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ワーグナーから金魚の入院まで[2008年10月の落ち穂拾い]

 私の地元では、今月の始めはまだまだ暑かったというのに、月末になると、なんだかひんやりと涼しくなってきましたが、みなさんのところでは、いかがですか? そんな10月の、秋の真ん中の“落ち穂拾い”をいたします。

 そう、“落ち穂拾い”です。今までは「まとめ」と呼んできましたが、考えてみれば、今までの記事で、何かをまとめてきたことはなく、単にあっちこっちに書き散らかしてきたものを集めてきたり、ちょっとした備忘録やとりまとめだったりの記事だったので、今回から「まとめ」ではなく“落ち穂拾い”と呼ぶことにしました。以後よろしくお願いします。

 では今月の落ち穂拾いです。

ワーグナーと軍歌

 ワーグナーはお好きですか? 私は大好きです。ワーグナーはナチスドイツで戦意高揚のために効果的に用いられた作曲家であり、まあいわばナチスドイツにおける「軍歌」作家みたいな位置かな? ワーグナーの音楽を聞くと、戦争当時のことを思い出して、悲しみや怒りの感情に心を奪われてしまう人もいると聞きます。

 でもね、それは音楽の使われ方の問題であって、音楽自体の罪ではない。もちろん、ワーグナーは自分の音楽を戦意高揚のために書いたわけでもないし。

 21世紀の現代、世界中の歌劇場でワーグナーの楽劇が上演されていますが、誰も表立って楽劇と戦争をむすびつけて語ることは、もはや無いと思いますが、それでもやはり、ワーグナーの音楽を聴いて、心を悲しませている人がいることも事実。

 日本の軍歌にも同じようなことが言えると思う。まあ、軍歌はワーグナーの曲と違って、最初から戦意高揚のために作られたという負い目はあるものの、あの時代にそれ以外の目的で音楽が作られるはずもないのだから、その点は多少は考慮に入れて上げないとフェアではないかなっと思います。

 確かに軍歌の作られた背景、使われた状況などから、軍歌に悲しみや怒りを覚える人がいるのも理解します。でもこれだって、音楽の使われ方の問題であって、音楽自体の罪ではない。使われ方が気に入らなかったからと言って、その音楽自体まで悪い音楽であるかのように捕らえるのはいかがなもの、と思います。でも、一方で当事者だった人の気持ちも無視はできてないと思う。

 それに…。

 瀬戸口藤吉作曲の行進曲「軍艦」(一般的には「軍艦マーチ」って呼ばれるあの曲)は、素晴らしい名曲だと思うけれど、軍歌です。でも、軍歌と言って蔑むにはもったいないほどの名曲だと思います。でも、平成のオッサンオバサンには「軍艦マーチ」は軍歌というよりも、パチンコ屋のBGMのイメージの方が強くありませんか? 私も「軍艦」を聴いて『軍歌』と思う前に『パチンコ屋』って思うし、こんな名曲が、パチンコ屋のイメージソングになってしまった事に怒りを覚えるほどです。

 これが、音楽の使われ方の問題です。使われ方と音楽そのものは、分けて考えましょうよ。

無意識にできていること

 フルートの話です。

 私、ビブラートできます。別にやり方を笛先生から教わったわけではないけれど、できます。先生にも時折「ビブラートがきれいですね」とお誉めの言葉をいただきます。

 ビブラートのみならず、正しいやり方は教わってませんが、タンギングもスラーもスタッカートもできてます。おそらく、何となくやって、それらしくできているからOKというレベルなんだろうと思います。

 確かにできていればOKなんですが、意識的にコントロールされているわけではないんだよね。正確に言うと、コントロールされているわけではないどころか、コントロールできません。正しいやり方を知らないまま、自己流でドンドン進んでいくと、いずれ大きな壁にぶち当たるような気がして怖いですね。

歌詞をつけてフルートを吹く

 私はよくアルテの練習曲に歌詞を付けて吹いてます。歌詞と言っても、ほとんどが階名唱。あるいはデタラメ。階名唱じゃ歌詞じゃないじゃん、って言われそうですが、意味があるだけ、デタラメの歌詞よりも歌詞っぽいと思ってます。

