フルートのレッスンに行ってきたよ。
今回は久しぶりに姉様がいらっしゃったので、三人でロングトーン練習をしました。ピッチの狂いはさほど無く、音が揺れたり濁ったりする事は、あまり(笑)ありませんでした。まあ、つまり、今まで三人でロングトーンをやって、音が揺れたり濁ったりしていたのは、すべて“私の未熟さの故”って事だったわけですね、激しく同意(涙)。しかし、三人もいると、いくらピッチが揃っていても『まるで一本のフルートしか鳴っていないみたい…』なんて事にはなりません。なんか“合奏フルート”っぽい、ちょいと分厚めの音になります。これは、基音部分のピッチは合っていても、倍音の成分が異なる(つまり音色が違う)ので、こうなるんだろうと思います。先生がムラマツのゴールドで、姉様がムラマツのシルバー、私がアルタスのシルバーだから、みんな音色が違うんだよね。そう考えると“音を合わせる”ってだけでも、結構面白いものですね。
で、アルテ15課4章です。今回は最初っから気合を入れていたので『Es-durのロングトーン』はサラっと通りすぎ、懸案の4番『Es-durのスケールとアルペジオ』をやったわけだけれど、今回もこいつは不合格。うーん、どうにも難しい。
まず、第三オクターブが練習不足のせいか、よくミスる。そして、高音Bの運指を、なぜか間違えちゃう。押さえなくていい、左中指でキーを押さえちゃうのよ、無意識に(ダメじゃん)。おまけに、ブレスが足りないこともしばしばあるし…。どうにも、苦手だ。次まで、頑張って練習してこよう。
6番『c-mollのフレーズ』と7番『c-mollの音階練習』は、あっさり合格。しかし8番『c-mollのスケールとアルペジオ』は不合格。だいたい出来ていたのだけれど、低音Esと低音Cが続く時は、右小指をレバーの上で滑らせて移動すると言うのが出来てなかったので、不合格になりました。いやあ、私はEsレバーとCレバーは普通に“離して押して”でやってましたが“押したまま横滑り”とは驚いたね。即座に対応できませんでした。次回までにはなんとかしてきます。
ミニヨン・エチュードの14番は…まあ、不合格でした。想定の範囲内の出来事です。
まず「うるさい!」と言われました。オーバーブローだと言うのです。いつも注意されますが、特に出だしが高音だと、ついついしっかり出そうと思って、オーバーブロー気味になる傾向があります。反省です。先生からは「ゆっくりでもいいから、優しく、一つ一つの音を自分の耳で聞きながら、吹いてきてください」と念を押されました。おそらく「自分の音を自分の耳で聞きながら…」という部分がポイントなんでしょうね。
スラーはだいぶできるようになってきましたが、それでも、まだちょっと不十分な箇所があるので、そこは注意してスラーにしてくること。
最後の十六分音符のところは、どこが普通のタンギングで、どこがスラーなのか、しっかり区別して吹くこと。
最後の五小節のリズムが間違っていました。どうやら私は倍速でカウントしていたみたいですが、早すぎます。しっかり八分音符や四分音符の長さを保って演奏しないといけません。頑張りましょう。
「フルートは、オーケストラのネクタイみたいなものだから…」と先生がおっしゃいました。「ネクタイだから、決して主役じゃないし、ネクタイが無くても、OKなファッションもあるけれど、それでもネクタイがセンス良いと、全体が良い感じにみえるでしょ?」 うん、何となく分かります。フルートって、味のある脇役俳優みたいなものかな。
「バッハの時代のフルートは、今の縦笛なんだよね…」と先生が言いだしました。
「だから、バッハの曲を演奏しようと思うと、今のフルートでは出せない音があったりして、それはそれはおもしろいよ」
「それはバッハの時代の音楽に共通する事ですか?」
「そう、バロックは、たいていそうだよ。だから、バッハだけでなく、ヴィヴァルディやテレマンなんかもそうです。あの時代のフルートは、基本的に縦笛の事を指します。いわゆる“フルート”を指定する時は、わざわざ横笛(フラウト・トラヴェルソ)と指定しないといけなかったんですよ」
「それでは、フルートと言えば横笛の事を差すようになったのは、いつぐらいですか? モーツァルトの頃でしょうか?」
「あの時代は、過渡期だし、フルート曲はほとんど無いからね。フルートと言えば、確実に、横笛の事になったのは、オーケストラが力を持ってくるようになってからですね。だから、ベートーヴェンの時代あたりから、フルートと言えば、間違いなく横笛を指す様になりました」
いい勉強になりました。
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コメント
フルートネタだと、コメントせずにいられない、
オペラ座の怪人の怪人、です。
ここでおっしゃる縦笛、って、リコーダーですね。
小学校でやりましたね。
( ̄~ ̄)ξ
この縦笛経験が、横のフルート、あるいは、
同じく縦のクラリネットやサックスに進展、
させたのが、中学校の吹奏楽部、という方、
結構たくさんおられるのかな、と思います。
あるいは小学校で吹奏楽部があったりして。
( ̄▽ ̄;)
私の小学校って新設校。学校備品の吹奏楽器って、
トランペットが1つだけ。あまりに貴重品だから、
誰も触っちゃいけないことになっていまして、
誰も吹いちゃいけないことになっていました。
って、なんのための楽器かしら?
