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今年[2017年]映画館で見た映画 その1

 さて、恒例の“今年見た映画”です。今回からタイトルに“映画館で”と入れてみました。つまり、テレビ放送とかDVDとかで見た映画はここには入ってませんよという意味ですね。純粋に、映画館まで出かけていって、あの大きなスクリーンで見た映画ばかりを集めた記事です。

 例によって今年もたくさんの映画を見ました…とは言え、昨年は41本の映画を見た私ですが、今年は31本で、ちょっと数が減りました。別に映画に関して言えば、意識して減らそうというつもりはなかったので、今年は見たい映画と思った映画が、例年よりも少なっ方…って事になるかもしれません。ちょっぴり残念ですね。

 さて、それでは例年通り、簡単なコメントを加えながら、私が今年映画館で見た映画を紹介していきます。

01)傷物語〈Ⅲ冷血篇〉

 大好きな、西尾維新原作による“物語シリーズ”の本来ならば第二作にあたる『傷物語』をTVシリーズではなく、映画で、それも三部作として上演された、最終話がこれです。本来の上演は、2012年公開予定だったものが、2016年から始まり、2017年でようやく完結したわけです。2012年って5年間もあったんだね(意味不明)。

 他の物語がTVシリーズで放送されたのに、この『傷物語』だけは最初っから映画での上映とされていた理由は…見れば分かります。三部作通して、グロいね。実にグロい。あんまりグロすぎて、失笑してしまうほどにグロいです。

 気になる方は、12月30日24時05分から、日テレプラス(CS放送です)で三部作を一気に放送するそうですから、見てしまえばいいと思うよ。もちろん、私も見ます。

 でも、たとえアニメと言えども、流血シーンが苦手な人はパスした方がいいよ。とにかく、何リットルもの血液がジャバジャバ流れる映画だからね。

02)沈黙 ~サイレンス~

 遠藤周作の代表作『沈黙』の映画化です。監督はマーティン・スコセッシ。日本が舞台の映画ですから、当然、日本人俳優もたくさん出ていますが、映画自体はアメリカ映画となりますし、ロケ地も日本ではなく台湾なんだそうです。

 重い映画です。信仰とは何か、神は存在するのか、存在するならば、なぜ沈黙し続けるのか、魂の救済はどこにあるのか…実に深い深いテーマの映画です。日本を舞台にしながらも、日本人には制作し得なかった理由が何となく分かる映画です。

 心の問題って、本来は邦画が得意とするジャンルなんだけれど、これに神様が絡むと、とたんに日本人ってダメになるよね。日本人には信仰心が無い…なんて事は言わないけれど、日本人は神様と真剣に向き合うってのが苦手なんだと思う。だから八百万の神様が良いんだよね。こっちがダメならあっちでしましょ…。そこが一神教ほどシビアでなくてもいられる原因なんだろうと思うわけです。

 この映画は、神様とシビアに向き合った一人の宣教師の物語です。ほんと、シビアでヘビーです。

03)ドクター・ストレンジ

 いわゆるアベンジャーズものです。いやあ、魔法って無敵だね。今回はドクター単体での映画出演でしたが、この人、アベンジャーズに加入するのかな? だって、魔法使いなんて、チートもチート、最強じゃん。こいつさえ入れば、他のメンバーなんていらないんじゃないの?ってぐらいにチートでしょ。

 ちなみに、映画そのものは、視覚的に贅沢でございます。ぜひ大きな画面で見ることをオススメします。

04)メトロポリタン歌劇場ライヴビューイング『ナブッコ』

 こちらに記事を書きましたので、よろしく。

05)この世界の片隅に

 反戦を訴えない戦争ものアニメです。戦時の日常系アニメって言うべきかな? 銃後で生活する人々の姿を淡々と描いています。感動ポルノではありません。サヨクやパヨクな人々が喜びそうなストーリーでは全然ありません。

 しかし、平和って有り難いなあ…という気持ちになります。今の平和な日本で暮らせる幸せをしみじみと感じ入ってしまいます。アニメだから描けた世界だ…とも言えます。能年玲奈こと“のん”が良い仕事しています。

 こういう“のほほんとした映画”だからこそ、見ていて心がより深くえぐられるような気がします。ある意味、とても上品な反戦映画…なのかもしれないなあって思いました。ぜひ、多くの人に見て欲しいなあって思います。

06)メトロポリタン歌劇場ライヴビューイング『ロミオとジュリエット』

 こちらに記事を書きましたので、よろしく。

07)ラ・ラ・ランド

 この映画については、以前、たくさん書いたような気がするんだけれど…見つけられない。ああ、どこに書いたのだろうか?

