スポンサーリンク

憎しみからは何も生まれない[2010年1月第3週・通算1週]

体重:107.5kg[-0.4kg]
体脂肪率:32.5%[-0.3%]
BMI:33.9[-0.1]
体脂肪質量:34.9kg[-0.5kg]
腹囲:105.0cm[-0.3cm]
     [先週との差]

 今週の数値です。体重の減り方よりも体脂肪質量の減り方の激しいのは、うれしいですね。つまり今週一週間で、純粋に体脂肪だけの減量ができたという事ですから。数値そのものはまだまだデブデブですか、ちょっといい傾向だと思いました。早く、昨年並に戻り、そして100Kg切りをしないとね。

 ダイエットの数字を毎週アップしているのは、自分にカツを入れるためですし、他人の厳しい視線にさらすためです。これが私のダイエットのエネルギーになっています。おそらくこれをしていなかったら、もっともっとデブデブの私がここにいるかもしれません。

 でも今の私、デブデブだけど、健康なんだよねえ…。別に病気になりたいと言うつもりはないけれど、これが病気で『やせなきゃ死ぬ』と言われれば、もっと悲壮感をもって激しくダイエットに取り組むのだけれど、私の場合は健康だし、ダイエットはどちらかと言うと、美容の観点から行っているわけで…男子の場合、美容ってのは、あまり強い動機付けにはならないんだよねえ…残念なことに。ああ。

 さて、今週のエッセイです。

 古い話でごめんなさい。大河ドラマの「龍馬伝第1話」を今頃見ました(笑)。上士と下士の反目の中、龍馬が最後の最後で良い事、言ってましたね。「憎しみからは何も生まれない」って。

 憎いからと言って、相手をやっつけても、相手の心に新たな憎しみが生まれるだけです。憎しみは憎しみを生み、報復は復讐を生み出すだけ。まさに『負の連鎖』、憎しみが再生産されつづけるだけです。

 もちろん、世の中には憎しみを心の支えにして生きる人もいる事は承知してますけれど、そういう、いわゆる“恨”の心は私にはよく分かりません。

 “憎しみ”から自由になるには“許し”の心が必要なのだろうと思います。

 私は“許し”は、とても大切な感情だと思います。だけど大切なのは“許し”であって、“忘れる”事ではないと思います。いや、むしろ“忘れる”事は良くない事だと思います。

 もちろん“許す”ためには“忘れて”しまうのが、一番楽な方法だと思います。“忘れて”しまえば、“憎しみ”の心も消えてしまいますし、ある種の宗教では、憎しみの感情を捨て去るために、積極的に忘れなさいと教え諭すものもあります。いやむしろ、その方が一般的な教えかな?

 そのせいでしょうか、寛大で他人を許す傾向のある日本人は、外国人から(時には日本人からも)往々にして“忘れっぽい”民族であると言われます。寛大である事を揶揄されているようです。「アメリカに原爆を落とされたにも関わらず、その事を忘れて、アメリカと仲良くつきあっている」なんて、よく引き合いに出される話です。

 他人を“許す”ためには“忘れ”てしまうのは、たしかに楽な方法です。簡単な方法です。だから「“許す”=“忘れる”」と教える人もいるし、またそう実践する人も大勢いらっしゃるのだと思います。

 でも私はあえて“許すけれど忘れない”という事が大切なのではないかと思います。“許すけれど、忘れない。忘れないけれど、責めない”という気持ちが大切なんだろうと思います。

 アメリカという国は日本人を大量虐殺した国家です。原爆であれ、空襲(今の言葉なら“空爆”ですね)であれ、例え戦争中だからと言って、武器を持たない一般市民を大量虐殺した事は、戦争行為ではなく、戦争犯罪、人種差別による民族浄化行為だと思ってます。

 でも、その事をいつまでも恨み、憎しみの心に捕らわれていたら、おそらく今の日本の繁栄はなかったと思います。「アメリカに原爆を落とされたにも関わらず、その事を忘れて、アメリカと仲良くつきあっている」と言われる事もあるけれど、当時の日本人はアメリカに原爆を落とされた事を決して忘れていなかったと思う。いや、アメリカのした事を忘れるはずがないのです。おそらく、しっかり覚えているけれど、憎しみの心を捨てて、あえて責めなかっただけなんだろうと思うのです。

