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次からメトロノームに合わせるからね

 フルートのレッスンに行ってきました。今回は、私の前に、いつものお上手な姉様がいらして、先生と見事なフルートデュエット(それも丸々一曲!)を演奏してくれました(って、別に私に聴かせるために吹いたわけではないけれど…)。いいものを無料で聴かせてもらって感謝です。しかし、私から見ればブラボーな姉様の演奏なんですが、先生からは「もっと歌ってよ、きちんと吹きすぎですよ」って注意されてました。受けてる注意のレベルが高いなあ…。私はまず“きちんと”フルート吹けないモン(笑)。

 なわけで、ロングトーンは姉様と二人でやりました。

 アルテ15課2章のD-durのロングトーンをメトロノーム72の速度でやり、次は1番の「音階準備練習」なんですが、先生、メトロノームを切らずにそのままなので「あの~」って言うと「あれ、まだこの速さでできない?」って来ました。今まで、ずっとフリーテンポで、私がちょっと早めに吹くと「もっと、ゆっくり!」とおっしゃっていたのに…? 「じゃあ、今日はいいよ、ゆっくりで。次からはメトロノームに合わせて来てね」とおっしゃいました。ん? 72の速度で音階準備練習をしてくるわけですね。ラジャー。

 と言うわけで、フリーテンポで音階準備練習をしましたが、立て板に水…のようにはできず、途中、数ヶ所ひっかかっちゃいました。ま、次回メトロノームで合わせるので、また次回もやるんですけれどね。

 先生からの注意は「高い音(第三オクターブの事ね)はしっかり出ているけれど、指に力が入りすぎじゃない? そんなに指に力が入ったら、指が動かなくなるよ。もっと楽に、指先から力を抜いて練習してきてごらん」です。ううむ、実は第三オクターブの運指が今一つ、まだ、マスターしきれてなくて(汗)「次はどんな指使いだっけ?」と悩みながら、気を張りながらやっているので、ちょいと力が入っているのかもしれません。おっしゃるとおり、練習の時から気をつけるようにします。

 ミニヨン・エチュードは6番。あの難しい二ヶ所はまだ吹けないので、当然不合格です。この二ヶ所は練習してくる事にして、それ以外にもいくつかの注意を受けました。

 この前も言われましたが「何気に吹き始めない事。しっかり息を吸って、気持ちを高めてからフルートを吹く事。フルートを持って、息吸って、すぐに吹くなんてダメだよ。しっかり気持ちもカラダも準備してから吹いてください」ですって。で、そんなに言われているにも関わらず、何気に吹き始めて、出だしでトチってます。ダメだねえ~。

 「高音Eはもっと優しく吹いてください」 はい、ちょっと乱暴ですね。
 「メロディーに余計なアクセントはつけない事。意味なく音を伸ばさない事」

 いやあ、メロディーを吹いていると気持ちよくなって、ついついニュアンスって奴を付け加えたくなったりしませんか? で、ちょっと気持ち音を伸ばし気味にしたり、ちょっとアクセントつけたりテンポの変化を加えてみたりすると、注意されます。まあ“ちゃんと吹けない奴はまずちゃんと吹け!”って事なんだと思う。そりゃあそうだよね。テンポが緩むのは、テンポを緩めたいから緩めたのか、テクニック不足で緩めたのか、分かんないって言われればその通りだもんね。まずは楽譜どおり、きちんと再現しないとね(それがなかなか難しい。自分勝手に吹くのが好きなもんで…)。

 そうそう、私はレの音の運指がいい加減です。何度も注意されていますし、気をつけていますが、それでもうっかり低音レの運指で、中音も高音も出しちゃうし、中音レの運指で高音も出しちゃう(逆は無理です:笑)。音程的に、低音レで中音や高音出しても、問題ないというか、良く分かんないんじゃないかって思うけれど、H先生はこっちを見てなくても「指! 指違うよ~!」って指摘します。このあたり、見てなくても音を聞いているだけで運指の違いが分かるそうなんです。ベテランプロの耳を侮っちゃいけませんね。私に分からない音の違いが先生によく分かるようです(当たり前か)。

 今回の雑談は、前回のフルートコンサートの感想会です。フルートの姉様が素晴らしかったですと伝えると、先生、すっごくニコニコしてました。本当に可愛い弟子なんだろうね。「彼女がドイツに留学に行くまでの17~27歳まで、私が教えていたんだよ」っておっしゃってましたから、本当の愛弟子なんでしょうね。

 それにしても姉様は美しい音で音楽を奏でていました。笛というよりも小鳥の歌声のようでした。気になった私は、使っている楽器を尋ねてみたところ「あれは、ムラマツのSRのプラチナプレートだよ」って教えてくれました。つまりムラマツPTPなんですね。しかし、私が今まで聞いた、どのPTPとも違った、澄みきったキレイな音色でした。「あの音が、ムラマツのフルートとは思いませんでした」って答えたところ「楽器なんて関係ないよ。どの楽器を吹いても、自分の音しかしないもん」だそうです。ああ、確かにある一定以上の腕前になると、楽器の違いなんて関係ないって、よく言いますね。厳密に言えば、楽器の違いによる影響が皆無であるはずはないけれど、フルートの腕が上がり、自分の音がしっかりしてくると、楽器の違いよりも奏者の違いの方が、音色に与える影響が大きいんでしょうね。

 そう言えば、ゴールウェイもフルートを選ぶ時は、その音色にこだわらず、キーシステムがタフな事を重要視しているそうだけれど、それも同じような事なのかな?

 となると、キレイなフルートの音が欲しければ、楽器を買い換えるのではなく、ロングトーンをバンバンやって、自分の腕を磨けって事なんでしょうね。

 でも、あれだけキレイな音が出せたら、いいよなあ…。

 私のアゲハもいい音で鳴るけれど、試奏で他の楽器を私が吹くと、必ずしも、いつもそんないい音がするわけじゃないから、私の場合は、まだまだ自分の音と言うのが確立せず、もっぱらフルート自身の持っている美しい音色で吹いているだと思う。そういう意味では、初級者がいい音でフルートを吹こうと思ったら、楽器のチョイスって、大切なんだと思う。

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