 今時のミュージカルって、こんな感じ…って作品です。ストーリーと音楽の距離が近いような気がします。この作品に関しては「まだ見ていないのなら、とにかく、見てご覧」って感じかな。楽しめる人には楽しめるだろうし、ダメな人は徹底的にダメだと思う。そういう意味では、かなり人を選ぶ映画…って言えるかも。

 楽しめる人は…ミュージカルうんぬん以前に、映画好きな人だと思う。逆にダメなのは、テレビドラマやバラエティが好きな人。と言うのも『ラ・ラ・ランド』って、いかにも映画映画した映画だから。

 ま、お試しあれって感じです。

08)シング

 これもミュージカル映画なんだけれど、ある意味『ラ・ラ・ランド』とは真逆な作品かもしれません。だいたい、アニメだし、コメディだし…。歌とドラマがきちんと分けられているので、ミュージカルに慣れていない人でも楽しめると思います。

 実は私、『ラ・ラ・ランド』と『シング』とどっちが好き?と尋ねられたら、うっかり「シングの方が好きかも…」と答えてしまいそうです。

 音楽的には『ラ・ラ・ランド』は、今っぽいミュージカルソングで出来てますが、『シング』はポピュラー音楽…ってか、普通に流行ったポップスを劇中で歌ってます。そういう意味でも『シング』の方が、普通の人にはハードル低いと思います。

09)ゴースト・イン・ザ・シェル 3D IMAX

 まあ、映画としてはアリだと思いますが、日本の「攻殻機動隊」とは全くの別物と考えた方が良いです。なにしろ、タチコマちゃんが出てこないっすから(多脚戦車そのものは登場します)。タチコマ(またはフチコマ)の出てこない攻殻機動隊なんて、ありえないっしょ。

 あと、現地アメリカでも問題になったけれど、ホワイト・ウォッシンク? とにかく、有色人種の役を白人の俳優が演じるってのは…どうなんだろうね。少佐は、草薙素子という日本人であって、ミラ・キリアンとかいう白人じゃないからね。

 もっとも、邦画じゃ、コテコテの日本人が白人役をやっていたりするわけだから、どっちもどっちだよね。『のだめカンタービレ』みたいに、付け鼻つけて、コメディーとして白人を演じているならともかく、ガチのコスプレ大会をやっていたりする邦画は、ホワイト・ウォッシングを笑えないし、非難もできないわな。

 続きはまた明日。

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コメント

  1. tetsu より:

    こんばんは。

    昔はピア片手に映画館巡っていた時期もありましたが、ここしばらく映画館での映画というとかみさんが行きたいという映画に年に1回くらい付き合う程度で全く追っかけていません。
    2017年に限らず、すとんさんのお薦めの映画はどのあたりでしょうか。

  2. すとん より:

    tetsuさん

     他人に映画を薦めるのって…難しいですね。

     私も他の人に薦められて見た映画って、楽しかった事もあるけれど、大半はブーッでしたよ。ただ「ああ、あの人はこんな映画を好むんだなあー」って感じで、別の楽しみ方をしてましたが…。

     そんなリスクを犯してまで他人に「これいいよ」という映画は…1994年の、フランス・イタリア・ベルギーの合作映画で、ジェラール・コルビオ監督の「カストラート」という映画。18世紀のイタリアの歌手、ファルネッリ(本名、カルロ・ブロスキー)の人生を描いた、伝記的音楽映画です。ファルネッリは歴史上、もっとも有名で、もっとも成功したと言われるカストラートの歌手です。普通にDVDも廉価で販売されているし、たまにNHKのBSあたりでも放送しているので、そんなにレアな映画でも無いですが、当時は日比谷で単館上映していたくらいの、ま、そういうマイナーな映画です。

     私は、この映画が大好きですよ。

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