 なんかねえ…いわゆる「トゥ・トゥ・トゥ…」とタンギングのアレで、フルートを吹くのがたまらなくイヤなんです。階名唱であっても、歌詞をつけたい人なんですよ、私って人は。

 歌詞のない音楽が、たまらなくイヤなんです。たとえヴォカリーズであっても、歌詞のようなものをつけたい。

 だから私は、フルートを吹く時に、歌詞を実際に歌って練習してます。もちろん、頭の中で。ときおり口をついて出てしまいますが、それはさすがに音色に影響を与えるので、良くないなあと思ってますが…。

 ところがね、どうも、ちょっと細かくて早めのフレーズ。どうしても指とタンギングが一致しなくて困ってましたが、歌うのをやめて、頭の中を真っ白にして「トゥ・トゥ・トゥ…」でやってところ、簡単に一致しました。歌の分だけ、タンギングが遅れていたわけです。

 歌詞を付けなければ、楽に吹けるフレーズを、歌詞を付けたばかりに難しくて手に負えないものにしてしまう私、やっかいな性分です。でも、頭を真っ白にして「トゥ・トゥ・トゥ…」は、やっぱりイヤだ。「ド・レ・ミー」でも「シュ・ビ・ドゥ・ビー」でも「パ・パ・パ・ヤー」でも歌詞を付けたいのです。

ああ、うれしい

 「ひとこと」に書きましたが、「A1307R」が、フルートの専門誌「THE FLUTE(アルソ出版)」の最新号(12月号)で見開きで取り上げられています。カラーページなので、グラビアみたいですね。A1307Rとは、つまりアゲハさんなんですけれど、いやあ、面映い気分です。

 アルタスって、日本のフルートメーカーでは中堅どころって感じで、地味なメーカーだし、アゲハもラインナップの真ん中付近で、これまた地味なポジション。そんな地味×地味のフルートを愛器にしているので、この手の雑誌に取り上げられるなんてことは、全く思ってもいなかったので、雑誌を買って、ペラペラとページをめくって見つけた時は、すごく驚いた。いや~、なになになになに~! って感じ?

 自分の愛器が雑誌に取り上げられるって、すごく良い気分。

 高級機種を使っている人は、よくあることだろうし、ムラマツやサンキョウのようなメジャーどころの楽器は、ラインナップまとめて「ご紹介」ってチャンスがあるだろうし、逆に小さな工房系の楽器も注目されやすい。

 アゲハのような中堅メーカーの中堅クラスの楽器が雑誌に取り上げられるなんて(涙)、まずないでしょう。ああ、意味はないけれど、うれしいよお(涙々)。

 「THE FLUTE 12月号」は永久保存だな。

 それにしても、現在のA1307Rの価格って、57万7500円なんだな…。税金入れたら60万円越しちゃうよ。このクラスのフルートって、店にもよるけれど、あんまり値引きしてくれないんだ、何しろハンドメイドだから、人件費がバリバリにかかっているだろうなあ…。私の場合は、値上げ前だったし、フェアだったとは言え、実に安く購入したんだなと実感。差額で、洋銀フルートが2本買えるもんなあ…。ほんと、よい買い物をしたものだと、自分を誉めてあげたい気分です。

今月の高音事情

 発声方法を変えた(なるべく喉の奥で母音を発声する)こともあり、最高音はソまでです。「使えない音が出てもダメ」というキング先生のおっしゃることは、全く正しいので、今は使える音を一つずつ身につけていくことにしています。試験に追われる学生ではないので、何もあせる事はないのです。一つずつ、少しずつ、着実に自分のものにしてゆけば、良いのです。とにかく今月はソまで。これだって、まだ確実とは言えないんだから、地道に努力をしてゆきましょう。

 ハイCまでの道のりは、遠くて長いなあ…。

今月の金魚

 「ひとこと」でカスミの退院について書きましたが、実はそのすぐ後に、また入院してしまいました。なんかな~って感じです。やはり赤斑病は不治の病なのかな? なかなかしつこい病気です。

