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ピアノ発表会を見学して思うこと その10 大人のピアノ教室に憧れます

 息子君のピアノ発表会の出場者は子どもだけでなく、幾人かの大人の方が混じってました。はっきり言うと、技量的には子どもたちの足元にも及ばない程の低技巧の方々でしたが、一つ一つの音に味があり、全体的な音楽としての仕上がりは、子どもたちの比ではなく、良い演奏をしていました。

 聞けば、それらの方々は『大人のピアノ教室』の方々だそうです。演奏の様子から、子どもの頃やっていたけれど、久しぶりに再開したという人でなく、大人になってから始めましたという感じの方々でした。

 なんかいいなあ…、そういうのも。子どもたちが技巧中心で感情表現皆無の、まるでMIDI音源のような演奏をする中、アラは目立つけど、良い意味での表現欲を感じさせてくれる演奏は、大人の私の心に沁みます。

 無論、技巧もちゃんとしていて、音楽としての表現も高みに達している演奏が聴ければ一番いいのだけれど、そういう演奏はお金を出して聴かないとね(笑)。

 そんな素朴な大人の演奏を聴きながら、ピアノっていいなあ…って思いました。

 ああ、ピアノやりたい!

 私、ピアノちゃんと弾けないんです。アマチュア・バンドをやっていたので、メロディ+コードの譜面があって練習の時間があれば、メロディ+簡単な伴奏って形のピアノ演奏はできるし、弾き語りだってできます。ガチガチのコピーバンドは無理だけど、自分たちの好きな音楽を好きなスタイルで演奏してゆく感じのバンドだったら十分な力は持っているつもりなんだけどね。

 …がしかし、いわゆるクラシック系は全くダメ。学生時代に大学のピアノ室に毎日1時間程度閉じこもって約三カ月間、自己流の特訓をしたのだけれど、結局バイエルの50番程度までしかできなかった(涙)。さすがにその程度では弾ける曲は皆無だね。

 試しに現在の力量はと…、バイエル30番程度っす(涙)。ますますダメじゃん。

 ああ、ピアノやりたい! ちょっぴりだけど切実にそう思います。

 でも、歌やんなきゃ。まずは歌っすね。社会人だから、音楽の練習に割ける時間は日々わずかしかないわけで、その貴重な時間は歌の練習に使わないと…。ピアノをやる時間の余裕は(本当に残念だけど)無いのよ。

 将来、事故とかケガとか病気とかで、声を失うことがあったら、ピアノを始めよう!

 と、固く心に決心した私でした。

 ああ、ピアノやりたい!

コメント

  1. Cecilia より:

    >技巧中心で感情表現皆無の、まるでMIDI音源のような演奏をする中

    はい、これはうちの娘みたいですね。
    コンクールでも感情表現が乏しいと思われていました。(私はそれほどには思いませんでしたが。)
    2つもTBさせていただきましたが、気が向いたら聴いてください。
    中2の時の演奏です。
    今はまったくと言ってよいほどしていませんのでこんなに弾けません。

  2. すとん より:

    >Ceciliaさん
     拝聴しました。なかなか達者で将来有望ではないですか! 今はピアノをお休みとは、もったいないくらいの演奏ですね。
     中学生は身体だけは大きいけれど、まだまだ子ども。音楽はもちろん、何事も大人と同じというわけにはいきません。
     逆に言うと、これだけの演奏をしても誉めてもらえないほど、ピアノのコンクールって厳しいってことですね。大変な世界だな…。

  3. tak16 より:

    バイエル30番って(謙遜でなければ)自分とかわりませんね。でも楽器はいいですよね。自分も歌えなくなったら楽器にいくつもり・・・て言ったら楽器をしている人に怒られますね。その頃は娘に習っているような気がしますが。

  4. みるて より:

    ピアノは本当に時間をかけて練習しないと成長しませんから難しいですよね、ともともとピアノ科だったわたしが言ってみる(笑)

    1日3時間ずつ練習できたらもう一度ピアノに復帰するのになぁとすとんさんの日記読みながら思いました。
    歌は声を出すだけが練習じゃないのがありがたいですよね。
    わたしも練習しなきゃ!

  5. すとん より:

    >tak16さん
    いえいえ、謙遜でなく本当にバイエル30番程度の実力です。もうちょっと、少なくともバイエル終了程度の実力があれば、世界が変わると思っているのですが…実力不足はいかんともしがたいです。

  6. すとん より:

    >みるてさん
    一日3時間…みるてさんのおっしゃるとおり、ピアノの勉強は本当に時間がかかりますよね…。仕事でピアノの国際コンクールに出場する人の面倒をみた事がありますが、彼は、一日三時間ではなく、食事と入浴とトイレ以外の時間はずっとピアノ弾いてましたもの。こんなに上手なのに、さらにまだ一日中練習しないといけないほど厳しい世界なんだなあ…とわけもなく思ったものでした。

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