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歌劇団の初練習を…大遅刻しました

 2012年最初の歌劇団の練習を大遅刻しました。別に体調不良とかではなくて、単純にお仕事に行っていただけの話です。年始は色々とスケジュールが変則的なもので、いつもは何とか仕事と歌劇団の練習がバッティングしないように注意していたのですが、今回はうっかりしていて、仕事と歌劇団の練習がバッティングしている事に気付かず、気付いた時には、もうスケジュールは動かなくなっていたのでした。そうなると、一応、生業の方を優先しないとね。で、仕事を早めに終えて、歌劇団の練習に飛ぶようにして向かったのですが、結果は練習の最後の方にちょっと顔を出した程度で、ほとんどお休みと同じような感じになってしまいました。

 と言うわけで、今回の歌劇団の練習にロクに出ていない私ですが、練習内容については妻から聞いてますので、それを元に今回のブログを書いていきます。

 まず、お正月の御年賀として、筋トレは無し…だったそうです。ん? 私がいると必ず筋トレがあるのに、私がいないと筋トレがないのは、なぜ? …次回は筋トレをやるそうです。

 呼吸の練習はいつもどおり、四拍、八拍、十二拍、十六拍、八拍という順番でやり、その後、犬のマネ(舌を出したまま短く素早く呼吸をする)を…20回? ん? いつもは100回くらいやるのに、ちょっと軽くないですか?

 普通に発声練習をした後は、コンコーネ3番を歌ったそうです。まずは、全員で一緒に歌った後、1パート1人ずつの重唱形式で歌ったそうです。次回は4番だそうです。

 「春に」は46小節まで歌ったそうです。次回は60小節までが宿題となりましたが、できれば最後まで練習しておいて欲しいのだそうです。

 休憩です。

 休憩後は「赤ずきんちゃん」の練習でしたが、本日は“音楽稽古”と言うわけで、お芝居は抜きで、音楽だけをしっかりと練習したそうです。

 まずは、新曲です。今まで手をつけなかった、それぞれの幕に一曲ずつある合唱曲(「木々の合唱」と言います)の練習を始めました。二部合唱なので、ソプラノさんは上のパートを、それ以外のパートの人は下を歌います。主役の二人は、とりあえず合唱は免除(但し、歌いたければ歌っても良し)。だって、いくら影歌とは言え、主役の二人には、精神的にそんな余裕はありません。ま、個人的に言うと「木々の合唱」って結構難しいので、ここにエネルギーを割きたくないという本音もあります。

 二曲の「木々の合唱」の後に「喜びの合唱」(終幕の合唱です)を歌った後は、ソロ曲や二重唱曲の音楽稽古をしました。もちろん、全員練習できたわけではないので、次回も音楽稽古をする事になりました。次回は、今回、お稽古できなかった人を優先(私だ、私!)にやるそうです。

 私は、この音楽稽古の最後の最後の、赤ずきんちゃん役のソプラノさんが練習している時に練習場に入る事ができました。ちょうど二重唱の部分を練習していました。私の代わりの狼は、Yテノールさんやキング先生がおやりになっていたそうですが、私がやってきたので、さっそく私とチェンジですが…発声練習もせずに歌うのはいけませんね。いきなり歌いだすと、自分がイメージしている声と、実際に自分が歌っている声が全然違います。まるで、チューニングをしていない楽器のようです。

 やっぱり歌う前の発声練習って大切です。キング先生からは「すとんさんの場合、これからは“発声練習”って言わずに“チューニング”って言うといいんじゃない」と真面目だか冗談だか、ちょっと分からない事を言われました。

 でも、歌う前に「ちょっとチューニングする」とか言って発声練習始めたら、格好良いよね(笑)。

 で、練習は終わりました。

 そろそろ「赤ずきんちゃん」の本番公演についても色々と考えておかないといけないのですが、当日の公演は二部構成になる予定です。「赤ずきんちゃん」は第二部で上演しますので、主役以外の方は第一部で、それぞれ歌を披露する事になります。そこで歌う歌についても、ボチボチと考えておいてください。

 さて、練習が終わったら…新年会です。そうです、私は宴会に参加するために練習場に行ったようなモノでございます。

 歌劇団の新年会は、昨年もそうでしたが、キング先生のお誕生日パーティーも兼ねております。はい、もちろん、今年もサプライズで、お祝いさせていただきました。会場は居酒屋さんでしたが、しっかりとケーキを用意し、辛党の先生にガッツリと食べていただきました。来年は、甘み増量でチョコレートケーキになるかもしれません(笑)。あ、いっそ、羊羹でケーキを作っても楽しいかもしれない(爆)。

 新年会とその後の二次会も含めて、話題の大半は、どうでも良い世間話ばかりでしたが、たまに音楽ネタも出てきましたので、そんな話を少しだけ書きます。

 最近、フランスで、ストラディバリウスなどの古典的名器と、現代の高級から安物までの新品ヴァイオリンの音を比較するという研究が行われた事は、皆さん方の記憶にも新しいのではないでしょうか? で、出た結果は「現代安物新品ヴァイオリン」の音の方が、ストラディバリウスよりも評価が高かったという話ですね。