カスミ 退院     2008年10月1日(水)
     再入院   2008年10月6日(月)
ハズキ 入院    2008年10月12日(日)
      退院    2008年10月23日(木)
カスミ  退院    2008年10月24日(金)
      再入院  2008年10月26日(日)

今月のお気に入り

 アゲハちゃん。最近、少しずつだけど、かわいいところを見せてくれるようになりました。気のせいか、音色も少しずつ優しい音になってきたような気がします。ツンツンしてないで、いつも笑顔でいてくれると、私はうれしいのだけれどなあ…。

今月のひとこと

笛先生のコンサートに行って知ったこと。フリューゲルホルンとフリューガーボーンは呼び方は似ているけれど、全然違う楽器だということ。前者は甘い音色のコルネットって感じ。後者はバルブ式のトロンボーンって感じ。この年になって初めて知りました。(2008年9月29日~10月1日)

「題名のない音楽会」というテレビ番組の収録を見に行きました。名曲100選の3回目と4回目の収録で、モーツァルトの交響曲25番とメサイアでした。佐渡裕指揮で、アンサンブル金沢と晋友会の演奏。30分番組の収録に40分前後しか使わないのは、すごいと思いました。あと、前説を佐渡さん自らがやってました、驚き!(2008年10月1~2日)

栗ごはんを食べた。サンマがおいしい。日本の秋だね。(2008年10月2~3日)

最近、自宅練習でのナポリ民謡は「オ・ソレ・ミオ」をやってます。テノールなら、誰もが歌いたい、あの歌です。もちろん、最初は楽譜どおりに歌ってましたが、やはりあの“三大テノール”のように歌いたいじゃないですか。あの最後の、聞かせ所の一番高い音は、私の使用している譜面だと、高音のラになります。ラーソソーって感じ。まあ、高いラと言え、一瞬のご登場なので、きちんと音取りをしてチャレンジしたら、歌えちゃった。いいぞ、いいぞ。この曲をきちんと身につけて、レパートリーにしちゃおうっと。ガンバ、ガンバ。………ね、フルートだけじゃなく、歌も頑張ってるでしょ。(2008年10月3~5日)

お恥ずかしいことに、また風邪をひきました。職場で大流行中だから、仕方がないです(涙)。今度の風邪は、ノドには影響がないので、歌う分には支障がないのでいいのですが、その代わり、頭とお腹がめっちゃ痛いです。新幹線がお腹の中で走っている気分です。(2008年10月5~9日)

ご心配かけましたが、風邪はどうやら、山を越えたような気がします。とは言え、体が何となくダルいのは、風邪がまだ残っているからでしょうか? それともストレス? それとも過労? それとも老化? いやあ、思い当たることが多すぎて…。仕事はなかなか忙しいのですが、少しペースダウンするかな。(2008年10月9~12日)

なぜか悲しかったこと。それは先日、モーツァルト作曲「フルートとヴァイオリンとチェロのためのソナタ」という曲を、アマチュア楽団だったけれど、生で聞いた時のこと。いわゆる小ホールのセンターど真ん中という、ベストの位置で聞いていたにも関わらず、ヴァイオリンとチェロの二重奏にしか聞こえなかったこと。奏者の力量の問題もあるにせよ、あきらかにフルートが主役の室内楽曲だったにも関わらず、音楽的にはフルートが不在だったこと。いくらフルートが小音量楽器とは言え、ヴァイオリンとチェロ各1台という、ある意味最小編成の楽器群に音がかき消されるとは…。フルート界の新参者としては、悲しいやら、情けないやら、涙が出てきます。がんばれ、フルート。負けるな、フルート。(2008年10月9~13日)

「さらば仮面ライダー電王」を見てきました。いやあ、キグルミのアクションシーン、かっこいい! キグルミのコント、おもしろーい! キグルミ、最高!! 「さらば」なんて言わないで、次も作ってくれないかなあ、仮面ライダー電王。いやあ、子ども向け映画だけれど、すっごく真面目に作っていて、おもしろいのよ。いや、ほんと。(2008年10月13~15日)

