声楽のレッスンに行ってきました。なんと今回のレッスンは、あのクラシックコンサートの翌日でございました。もちろん、レッスンの予約を入れた時には、そんなつもりはなくて、たまたまクラシックコンサートの振替日が、次のレッスンの前日になってしまった…というだけの話です。
本番の後は、本来は休養日だよね。それがレッスンだったとは…おまけに、私の体調は、クラシックコンサートの時よりも、より激しく悪くなっていました。実はこの日、午前中は病状悪化のため寝込んでいて、午後はどうしてもやらなきゃいけない仕事があったので、無理やり出勤して、その仕事終わりにレッスンに行きました。
もう、へとへとでございました。
「そんな悪条件で体調も悪い時にレッスンなんて入れなきゃいいのに。レッスン休めばよかったのに…」
本番とか舞台とかってのは、いつも万全の状態で行うってわけにはいかないし、調子が悪い時でも、それなりに本番をやれるようにするために、レッスンとか練習とかの時に体調が悪くてもレッスンに行き、体調が悪い時には悪いなりの対処方法や対策を学ぶために、むしろ体調が悪い時は、積極的にレッスンには行くべきだと私は考えます。
実際、今回のクラシックコンサートを何とか乗り切ったのも、具合が悪い時にレッスンを行き、体調が悪い時は、どういうふうに調子を上げていくべきを事前に学んでいたので、それが役立ったというわけです。
なので、全身がダルくて、汗はダラダラかいていて、ノドも腫れていて痛いけれど、頑張ってレッスンに行ったわけです。(もちろん、先生に感染する可能性のある病気だったら、率先して休みますよ:念の為)。
まあ、最悪、レッスンに行って、先生から「歌うべきではない」という判断が出たら、歌わなきゃいいだけの話だしね。そしたら、私のレッスン時間は妻にあげて、妻がたっぷりレッスンしてもらえばいいだけの話だしサ。
で、レッスンに行ってみました。ノドは痛いし、話し声はかなりやられています。先生がおっしゃるには「たくさん話をして枯れてしまった声に聞こえますが、たくさんしゃべりましたか?」と尋ねられました。私的にはだいぶセーブして、話をしていないつもりですが、おそらくそれでも普通の人と比べたら、その数倍は話をしているでしょう。なので、声帯も弱っているし、声が多少なりとも枯れているのは仕方がない…という趣旨の返事をしておきました。
とにかく、ハミングから始めて発声練習をしてみたところ、話し声はかなりダメージ受けているけれど、歌声はむしろいつもよりも状態がいいそうです。ま、そういう事もあるよね。
さて、ハミング練習です。気をつける事は、とにかく息をしっかり流す事。ノドには力を入れず(ノドに力を入れると痛いんです)に、楽に楽に歌う事、です。ノドには違和感はありますが、歌えないわけでない…どころか、案外楽に高音域まで行っちゃいました。
発声練習は、ハミング練習の注意点に加え、音量を求めない事、決して声を張らない事にも注意しました。こちらも、案外、楽に高音域まで行っちゃいました。また、各母音の発声ポジションを同じ高さに揃える事にも気を使いました。それゆえ、いつも以上に腹筋は大活躍をしました。
音程の取り方にも注意を受けました。下からエイヤと引っ掛けて出すのではなく、上から見下ろして、足元に天井を作って(つまり自分は天井裏にいる感じ)、その天井に声を届かせるように出すのが良いのだそうですが、いつもなら、どうやっても「エイヤ!」と下から引っ掛けるようにしか出せない私ですが、今回は先生のおっしゃる事がなんとなく分かって、足元に天井を作ってみる事が出来たような気がします。
ノドは痛いのに、先生のご指導のおかげで、発声は順調すぎるくらいです。
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