 この話題に関する意見は人それぞれで様々なんですが、キング先生が一言「良い楽器は、扱いが難しいんだよ」とポツリ。名器をきちんと鳴らすには、たとえプロであっても、実は大変なんだそうです。鳴らし方さえ分かれば、素晴らしい音で鳴らす事はできるけれど、その鳴らし方を見つけるまでが大変だし、本来の音色で鳴らす事自体はプロであっても難しいのだそうです。これは別にストラディバリウスに限ったものではなく、楽器全般で言える事で、良い楽器と言うものは敏感だし、音のキャパも大きいし、ポイントが狭いのだそうです。一方、安い楽器は初心者向けなので、誰が弾いても、最初からある程度の良い音で鳴る様に作られているし、プロが弾けば、簡単にその楽器の最高の音が出るわけで…まあ、そういう違いがあるので、簡単に、ストラディバリウスと現代楽器の比較はできないし、また現代楽器の中にも高級楽器があったわけで、その中に、もしかすると名器と呼ばれるクラスの楽器が存在したかもしれないわけで、まあ、話はそんなに単純じゃないよって事です。

 さて、良い楽器ほど扱いが難しいと言うのは、楽器に限った話ではなく、声でも同じ事なんだそうです。

 たぶん、私、誉められたのだと思うのだけれど、だから私が発声やら歌やらに苦労するのは当たり前なんだそうです。私はよく自分の声に振り回されておりますが、これも私が、扱いの難しい声を持っているからです。もっとも、いくら声が扱いづらい声だからと言っても「もう少し、どうにかしようよ」と言われちゃいました(笑)。

 まあ、たとえ扱いづらくても、良い声を持っているのは、歌では立派なアドヴァンテージですから、せっかくのアドヴァンテージを有利に使える様に、自分の声をきちんとコントロールできるように頑張りましょう。

 しかし、声がレンタルできたら、私はプロの方で、声に恵まれない方に、私の声をレンタルして差し上げたいくらいです。いやあ、私は自分の声をうまく使いこなせなくて、もったいないもの。それだったら、もっとお上手な人に使ってもらいたいと思ってますが…声は貸し借りも売り買いもできないんだよなあ…。貸し出せたら、案外、レンタル料で私はウハウハになったりして(笑)。

 そう言えば先生「年内にすとんさんをあと二回、凹ます」と宣言していたなあ…。恐ろしい…。

 声の善し悪しも含めて、もう少し、自分の声を自覚しましょうという話も出ました。

 例えば、私の場合。私の声は、かなりギンギンギラキラな派手な声をしています。倍音がかなり上の方までバンバカ出ているんだろうと思います。声そのものがギンギンギラギラなので、いくら音量を下げても、ギンギンギラギラはギンギンギラギラなままで、単に、ギンギンギラギラなとても大きな声から、ギンギンギラギラな声になるだけで、結局、ギンギンギラギラはギンギンギラギラなままなんです。なので『合唱なんて、できるはずがない』という事に早く気がつかないといけないんだよなあ…。

 ま、話し声も相当にギンギンギラギラなので、内緒話とかひそひそ話はできないという自覚は持っているんだけれど、歌声も一緒なのねえ…。

 私の好きな歌は“渋い系”の曲です。例えば、テノールのアリアで言うと、パリアッチとかオテロとか、ああいうスピント系の歌が好きだし、歌曲だって嫌いじゃないです。特にベッリーニの「優雅な月よ」は大好きだし、この曲が入っている「三つの室内用アリエッタ」なんて通して歌ってみたいくらいですが、この曲くらい私の声に似合わない曲はないそうです。確かに、私が歌うと「優雅な月よ」ではなく「光り輝くまぶしい星々よ」って感じになるのは自覚してますが…でも、こういう渋い曲、好きなんだよなあ。

 年を取ると声は変わっていきます。今はギンギンギラギラでハデハデな声の私ですが、いずれ年を取れば、声が地味に渋めに変わってくるでしょう。そうなった時に、この手の渋い系の曲を歌えばいいのですが…人の音楽の好みって、そう簡単には変わらないんですよね。

 (今年の六月のガラコンサートではなく)来年の門下発表会のテーマはもう決まっているそうです。ちなみに私が歌う曲も決定済みなんだそうです。本決まりになったらブログにも書きますが…CDでも売っていないし、iTUNESでも売ってない曲でした。はは、入手可能な音源は、キング先生ご自身が数年前に歌った録音だけです。去年、大先生(キング先生の先生)のコンサートに行ったら、大先生も歌ってた曲です。ああ、あの時、内緒で録音しちゃえばよかったな(って、そんな事しちゃいけません)。この曲って、もしかすると門下伝統の曲…なのかもしれない(笑)。

 「赤ずきんちゃん」の上演は約一年後ですが、そろそろ、その次の演目の準備も始めないといけません。とりあえず、近日中に出版元に連絡をして楽譜を入手して(今度の曲の楽譜は、一般の楽譜屋さんでは取り扱っていません)先生に譜読みをしていただかないと。それと、次の曲は伴奏がピアノ連弾になるかもしれませんので、そのあたりに伴う事も色々と考えておかないといけないかもしれません。

 次が来る前に次の次の準備を始めないと、組織って動かないんだよねえ…。色々と頑張りましょう。

蛇足 YouTubeをウロウロしていたらおもしろいのを見つけたので、貼っておきます。まったく面識のない団体さんなんだけれど、なんと、市民合唱祭でオペラの一場面を自分たち流に歌っちゃうという、まるでウチの歌劇団と同じような事をしている団体さん(ただし、規模はウチの倍程度あります)です。おもしろいですね。ウチももっと人数が増え、低声部が充実してきたら、これくらいの事ができそうだよなあ…。いい目標を見つけました。

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