今度の土日は、銀座の山野楽器でアルタスフルートの試奏会・相談会・調整会があるそうです。ううむ、行きたい! しかし仕事が忙しすぎて、とてもじゃないけれど調整がつかない! ああ、悲しい。ああ、恨めしい。(2008年10月15~16日)

頭が割れてしまいました(涙)…と言いたいくらい、頭痛が激しいです。ううむ、仕事忙しすぎ、ストレスに負けてます(涙々)。これだけ頭痛が激しくても、フルートの練習は、何故かできてしまいます(涙々々)。でも歌は…ダメ。フォルテを出した途端に、ピキーーーーンと頭の中の何かが切れちゃっいました(涙々々々々…)。自分自身が楽器ってのも、善し悪しだなあと思いました。盗まれる心配がない代わりに、無理は絶対はできないのでした。(2008年10月16~18日)

試しに計算してみました。70才までフルートを毎日吹き続けるとしたら、アゲハの使用料の日額は…約70円。タバコよりは安い。しかし、70才まで生きている自信は全くないし、毎日フルートを吹き続ける余裕もない。そう考えると、使用料の日額はたぶんタバコ一箱(約300円)程度になるんじゃないかな? 値段は一緒でも、こっちはかなり健康的な趣味だね。(2008年10月18~22日)

今日の記事(10月22日)と少し重なるけれど、楽器として、私というテノールは、アゲハという名のフルートに完敗していると、つくづく思う。音色の美しさ、ピッチの正確さ、発音の滑らかさ、機敏な反応性、それらすべての面において、楽器としての私はアゲハに負けている。わずかに私の方が優れているのは、音量かな? 私の方がアゲハよりも“遠鳴り”する。あとは、携帯性? 声はどこにでも持っていける。最後はセキュリティ? 声は絶対に盗まれないし、電車の中に置き忘れない。なんか悲しいな。たかが、銀のチューブに負けてるんだよ、この私が…。 ああ、歌手としての私は、フルーティストとしての私に、いつ追いつけるのだろうか? って、フルーティストと名乗れるほど笛吹けないだろうって? ごもっとも。(2008年10月22~25日)

とりあえず、カスミとハズキは退院しました。ハズキはすっかり元気になりました。カスミは…安定したかな?って感じです。メイン水槽に戻って、ハズキはマイペースになってますが、カスミはまだヨロヨロです。カスミに関しては、要経過観察って感じですかね。(2008年10月25~26日)

フルートの専門誌「THE FLUTE(アルソ出版)」の最新号(12月号)の22ページを見て、びっくり。いやあ、見開きで「A1307R」の特集記事ではありませんか。A1307R、つまりアゲハさんです。アゲハさんって、専門雑誌の特集記事でとりあげられるほどの楽器だったのね。知りませんでした。何しろ、ブランドとか、楽器のランクとか、全然知らずに、ただ自分の耳だけを信用して、試奏して、選んだ楽器だからねえ。いやあ、なんというか、自分の妻が誉められているような、そんな面映い気分です。(2008年10月26~30日)

 今月の落ち穂拾いは、以上です。ちゃんと拾いきれているかな?

コメント

  1. めいぷる より:

    盛り沢山[E:pencil]~(^^)v

    どこかで書いた事があるんだけど…すとんさんの所だったらごめんなさい。m(_ _)m

    題名…逆のパターンを観ました(笑)
    2本収録で、羽田さんのオヤジギャグが炸裂して、止まんなくなっちゃって3時間以上!
    オケは朝からリハ、カメラリハ、そして収録、、、なんだそーで、大変そーと思いました。でも放映されたギャグは1件だけだったんだよね(爆)