 もちろん当時は、アメリカの占領下にあったとか、アメリカの核の傘の下に守られているとかがあって、アメリカには逆らえなかったんだ、と言う人はいるけれど、話はそんなに単純ではないし、多くの日本人が「アメリカのやったひどい所業は覚えているけれど、それを憎まずに許し、亡くなった人たちに報いるためにも、明るい未来を築いていこう」と思って頑張ったからではないかと思います。

 そして、その“許すけれど、忘れない。忘れないけれど、責めない”というのが、“和”の心なんだと思う。それが武士の心構えなんだと思う。私たちの先人たちは、実にエラかったのだと思う。

 “憎しみ”に自分の心が支配されている人間は、それが自分自身の人生を焼きつくしている事に気がつかないわけで…それはとても悲しい事だと思う。憎しみに心を焼かれているうちに、自滅していくんだよね。で、「憎しみからは何も生まれない」どころか「憎しみは我が身を亡ぼす」わけだ。

 テレビドラマの登場人物のセリフだけれど、龍馬さん、いい事言うね。「憎しみから何も生まれない」、本当だね、他人を憎んじゃいけないんだね、恨んじゃいけないんだね、妬んじゃいけないんだね。

 龍馬さんの、人としての器の大きさを感じました。何事かをなす人は、やっぱり器が大きいですよ。溜まったビデオはさっさと片づけないと…ね。

 蛇足。大河ドラマは「坂の上の雲」をパスして(ハードディスクの中で埋もれています)、「天地人」から直接「龍馬伝」に来た私ですが、いや~、いいねえ、あの画質。スーパーだねえ。遠近がしっかり表現されているね。明暗もすごくよく分かる。それでいて、かなり細かいところまでしっかり見えて、その場の空気が感じられるかのようです。そして何より、絵が嘘っぽくない! まるで映画みたいな画質だね。こういう画質でテレビが見れるとは…科学の進歩って素晴らしいですね。

コメント

  1. ひょっとこ より:

    そういえば、東京タワーの蝋人形館に、
    イアン・アンダーソン(若い時)がありますね。
    ただ、そのアーティスト区画は撮影禁止です。

    忘れないうちに。
    今日の文章とは関係ないのですが。

  2. すとん より:

    >ひょっとこさん

     東京タワーの蝋人形館は、実は何気にお気に入りスポットです。何度か行ってますが…そうですか、イアン様がいらっしゃいますか? では、今度行った時はぜひ御挨拶をしてまいります。情報ありがとうございました。

  3. うぉぉん より:

    アメリカやロシアによる戦争犯罪については
    いつか法的手段に出るべきだと思ってます。
    それは憎しみや恨みではなく、
    それも含めて明日を拓く一歩だからです。
    おっと、音楽と関係ない話になりました。

  4. すとん より:

    >うぉぉんさん

    >アメリカやロシアによる戦争犯罪については、いつか法的手段に出るべきだと思ってます。

     まさにその通りだと思います。そして、うぉぉんさんのおっしゃるとおり、憎しみや恨みではなく…ね。犯罪者のいつまでも野放しにしたままでは、亡くなった方々の御霊に申し訳がたたないというものです。でも、そのためには、まだまだ色々とやらなければいけない事があるでしょうね。

     まず、北方四島と千島列島を返せよ>ロシア
     言いたいことは山ほどあるぞ>アメリカ

  5. うぉぉん より:

    シベリア抑留についても
    決して看過できないことですね。
    戦争は非常事態ではありますが
    何をやっても勝てばなし崩しにできる前例は
    つくっちゃいけないと思います。
    そうでないと北朝鮮や諸々のブラック国に
    示しがつかないんじゃないですかね。

  6. すとん より:

    >うぉぉんさん

     おぉ、シベリア抑留…。奴隷扱いされて、極地で強制労働という奴ですね。私は不勉強なので、この歴史的事実に対して、それほど詳しいわけではありませんが、これは社会主義の暗黒面なんだと思ってます。シベリア抑留をされた人たちは、そんな扱いを受けてもいいような人たちばかりだったのでしょうか?

