習い事をしていれば、無関係でいられないのが、発表会。代表的なのが、子どものピアノの発表会でしょうか? ご多分に洩れず、息子君は何度か経験しています。
実は、私自身は発表会とあまり縁のない生活を送ってきました。子どもの頃、何も習い事をしていなかったからでしょう。演奏会なら、合唱団にいた頃、数回経験がありますが、これはみんなで出演だから、基本、個人参加の発表会とは、心構えが違いますよね。
記憶の中にある唯一の発表会が、約20年ほど前の声楽発表会。当時教えていただいたT先生(メゾソプラノ)のところの発表会です。その時歌った歌が、スカルラッティの「Gia il sole dal Gange/ガンジス川に陽はのぼり」とベッリーニの「Vaga luna, che inargenti/優雅な月よ」でした。場所は横浜二俣川のホールでした。
でも、どんなステージだったのか、全く覚えていません。記録も残ってません。当時はまだ若かったので、きっと夢中になって、あがってしまって、何も覚えていなかったのでしょうね。ちゃんと歌えたのかな…、たぶんダメだったろうな。
個人レッスンだったので、発表会と言っても、誰も知り合いもいなくて、なんか不安なままの本番だったような気がします。たしか、楽屋は女性の生徒さんたちが占拠していたので、なんか入りづらくて、自分の出番以外は楽屋の廊下の片隅にずっと立っていただけだったかな? おそらく誰とも何も会話しなかったんじゃないかな? 先生は発表会全体の面倒を見るのに一生懸命だったので、直前のアドバイスも、お疲れさまの挨拶もなかったような気がします。あ、伴奏のピアニストの方とだけは、本番直前に「がんばりましょう」って舞台袖で励まされた記憶がある。出演者全員の集合写真すらありませんでした。なんか連帯感に欠ける発表会だった感じが…。
どっちしても、あんまり楽しい思い出はありません。とは言え、どちらにしても、大昔の話。
で、現在に話を戻します。
昔は昔ってことでして、実は私、今更ですが、発表会が待ち遠しい人です。
キング先生のところに入門して、割とすぐに教室の発表会がありました。当時は入門したばかりだったので、もちろん客席にいました。客席で先輩方の歌を聞きながら「次回はこのステージに立てるといいなあ」と思っていました。
先日、キング先生から、そろそろ発表会について考え始めましょうとのひと言が…。うお、いよいよ発表会ですか? ワクワク。そう、ウチの教室の発表会は原則2年に一度なんです。来年はいよいよ発表会イヤーです。私はもう待ちきれません。一緒に勉強しているお姉様方はみなさん憂鬱な気持ちになっているようですが…。
いやあ、早く発表会に臨みたい。私、発表会は2年に一度ではなく、半年に一度くらいでもいいと思っているくらいなんですから。もっとも先生は「半年に一度だと、みなさんが大変過ぎます」っておっしゃってましたが…。
さて、発表会は来年の今頃の季節だそうです。この一年間で、少しずつ企画を立ち上げ、準備をして、当日に備えてゆくのだそうです。さあ、私は何を歌うのでしょうか? 「何か希望はありますか?」と先生に尋ねられたので「ソロを一曲と、デュエットを一曲って感じがいいです」と返事をしておきました。
デュエットはぜひやりたいんだよねえ。もちろんソプラノさんと、めくるめく愛の二重唱って奴を歌いたい。デュエットは、ソロとも合唱とも違う世界だもんね。もっとも相手がいる話だから、簡単には進まないだろうけれど…。先生も「デュエットねえ…」と割と前向きにお考えになっていらっしゃるようだし、少し期待。
ああ、来年が待ち遠しい。
コメント
発表会ですね。待ち遠しいですね。
ソロ曲とデュエット曲、いいですね。
選曲もひとつの楽しみですね。
伴奏者として参加する声楽やその他の楽器の発表会はどうだったかなぁと考えると…
そういえば、皆さんは情報交換とかされていました。もちろん世間話も。
和気あいあいという感じでした。
だからかなぁ、また次回も伴奏者として参加したいといつも思います。そこで(楽屋で)学ぶことも多いですね(*^^*)
>Soranさん
発表会を待ち遠しく思っているなんて、子どもみたいで変でしょ。そう、変な人なんです、私。
それはともかく一年先の話なので、選曲とかはまだまだずっと先の話です。
キング先生の指導が素晴らしいこともあり、自分で書くのもアレですが、今の私はメキメキ喉をあげている最中でして、発表会の曲目が何になるか、自分でもとても楽しみなのです。きっと今の自分ではとうてい歌えないような歌を発表会の曲目に選んでいそうな気がして、本当に楽しみです。
この年になって、自分が成長している実感が得られるなんて、私はとても幸せなオジサンなんだと思ってます。
それに発表会ともなると、カラオケではなく、リアルなピアニストさんの伴奏で歌うのですよ。これも楽しみの一つです。優しい人だといいな。
私もデュエットやりたいのですが、相手がいません~!
近ければ是非やりましょう・・・と言いたいのですが。(めくるめく愛の二重唱)
すとんさんは幸せだと思っていらっしゃるのですね。
私も声をかけて頂き、アンサンブルや伴奏をさせてもらえること、それで新しいことを知ること、少しでも上達できることを幸せに感じています(*^^*)
ナマ伴奏で歌うのは楽しみですね。
伴奏者さん、理解のある話の出来る方(優しい方)
だといいですね。
すとんさんのブログにしょっちゅう訪問したいのでリンク貼らせていただいてもよろしいですか?
>Ceciliaさん
確かにデュエットはやるチャンスがないですよね。だから発表会なんていいチャンスなんで、是非やりたいのです。幸い私はテノールなんで、相手役はソプラノになりますが、ソプラノさんはキング門下にたくさんいますので、よりどりみどりです(笑)。ま、実際の人選は先生におまかせするのですが…。
いや、ホント、Ceciliaさんに限らず、ここを訪れてくださるソプラノさんたちとは、チャンスがあればデュエットしたいと、いつも思ってます。「アリアもいいけど、デュエットもね」みたいな感じです。
とは言え、地理的な問題と私の歌の技量という現実的な問題がありますが…。
>Soranさん
>すとんさんのブログにしょっちゅう訪問したいのでリンク貼らせていただいてもよろしいですか?
どうぞ、喜んで。ここは原則的にリンクフリーなので、ホームページとかブログならば、どなた様でもご自由にリンクを貼ってくださって結構です。
それにしても、ネットっていいですね。リアルな生活の中では知り合えない人と、普段は語ることのできない濃い話ができるのですから、この時代とネット環境と生まれた国に感謝してます。