    吹きながら音名で歌う事、、、というか頭の中で唱えている事(?)、どーーんなに早いパッセージになっても必要なんで続けてください! 重音楽器の人はどう読んでいるのか判らないけれど、、、その音を読んでいないと確実に鳴らせていないです。すんごい速いけど音が固まって聞こえる人は読んでいないのね、見てるだけ。…それが歌えなければ吹けない…と言われる事。
    確実に吹ければ、音の重要度によって抜けば良いんです。その時は読んでいなくとも大丈夫。でも最初からそれをやっちゃいけませんよぉ~♪

  2. すとん より:

    >めいぷるさん

     盛り沢山で申し訳ない。なにしろ、この一カ月で、アッチコッチに書き飛ばしたものを拾い集めたもので…(謝)。

     羽田さんのオヤジギャグ…ありそう(大笑)。確かにギャグが止まらなくなるタイプのお人でしたね。収録は大変だろうけれど、客席にいるお客さんにはテレビでカットして捨てる部分がたっぷり拝見できたわけだから、お得感もあったでしょうね。そんなギャグ満載の羽田さんの収録、見たかったなあ。もっとピアノ演奏も聴きたかったなあ。天国に召されるのが早すぎた人だと思います。合掌。

     歌いながら吹くのはOKですか? OKというよりもお薦め? はい、なんか自信をもってやり続けることにします。

     実は私、歌いながら吹く以前に、譜読みの段階で、自分の声で楽譜を歌ってます。とは言っても、音程などは結構いいかげんな鼻唄レベルの歌なんですけれど。

     とにかく譜面をもらったら、何より先に歌ってみます。何しろ、基本ベースが“歌う人”なんで(笑)。歌ってみて、音符だけじゃなく、色々な記号もチェックしたり、伴奏譜もながめてみたり、それでだいたいの感じがつかめてからじゃないと、フルートを手にしません。そんな手順を踏んでいるので、フルートも歌いながら吹いているわけです。

     やっかいでしょ。変ですか? 面倒くさい人なんです、私。

     楽譜をもらったら、いきなりフルートを手にして、ピーヒャラ~と吹けたらカッコいいんでしょうが、まだまだその域は、遠い彼方です。初見で吹いちゃう人に憧れてます。

  3. 野鳥 より:

    はじめまして。
    私はこの夏からフルートを始めてアルタスのA807を使っています。店頭で3社の入門モデルを吹き比べ、つくりの丁寧さでアルタスにしました。今はアルタスの方針にほれ込んでいます。いずれ総銀製への買い替えを考えているので、さっそく書店へ行ってきます。

  4. めいぷる より:

    >歌ってみて、音符だけじゃなく、色々な記号もチェックしたり、伴奏譜もながめてみたり、それでだいたいの感じがつかめてからじゃないと、フルートを手にしません。

    厄介なんかじゃありません。
    これ、楽器やる人の基本です。べつに音程が取れなくても良いんです、でもリズムやフレージングは読めるでしょ? 少し吹ける様になると、いきなり楽譜を見て吹くんですね、、、その方が歌うより早いから。

    ピアニストも言ってます「弾いちゃう方が早いんだけど、それじゃ駄目なんです」って。
    私も吹いた方が早いし音程間が取れるので吹いちゃいます、、、、、でも、最終的に、すとんさんのやり方の方が曲を仕上げるには近道なんですよ。

    「どーしても音程間が取れなかったら、もの凄いゆっくり、全部タンギングで音出ししなさい」って怒られた事もあります。^^;;
    あ…勿論、吹いている時は常に「どれみ」で歌ってますよ(^^)v

  5. すとん より:

    >野鳥さん、いらっしゃい。

     今年の夏からフルートですか? 私は最初のフルートを買ったのは3月ですが、習いはじめは6月ですから、そういう意味では、ほぼ同じ頃にフルートを始めた、同級生になりますね。お互い、がんばってゆきましょう。

     ところで…そう、アルタスって、つくりが丁寧なんですよ。そこが分かった野鳥さんはすごい。手に良く馴染むフルートでしょ。

     総銀フルートの買換えをご検討なら、私のブログのカテゴリー「フルート購入顛末記」をぜひご覧ください。たぶん、おもしろいと思います(自画自賛)。

     

  6. すとん より:

    >めいぷるさん

     あらあら、私の面倒くさいやり方でいいんだ。それが基本とは…、へえ~って感じ。怪我の功名って感じです。じゃあ、このまま、突き進もうっと。

    >あ…勿論、吹いている時は常に「どれみ」で歌ってますよ(^^)v

     あ、めいぷるさんも!