     確かに日本にも「勝てば官軍」という言葉がありますが、それも程度問題だと思います。勝てば何をしてもいいのか? 負けたら、財産も、人としての尊厳も、生命の保証も奪われていいのか! もはや責める事はいらないと思いますが、決して忘れてはならない、歴史の事実だと思います。

     私たちの国は、まさかの時には、ああいう野蛮な行為に平気で出てくる人たちの国に囲まれているんだという事実を忘れずにいたいものです。おそらく、遠からず、東アジアのどこかで戦争が起こるはずでしょうから…。心構えだけでも、しっかりしていないと。

  7. ひょっとこ より:

    補足しておきます。

    日ソ不可侵条約がまだ効力がある1945年の8月9日に
    宣戦布告して、満州に侵攻、日本が大東亜戦争に降伏した8月15日の翌日、
    16日に樺太から千島にかけての軍事侵攻を行っているわけで、
    その際の戦争捕虜が抑留されたことになりますね。

    これって、国際法的にも、戦争捕虜の扱いに問題がある。

    ついでに、竹島(島根)も現在、韓国の武装不法占拠にあたり、
    島根の漁民が抑留、虐殺されたり、日本の巡視船が発泡を
    受けたりしていますね。

  8. うぉぉん より:

    戦争中といえど何をしてもいいわけではなく
    交戦法規に反しているものを戦争犯罪と呼ぶはず。
    アメリカによる日本本土への大空襲や
    沖縄戦での虐殺やレイプのほか
    広島・長崎への原爆投下も
    すべて戦争犯罪といえるらしいです。
    ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領には
    まず自国の反省をしっかりやってから
    世界平和に向けての結果を出して欲しいです。
    従軍慰安婦問題でさも日本人が卑しい民族である
    かのような見解を繰り広げる方がおられますが
    ソ連は戦中・戦後のどさくさで満州やドイツで
    無茶苦茶なことをしています。
    日本は各国から一切償ってもらってません。
    早く戦争を終わらせて欲しいものです。
    おおっと、笛と全く関係ない話題に…。

  9. すとん より:

    >ひょっとこさん

     日ソ不可侵条約破りの事や、降伏後の軍事侵攻については知っていましたが、そうか、その被害者がシベリア抑留者だったのですね。私の中で、色々とつながりました。感謝です。

     シベリア抑留と聞いて、道理で日本人として、どこか納得いかなかったわけだ…。ありがとうございます、後は自分で勉強してみます。

     竹島の件は、現在進行形の侵略行為だと認識しています。そして、敵国とつながり、国を売ろうとしている政治家たちの事も知っているつもりです。前回の選挙で、とりかえしのつかない愚行を犯してしまった事に、どれだけの人が気づいているのか…、日本全体が竹島になる前に、手を打たないと。

     もっとも、本当に怖いのは、あの国ではなく、その背後にいる大国の方だけれど。

  10. すとん より:

    >うぉぉんさん

     戦争犯罪は、決して許してはならない事です。犯罪である以上、きちんと処罰を受け、償うべきであります。

     戦争の悲劇と、戦争犯罪の被害は、きちんと分けて語られるべきです。その二つを区別せずに語り伝え、日本人の意気地を削ぐ行動こそが、精神的な侵略行為だと思ってます。敵は、外部にだけいるわけではないのです。

     恨むことはするべきではありませんが、償いはさせなければ、御霊に申し訳がたたないです。私はそう思います。そのためには、まずは私たちの内部の敵を駆逐するところから始めないといけないのですが…。

     頑張れ、検察!

  11. うぉぉん より:

    さる選挙では自民の癒着構造が嫌で刷新を望んだものですが
    民主は友愛の名の下に何がしたいのでしょうか。
    帰化もしない外国人に参政権なんて無用だと思います。
    今まさに渦中の小沢さんは韓国と親和性の高い方だといいますし
    政治に私情を絡めるのはやめて欲しいもんですね。
    今の日本にそんな余裕はないのにー。

  12. すとん より:

    >うぉぉんさん

     私は現在の民主党って“旧自民党の旧田中派”の方々の事だと思ってます。いや、旧田中派だけなら、まだ金権体質だけど保守なので、汚い事もするし中国ベッタリだろうけれど、仕事もきちんとやるはずですが、民主党の中には旧社会党の方々もいて、この方々は、万年野党だったので、仕事はできないし、ロシアや韓国にベッタリだし、国益を損なうことばかりを考えているかのようです。

