなったら、アイドルではないですね。でも、それは長い間応援してくれたファンには、あまりに唐突すぎた事じゃなかったのかな? オジサンは外野で見ていて「ちょっとなあ~、早くねえか?」って思いました。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

コメント

  1. ぼー より:

    アイドルは…昔から興味が殆どないですが、80年代アイドルの曲なら歌詞カードなくてもOKなやつもあります。よく聴いてはいたようで、それだけで覚えてしまう柔軟なアタマだったようです。

    まは…AKB48がどんな曲をやり、総選挙やじゃんけん対価なんかをやっているのは知っていますが、メンバーは全く…前田、大島…下の名前も顔も知りません。もう、おじさんですから(汗)

    身近に感じたのは菊池桃子…親父さんが中学の用務員で、よく話したものです。あとは、同級生がジャニーズにスカウトされたけど売れませんでした。いとこが石原プロで俳優してましたがやめました。
    あとは、小梅太夫が売れる前、Jump2000というコンビでやっているころに飲んだことはあります…アイドルから離れましたが(笑)、芸能界関係はこんなもんです。

    興味持つと、少しは若返れますかね?

  2. YOSHIE より:

    以下半分脱線コメントです。
    歌手が持ち歌で、物真似の人やその他上手い人とカラオケの点数を競う番組があって子供達がたまに見ているんですが、
    先日(元アイドルのママさんタレント)早見優さんが『夏色のナンシー』を歌ってすごく良かったです。点数は忘れたけど…。
    あと、別の番組で野沢直子(わかります?変なガイジンと結婚していたけど、子育てが一段落ついたみたい…)が『なんてったってアイドル』を無茶苦茶歌唱で…すごかった…これも少し前…。
    早見優さんの出た番組ですがシンガーソングライターが出るときもあって、それこそ、自分の作った歌だけど、アレンジ歌唱しちゃうんで、対戦相手にたまに負けます。
    松崎しげるさんも自作曲ではないけどアレンジして『愛のメモリー』負けてました。

    AKBは…案外中高の女子にも人気ありますね。

    好き嫌いは別にして秋元康氏は作詞はいいのでは?
    ちょっと天才入ってるとは思います。
    『カチューシャ…』とか『ビギナー』『ポニーテールとシュシュ』とか子供達が歌うんで、私も気が付いたら口ずさんでいたりします。
    エントリー後半のすとんさんの敦ちゃんへの考察がなんか…すごいです…。

  3. すとん より:

    ぼーさん

    >興味持つと、少しは若返れますかね?

     アイドルに限らず、異性に興味関心を持っている事は、若さをキープするための必要条件だそうです。

     リアルな人間関係で火遊びをするのは危ないですから、アイドルに熱を上げるというのは、案外、家内安全&万年青年の秘訣なのかもしれません。

     と言うことは、アイドルに興味関心がなくなった私は…ちょっとヤバいのかな? 老いの坂道を真っ逆さま? まあ、それならそれで、仕方ないですね。

     音楽を趣味にしていると、練習ばかりしないといけないので、世の中のことに疎くなってしまうのですね…、ふう。

  4. すとん より:

    YOSHIEさん

     カラオケの採点って、基準がよく分かりません。自分で歌っていても、渾身の一曲が得点低くて「あちゃ~、やっちまったぜ」なんて時が高得点だったりします。たぶん、歌の上手い下手とか、正確不正確とは別の基準で採点しているんでしょね。

     なので、プロ歌手が持ち歌歌って、アマチュアに負けちゃうのは、なんか納得しちゃいますよ。でも、歌っている当人的には納得しないでしょうし、それがTVで流されちゃうのって、プロとして、どうなんでしょうね?

     秋元氏はいいですね。私は古い曲で申し訳ないけれど、美空ひばりの「川の流れのように」を聞いた時、この詩を書いた人間はタダモノじゃないと思いましたもの。おっしゃるとおり、彼には、多少天才が入っているかもしれませんね。

  5. 椎茸 より:

    何年か前の新聞で「最近の歌は、女性用はキーが低く、男性用は高くなっている」っていう特集をやっていました。AKB48の曲の音域がせまいのも、その流れでしょうか。
    あんまりボイトレもさせていないから、狭い音域の曲しか歌わせられないのでしょうね。

    渋めの声の男性歌手なんて、最近は現れないですからねえ。
    歌手と言ってよいかはちょっと微妙ですが、細野晴臣さんみたいな声は、いいですねえ。

  6. すとん より:

    椎茸さん

    >最近の歌は、女性用はキーが低く、男性用は高くなっている」っていう特集をやっていました。

     ああ、なるほど、確かにそうかも。女性の曲は気にしてませんでしたが、確かに昔は、男性の歌う流行り歌は、民謡出身の歌手外は、軒並み、バリトン~バスの低い声の歌手が中心で、若かった頃の私は、カラオケに行っても、歌える曲が少なくて困ってました。しかし、今の男性歌手は、テノール~メールアルトあたりの音域の人が多いので、私は歌える曲がたくさんあってうれしいです。で、男声の高音化は肌で感じてましたが、女性は低音化が進行していたのです。これって、つまり、男女の差が少なくなり、ユニセックス化しているって事ですかね? 草食男子と肉食女子が増えてきた事と関係あるのかな? まさかね(笑)。

    >あんまりボイトレもさせていないから、狭い音域の曲しか歌わせられないのでしょうね。

     確かにそれはあるかもね。アイドルは歌が上手いと、ファンに親近感を持ってもらえないから、わざと歌を上達させないと言う話を聞いた事あります。

    >歌手と言ってよいかはちょっと微妙ですが、細野晴臣さんみたいな声は、いいですねえ。

     確かに、細野さんはシブいですよね。年を召してからは、渋さに磨きがかかっているような気がします。しかし、ベース奏者って、声の低い人が多いような気がします。気のせいかな?

タイトルとURLをコピーしました