     ところで、私の小さな悩みを聞いてください。フルートを吹く時のドレミって、めいぷるさんは、固定ドで歌ってます? それとも移動ド? 私は歌だと固定ドで歌ってますが、フルートは運指の都合もあるからなあと悩んでます。

     今はまだC調しかやってないので、いいのだけれど、いずれその問題にぶつかるので、どうしたものかと、悩んでます。

  7. tico より:

    横から失礼します。

    重音楽器のギターでは、メロディに当たる部分を頭で歌いながら和音を弾いています。ベース音で覚えにくい部分はメロディを歌いながらソーとか片方の脳で言っています。内声はもう脳ミソの余裕がないので、イメージです。

    それから、私はギターでは固定ド、歌では移動ドです。歌の先生は固定ドで説明されますが、私の頭の中で音程が取れるのは移動ドです。でもそれも予習段階の話で、レッスンになると階名では歌いません。小学校の音楽の時間は移動ドだったので、やさしい歌なら移動ドの方が楽です。でも、コンコーネとかになってくると曲の途中で転調されたりして、移動ドでまかないきれない(イメージしにくい)部分もありますね。それに臨時記号で♭や#が付いていたりしてくると、どっちの方が音程を取りやすいか、移動とドと固定ドをいったりきたりしてます。

    それから、ギターでは呼吸のない演奏もできてしまうので、歌と同じようにどこでブレスをするかをきっちり決めて弾かないと無味乾燥の音楽になります。でも、笛関係でも下手な歌同様、どこでも構わずブレスする人もいるので、これはかなりきっちり教えないといけないとつくづく思っています。楽譜を歌えばきちんとブレス出来ているのに、ギターを弾くと違うところでブレスしたり、息を吸いながら音を出したりと、生徒さんも苦労しておられます。音楽の基本は歌だなあとしっかり思いますよ。ギターの曲で表現方法に迷いが出たら、ひたすら歌います。すると何かが見えてきます。

  8. chiko より:

    ええっと・・・
    笛にしてもピアノにしても、音階でうたわないと弾けません、私。
    一応、移動ドは勉強しましたよ、もちろん。でも、演奏するときは、固定ドの方がやりやすいかなあ。
    子供に説明するときは、両方しますが、演奏するときは固定ドです。目の前のピアノの鍵盤は変わらないので、固定ドですものね。

    すとんさんはアルテで練習されていて、固定ドだの、移動ドだのというのは、どんな風に感じていらっしゃいますか。

  9. すとん より:

    >ticoさん

     へえ、メロディのみならず、ベースも歌いながらギターを弾くんですか? なんか器用な感じがします。重音楽器でも歌いながら演奏するということは、それだけ演奏に際して、演奏者の中で“歌う”ということが大切だということなのでしょうね。

     それにしてもticoさんは、歌は移動ドですか? 私の前の歌の先生も移動ドでした。移動ドの利点は分かっていますが、私自身はそれまでずっと固定ドの世界だったので、移動ドに全然慣れなくて苦労しました。私の頭が固いせいか、移動ドでは全く譜読みができなくなってしまうので、楽譜にフリガナ振ってましたもの。全部の音符にフリガナ振ったら、それはもう五線譜じゃないよね。

     でも、たしかに音程の取りやすさと調性の感覚を得るという点では、移動ドの勝ちだなって思ってます。少なくとも絶対音感の持ち主以外は、移動ドの方が何かと便利だろうけれど…譜読みがねえ…。暗譜してしまえば、移動ドの方が良いのかもしれないけれど。

     ブレスはアーティキュレーションとの兼ね合いで、どんな楽器でもきちんと考えないといけないのですね。これは、色々なところでよく聞きます。どの音でフレーズを区切るかで、同じ音列でも、違ったメロディに聞こえるから、アーティキュレーションって大切ですね。