(/_\;)
1キロ離れた、隣町小学校、創立100周年。
それはそれは、立派な吹奏楽部がありまして、
トランペット、トロンボーン、フルート、クラリネット、などなど。
あまり音楽に興味のない児童も、人数合わせで、
半強制的に楽器持たされて、音楽やらされることもあったとか。
( ̄□ ̄;)!!
うーん、人生って、運が大事ですね。
ああ、また、くだらないことを書いてしまった私を、
どうか、すとん様、お許しください。
おしまい
( ̄。 ̄)
operazanokaijinnokaijinさん
そうそう、縦笛ってのは、小学校でやっている、リコーダーの事です。ちなみに、日本では、小学生はリコーダーを習いますが、お隣韓国では、リコーダーではなく、オカリナを習うと聞いた事があります。真偽の程を確認した事はありませんが、オカリナ(陶器)よりはリコーダー(プラ管、本来は木管だけどね)の方が、耐久性があっていいなあと思いました(笑)。
リコーダーに慣れる事で、同じ木管である、フルートやクラリネット、サックスなどに親しみを持つというのは、あり得る話ですし、たぶん、そうでしょうね。私もリコーダーが吹けたので、フルートに簡単に移行できたのだと思います。
私がいた小学校も創立百年くらいでしたが、トランペットはなかったよ。ベルリラとか太鼓類は充実していたけれど…ね。だから吹奏楽部じゃなくて、鼓笛隊でした。私はそれで良かったと思ってます。だって、小学生でブラスバンドって…確かにやっている学校もあるけれど、一般論として、小学生の小さなカラダで、金管はちょっと酷だと思うよ。肺活量とか、手の大きさ、指の長さ、腕の長さ、身長とか、ね。
やはり吹奏楽部は二次成長を迎えた中学生ぐらいからがいいんじゃないかな? で、高校生ぐらいになると、声変わりも終わるだろうから、合唱部をはじめて、大学生はいっそヴァイオリンを導入して管弦楽部を作っちゃえ~って、妄想ですな(笑)。
>うーん、人生って、運が大事ですね。
そう思いますよ。人生、運さえ良ければ、幸せだもの。運は大事です。運と実力なら、実力よりも運の方が欲しい私です(爆)。
オーバーブローは私も良く言われます(^_^;)
音が出ないのが怖くて必要以上に強く吹いてしまうんですが、
「この分じゃ、まだまだppとかは吹けないでしょう」と言われちゃいます(笑)
要は息は弱めでもスピードがあれば良いのですが、それがあっさり出来れば
苦労は無いというやつで・・・最近は弱く・・でも流速は保つ・・・と言う
吹き方の練習はしています。
オーケストラのネクタイのようなもの・・・と言う表現はユニークですよね。
確かにオケ曲の骨格を担っている訳ではないですが、
フルートの音があるだけで華やかさは増しますので、
そう言う風に言われるとやり甲斐が出てきますよね。
話は飛びますが、EsレバーとCレバーの間はやはり指を滑らせるそうですね。
今の先生になってからはそう言う曲は出てきてないのですが、
前の先生の時にそう言う場面があったので、先生に訊いたことがあるんですよ。
モノによってはEsレバーとCレバーの間にローラー(CレバーとC#レバーの間の様に)が
あるやつもあるそうで、そう言う意味でも滑らせるようにするのが正解のようですね。
先生によると、いきなり曲を吹きながらの練習だと難しいので、
指だけで滑らせる練習をしたほうが良いそうです。
H管だともっと忙しくなりそうですね(^_^;)
神楽坂さん
たぶんEsレバーとCレバーの間を滑らせるのは、音と音の間に余計な音(具体的に“レ”)を入れないため…じゃないかなって思います。ま、認知できない程の短時間なら問題ないような気もしますが、あくまでもエチュードは練習のためにやるわけですから、実害の有無は関係ないんだろうと思います。
最初は慣れずに大変でしたが、なんとかなりそうなメドがたちましたよ。
>H管だともっと忙しくなりそうですね(^_^;)
…でしょうね。C管でよかった。