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やっぱり重い声で歌いたいのです

 声楽のレッスンに行ってきました。発表会後、初めてのレッスンです。
 まずは発表会の感想を先生からいただきました。「力みすぎ。力んでいるから、高音の音程が届いていない。レッスンの時のように歌えたら良かったのに」との事です。特にエリアの曲が残念だったそうです。
 エリアの3曲に関しては、レッスンで取り上げた直後は良い感じで歌っていたそうですが(自覚あります)、発表会が近づくにつれ、どんどん歌う声が重くなっていってしまったのだそうです。確かにこの曲は重め声で歌うべき曲なのかもしれないけれど、私の声は残念ながら、そんなに重くはないのです。
 大切な事は、曲が求める声で歌うのではなく、自分の声に曲を引き寄せて歌う事です。歌手ってヤツは(私に限らず)基本的に重い声で歌いたがるモノなんだそうです。そこを自制して、自分の声で扱える範囲に歌を引き寄せて歌うわけで、それが無理なら「この曲は自分の声に合わない」と諦めて、最初っから歌わないのだそうです。今回のエリアの曲に関しては、何とか私の声で歌いきれるだろうとの判断が、先生にはあったわけだけれど、途中からどんどん重い声で私が歌い始めてしまったので、かなり心配されていたのだけれど、今回はその心配が的中してしまったわけです。
 まあ、先生のおっしゃる事は分からないでもないです。
 最初は単なる宗教曲だと思って、宗教曲っぽい感じで歌っていた私ですが、発表会に向けて勉強を重ねて、歌の背景とかやオラトリオとしての位置づけとか勉強し、プロの生歌唱も聞きに行ったりして、曲の本質に近づいたおかげで、メンデルスゾーンが求めるモノに、ちょっと近づきすぎてしまった…のかもしれません。
 とは言え、重い声で歌いたがるのは、歌手なら誰もが通る道なんだそうです。重めの声用の曲って、かっこいい曲が揃っているからねえ。だからこそ自制心が必要なんだし、軽くて軽やかな声で歌えるようになる事が大切なわけです。軽い声で歌えるようになってから、重めの曲にチャレンジするのはアリだけれど、軽い声で歌えないうちから重い声で歌っていたら、いつまで経っても高音では歌えるようになりませんからね。
 ってなわけで、今後は、軽めの曲を中心に学び、もっとフワッとした柔らかい声で歌えるように学んでいく方向で行きましょうって事になりました。となると、バロック~ベルカントぐらいの歌曲を歌っていけばいいのかな? 「オテロ」とか「道化師」とかのヴェリズモ系を歌いたい私なんだけれど…声的には無理って話になるのかしら? とつぶやいたら、先生曰く「自分の声で取り扱える範囲で歌うなら可能」なんだそうです。「衣装をつけろ」だって、私の声に引き寄せて歌えば、全然問題ないそうですが…それじゃあ、私の中のデルモナコとかドミンゴが納得しないわな。となると、私の中でふんぎりがつかない限り、当面、重めの歌はパスって話になります。うむ、残念。

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コメント

  1. 椎茸 より:

    お久しぶりです。
    発表会お疲れ様でした。
    課題の振り返りと、新たな目標の設定、大切ですよね。
    今回、ドイツ語とかオラトリオの曲とか、いままでとちょっと違う路線だったので、多分先生にも何か思うところがあったんだろうな、と思いました。
    新しい曲に取り組むに当たっては、目標を確認して、そこからブレないようにまずはやってみる、のが大切なのかも知れないなと思います。自分もそうありたいと思っています。

  2. すとん より:

    椎茸さん
    >今回、ドイツ語とかオラトリオの曲とか、いままでとちょっと違う路線だったので、多分先生にも何か思うところがあったんだろうな、と思いました。
     ありありです(笑)。私の声を考えて、イタリア系のババーンとした世界から、ドイツ系の穏やかな世界への誘いのようです。まあ、肝心の私自身がそっちに載っていくかは、また別の話ですが…ドイツ語はともかく、オラトリオの世界は、ちょっと興味しんしんです。

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