    >音楽の基本は歌だなあとしっかり思いますよ。

     納得です。

  10. すとん より:

    >chikoさん

     ピアノも階名唱で歌いながら弾くのですね。こうなると、楽器の種類を問わず、演奏の基本に「階名唱をしながら演奏する」というのが言えそうな気がします。

    >すとんさんはアルテで練習されていて、固定ドだの、移動ドだのというのは、どんな風に感じていらっしゃいますか。

     私の体内にある音感は“大体音感”なので「大体これくらい?」みたいなアバウトなものです。おまけに基本的に「シャープ&フラットは無視」が基本方針です。だから、歌の時などは固定ド風に歌っても、伴奏さえあれば(つまり調性をサポートする楽器があれば)なんとかなります。つまり本当は「ファのシャープ」であっても「ファ」と歌ってしまうけれど、伴奏の助けで「ファ」といいながら「ファのシャープ」の音で歌えるという、他人から見れば「なんじゃ、それ?」みたいなことでやってます。

     というのも、階名にシャープとフラットを付けると、階名の呼称が1音(というか1拍)で済まなくなるので、音符に階名を載せられなくなってしまうので、「シャープ&フラットは無視」の固定ド風の階名唱なんです。

     フルートも今はすべてハ長調なので、それで困らないのですが、そのうちに違う調もでてくるじゃないですか。そこで悩みなんですよ。フルートの演奏では、歌ほどアバウトにはできません。「ファ」と階名で歌って「ファのシャープ」出すのは、ちょっと無理かなって思ってます。でも階名唱で「ファのシャープ」と呼んだら、絶対にリズム壊します。そこが悩みなんです(お分かり?)

     たぶん、一つの解決方法がドイツ音名を使うというやり方。「ファのシャープ」ではなく「フィス」、「シのフラット」ではなく「べー」って奴ね。ううむ、でもドイツ音名って、私の中ではイチイチ考え込まないと使えないので、今すぐに階名唱で使用というのは、無理。

     あとは、臨時記号のつく音名は、別の階名を独自に作っちゃうという、極めてパーソナルな解決方法。たとえば「ファのシャープ」は「バ」とか「シのフラット」は「ぺ」とか、勝手に呼んでしまうこと。でも、汎用性がないのは、つらいなあ…。

     固定ド的に考えた時、臨時記号付きの音も1音(1拍)で言い表す良い方法があれば、このまま固定ド風にいけるのですが、そうでなければ…どうしましょう? って感じで悩んでいます。

     今更フルートは移動ド…きびしいよねえ。それこそ転調の激しい曲なんかは対応できないよね。でも臨時記号の問題を解決しないかぎり、固定ドも厳しいです。

     みなさんは、そのへん、どうしてますか?

  11. めいぷる より:

    すとんさんの理論、面白い(^^)
    私は勿論「固定ド」でしか読めませんから、「ドレミの歌」を転調したら、「ソラシの歌」になっちゃいますよ。(笑)
    シャープが付こうとフラットが付こうと「どれみふぁそらし」の7つの言葉しか使えません。

    小さな頃に独語音名でソルフェージュしている同級生がいたけど、あれって、今思えば便利かもね。

    なぜなら、私、ドレミ(伊語?)で歌ってるけど、えっとこの音は?とか調整は独語なんです。
    だからね、ファ→F→F-durまでは直接連携出来るんだけど、それが「へ」音で、ヘ長調…というのが考えないと繋がらないんです。^^;;

    ファが主音なら「ファ長調」って呼べばスッキリするのに…って記事を書いた事があって、皆さんに大受けでした(汗)

  12. tico より:

    話があれこれになりますが、ギターで弾くゆずのソロでは、カポタストをつけて演奏する曲もあります。(ギターのこと知らない人には意味がわからないかな…)カポタストというのはどこにつけるかでギター全体の音を半音きざみに上げてしまえる便利な器具です。例えばハ長調で弾く曲を5フレットにカポタストをつけて演奏すると自動的にヘ長調になります。ただし、楽譜はドレミ(ハ長調)で書いてあります。聞こえてくる音はヘ長調っていうわけです。

