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すぐにミドリになる

 何がミドリになるのか、と言えば、我が家の金魚の水槽の壁面です。ほんと、きれいに掃除しても、一週間と経たずにミドリ色になって、水槽の中が見えなくなってしまいます。なので、必ず、週に1度は水槽のガラスの壁面を掃除しないといけません。

 以前は、決してそんな事はなかったのです。

 金魚水槽を作って、最初の15年くらいは、壁面の掃除なんて、ほぼ必要ありませんでした。と言うのも、壁面の掃除は人間ではなく、タニシがやっていたからです。タニシが壁面をウロウロして、壁に生えかけたミドリの藻を食べて、きれいにしていたからです。ですから、たまたまタニシの数が少なくなって壁面の掃除が十分で無くなった時だけ、人間が壁面の掃除をして「こりゃあマズイね」って事で、タニシを水槽に新規投入して無事終了となっていました。

 ところが今ではタニシを100匹、200匹入れたところで、タニシが壁面の掃除をする事はなくなりました。と言うのも、タニシが壁面の掃除をするよりも速く、金魚がタニシを食べてしまうからです。だから、壁面を掃除するタニシなんて、我が家の水槽にはいないので、壁面は藻で汚れ放題なのです。

 あんまり壁面が藻で汚れるものだから、最近では金魚たちが壁面を舐めていたりもします。おそらく壁面の藻を食べているのでしょうが、金魚はタニシほどきれいに掃除はできませんから、ほんと、壁は汚れる一方なのです。

 なので、週一回の水槽の壁面掃除が必要になってしまったわけなのです。

 とは言え、確かに週1の掃除が必要で面倒は面倒ですが、藻が壁面に付着するほど、水槽の水の中に藻がたくさんいるのは“青水”と呼んで、金魚飼育にはベストな環境であると言われているので、飼い主が手間さえ惜しまなければ、今の我が家の金魚水槽は、いい感じになっている…ようなのです。

 でも、掃除は面倒と言えば面倒なんだよね。

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