     もっとも、だからと言って、自民党に何が期待できるかと言うと…こっちにも問題山積なんですよね…。だから“二大政党制”ってダメなんだよ。

    >民主は友愛の名の下に何がしたいのでしょうか。

     社会主義では往々に、美辞の元に行われている事がありますが、おそらくはその手の事がしたいのでしょうね。

    >帰化もしない外国人に参政権なんて無用だと思います。

     私も同意見です。“特別永住外国人”と言うのが、そもそもおかしな存在なのです。「日本に骨を埋めよう」と覚悟したのなら、帰化すればいいのだし、「元々日本人だったのだ!」と言うなら、さっさと帰化してホンモノの日本人になればいいのだし、「やがては母国に帰るんだ」と言うのなら、寄留者としての節度をもって生活すればいいだけの話。「国民としての義務も責任も負いたくないけれど、先進国国民としての甘い汁だけはたっぷり吸わせてちょうだいな」は、虫が良すぎる話だし、ユスリタカリと罵られても仕方ないと思います。

     黒い猫でも白い猫でも、雇用を促進し、景気を回復させるのが、良い猫…でしょ、今は。アジア周辺諸国におべっか使う暇があったら、政府は、私たち日本人が住みやすい国を作って欲しいです。「人は国家なり」なんだよ、まずは国民の利益を最優先にして欲しいものです、分かっているのかな?

  13. ひょっとこ より:

    国家は今そして、これからどうあるべきかの
    展望がないとやっていけません。
    思いつきで物を言ってもダメなわけで。

    参政権云々より、もっと先にやらないと
    いけないことばかりです。

    今の総理の問題として、「思い・思う」って言い方しますよね。
    国を運営するのは、実行していかないといけないわけで、
    あいまいなイメージではダメなわけです。
    「行う・進める」でないと。
    それと、党幹事長程度にこびたような敬語。
    行政府の長の発言として、聞いていてイライラします。

    「特別永住者」に関して、「特別」がつく場合、
    「韓国・朝鮮、そして台湾」の方になりますね。

    これは戦前と戦後にわけて考えると良いかもしれませんが、
    特に問題なのが、第二次世界大戦が終了してからの、
    朝鮮半島からの密航者、難民が大きいかと。

    済州島四・三事件・朝鮮戦争時の難民、その2世、3世が
    ほとんどと考えられます。
    この方々は、とりあえず朝鮮戦争が停戦している状況下で、
    政治亡命でもないに関わらず、「特別」永住外国人という
    奇妙な地位を確立しているわけです。
    結局、母国に戻らないのは日本が先進国で、
    しかも居心地がよいからに他ならないわけです。
    某母国と違って、政府を「どんなに」批判しても
    なんらとがめを受けることもありませんからね。

    結局、帰化しないし、母国にも帰らないのは
    それが有利だからですね。

    日本が難民問題にシビアなのは、
    こういうことが根底にあるからでしょう。

    既存のマスコミは、こういう重要なことを
    きちんと報道しませんからね。

    あと、友愛なんて甘っちょろいものは眉唾だってこと。
    百歩譲って友愛なんて、相手との
    真の信頼関係が前提で成り立つもの。
    例えば、インカ帝国は何故滅んだのか、
    考えてみたら良い。

    外国人への参政権ってのは、外患誘致罪にも値することです。
    時間かければ、武力介入なしで国を乗っ取ることができますからね。

    民主党は、旧田中派と社会党残党に、
    まじめな人もある程度いる政党でしょう。
    ただ、その力関係と、まじめな人が
    アマチュア政治家だということでしょうね。
    これじゃ、まともに国は動かせない。
    (仙石なんて、文化大革命を
      賛美しているのもいるし、
       輿石なんてただ威圧的な
        学校の先生上がりもいるし、
         頭が痛い…)

  14. すとん より:

    >ひょっとこさん

     全く同意します。今の総理は、見ていて、本当にイライラします。「決断しない、実行しない、肝が据わらない」の『3ない運動』をしているかのようです。

     いわゆる在日の方の多くは、真面目な市民である事は知っています。でも、そんな真面目な方は、実は簡単に帰化できます。でも、不真面目な犯罪者まがいな人や、難民は、たとえ特別永住外国人であっても、帰化できません。だから、特別永住外国人に参政権を与えるというのは、日本人に帰化できない、その手の外国人に、日本の政治を動かす権利を与えるわけです。そんな事、日本人として絶対に容認してはいけないと信じてます。

  15. たかさん より:

    >許すけれど、忘れない。忘れないけれど、
    >責めない”というのが、“和”の心なんだと思う。

    主さんの場合は、もっとその前に
    「反省と謝罪」が必要でしょ!?
    それよりいっそ死んでしまったら?

タイトルとURLをコピーしました