    私は相対音感なので、すぐに馴染めるんですが、生徒さんに子供の頃からピアノをやっておられた人がおられて、その人は楽譜に書いてある音と聞こえる音が違うので弾けないって困っておられます。というわけで、まだカポタストなしの曲しか練習してないのです。

    >ファが主音なら「ファ長調」って呼べば

    プロのギタリストにイタリアではどう呼んでいるのかききましたところ、長調は「マジョーレ」、短調は「ミノール」だそうです。ヘ長調なら、ファ・マジョーレ、ヘ短調ならファ・ミノールだそうです。

    で、「じゃあ、イタリア留学していた人は日本へ帰ってきて困るね。」と言いましたら、その人はドイツ留学だったので「うーーん、どうしてるんやろ?」ってわからないと言っておられました。やはり音楽の世界でもバイリンガルでないと生きていけないんでしょうねえ~!

  13. すとん より:

    >めいぷるさん

     私の悩みは「ドレミの歌」を転調した時、フルートで吹くなら、「レミファの歌」じゃなんか変で、やっぱり「レミファシャープの歌」じゃないとイヤって事なんです。で、「ファシャープ」は一つの音符に入らないから困ってるんです。

     歌なら「レミファの歌」でも全然OKだから、困ったものなんです。

     これが、大体音感の大体な部分でして、相対音感とか絶対音感となら、うまくいくのかもしれませんが、大体音感だと、このあたりでつまづくのです。

  14. すとん より:

    >ticoさん

     カポタストは便利ですねえ。ぜひフルートにも欲しいなと思います。移調が楽なんだよねえ。

     たしかに絶対音感の持ち主には、カポタストってイヤでしょうね。

     私はE♭系のコードで書かれた譜面を見ながら、カポタストを2フレットにおいて、C系のコードで演奏しながら歌うという(つまり、楽譜は変ホ長調で書かれ、ギターはハ長調のフォームで演奏し、でも実際の音はニ長調だからニ長調で歌う、ということです)、わけの分からないけれど、自分にとっては都合のいいやり方をやってたことがありますが、これも私が大体音感の人間だからできることで、絶対音感の人だと、卒倒しちゃうでしょうね。

     しかし、小学校の音楽の授業はドレミ(イタリア式)で、音大などのクラシック系はドイツ音名で、ポピュラーの世界は英語の音名なんだよねえ、我が国日本は…。ああ、ややこしや。

  15. chiko より:

    ああ、演奏するときの階名ですね。
    例えばト長調なら、ファがシャープと決まっていますので、ファと言いながらファのシャープを考えています。ニ長調ならファと言いながらファのシャープとドと言いながらドのシャープを考えると言ったように。
    転調の時は大変です。モーツアルトもシューベルトももちろんあらゆる音楽家は容赦なく転調しますから。そうこうしているうちに、頭の中の楽譜と鍵盤と指の感覚とコード(和音)と、もういろんなことがない交ぜになって、演奏するって事ですかね。
    あは!!偉そうに書いちゃった!!

  16. すとん より:

    >chikoさん

     そう。おっしゃるとおり、調が決まっているなら、臨時記号は要らないんです。ト長調のファが必ずシャープなのは、世界共通ルールだもん。ただ、そうなると、必ず曲名と一緒に調性も頭に入れなきゃいけなくなる。

     それはさほど面倒ではないけれど、問題は曲の途中での転調とか、曲の一部だけ転調する場合。そう、転調なのよ、困るのは…。

     たぶん、調性感覚のある人(合唱には結構多い)は、臨時記号が出てきても、瞬時に思考法も移調するらしく、問題ないみたいですけれど、私のような大体音感の持ち主は、調性感覚は持ち合わせていないので、メロディが移調しても、私は移調しないので、おいてけぼりになります。

     実践的で良い解決方法がないものか、考えている最中です。

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