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生涯未婚率が増えている?[2012年5月第3週・通算16週]

体重:104.0kg[+0.4kg:+0.9kg]
体脂肪率:-0.1%[+0.5%:%]
BMI:32.8[+0.1:+0.4]
体脂肪質量:32.6kg[+-0.0kg:-0.5kg]
腹囲:100.0cm[+-0.0cm:+1.5cm]
     [先週との差:2012年当初との差]

 ゴールデン・ウィークが間に入ったので、ひさしぶりのダイエットネタです。増えていますが、自分的には思ったよりもそうでもない…かな? ゴールデン・ウィーク中は、結構好き勝手に飲み食いしていましたからね。ふう、これから暑い夏に向かうわけで、この時期にどれだけやせられるかが勝負なんだよね。昨年は、夏がメッチャ忙しくて(運動ができなくて)体重を減らせなかったのだけれど、今年は…もっと無理かも(涙)。吹奏楽部の連中は毎日練習をしたがるんだろうなあ…。冷房の効いた部屋で朝から晩まで、何もせず、ただ連中の練習を見ているだけじゃ…やせるわけないよなあ。ああ、困った困った。
 
 
 さて、少し古いニュースで申し訳ないのだけれど、現代の日本では、男性の約20%、女性の約10%が、生涯にただの一度も、結婚しないのだそうです。これを“生涯未婚”と言うそうです。手続き的には、50歳になった時点で、過去に一度も結婚していない人を、おそらく今後も結婚する事はないだろうと見なして“生涯未婚”として統計処理するそうです。

 確かに、私の身の回りを見回しても、50overで、独身を貫いちゃった人は、もう独身前提で老後の人生を設計し、お一人様なりの人生の幕引きを考えているので、そういう人たちを“生涯未婚”と認定すること自体は、まあ、妥当なところかなあ…って思います。

 改めて数字を示されるとビックリしますが、確かに(未婚や離婚も含めて)独身中年や独身老人って、以前よりも増えているような気がします。

 だって、私が子どもの頃は、人はみな、オトナになれば、自然と結婚するものだと思ってました。オトナで独身と言うのは、男性の場合、まずいなかったし、女性はたまにいたけれど、それって、たいてい寡婦だったし、そういう人も、そこそこ若ければ、やがて“誰かの後添え”って奴になって、いつのまにかいなくなっていたものです。

 それなのに、今は普通に生活している普通の人が、いつのまにか年をとってしまって、未婚のまま、中年や老人になってしまっているような気がします。その結果が、男性の約20%、女性の10%の生涯未婚率って奴なんでしょうね。

 しかし、ほんと、21世紀になって、独身のオトナが増えたよなあ…。

 ところで、この生涯未婚率って奴は、男女で数字が違うのが、ちょっと面白いです。

 結婚ってのは、普通は、男女のカップルで行うものだから、本来的には男女の結婚率は(裏返せば、未婚率も)同じになるはずだけど、実際は男性の方が未婚率が高いのです。つまり、女性よりも男性の方が結婚しづらいって事ですね。

 なぜ、そうなるのかというと、私が思うに、その原因は二つあって、一つは単純に男女が同数ではないから。もう一つは、2度以上結婚する人間がいるからです。

 まずは男女の人口比から。全年令を通してみると、日本は女性の方が数が多いのですが、それは女性が長生きだからであって、いわゆる適齢期って時期だけを見てみると、その年令においては、実は女性よりも男性の方が人数が多いため、結婚したい女性よりも結婚したい男性の方が人数が多いので、結婚にあぶれてしまう男性がいるためですね。その数、全国では30万人ほどだそうです(パーセントにすると約6%だそうです)。

 30万人と言うと、東京で言うと、新宿区や中野区、豊島区の人口とほぼ同じだし、県庁所在地で言うと、秋田市、那覇市、青森市、盛岡市などとほぼ同じ。行政上は中核市の要件をみたし、いわゆる大都市って奴で、県レベルの行政の一部が移管されていたりします。30万人ってのは、それくらいの人口規模って事ね。

 つまり、すべての女性が男性と結婚しても、それでも30万人の男が余るんです…、ましてや、女性のすべてが結婚するわけじゃないですから…、おお、男余りってのは、こんなヒドい状況なのかい! なんてこったい!

 そして、女性の未婚率に余剰男性の比率を加えても、まだ男性の未婚率に到達しません。つまり、女性の人数という要素以外にも、未婚男性をだぶつかせる理由があるわけです。

 それは、2度以上の結婚をする人間(再婚者)が、女性よりも男性の方に多い事が理由として考えられます。つまり、一度結婚できた男性は、二度三度と結婚するケースが多い…って事です。

 そう言われると、女性は結婚して出産して離婚した場合、再婚せずに子育てに専念する人も少なからずいます。一方、男性は結婚して離婚した場合、多くの人は次の恋をして、別の(多くの場合は未婚)女性と再婚をします。なので、女性の方が生涯未婚率が下がっていくのでしょう。

 生涯で複数の女性と結婚する男性は、事実上の一夫多妻を実現しているとも言えます。一夫多妻を実行している男性がいれば…そりゃあ、当然妻を娶れずに、あぶれてしまう男性がいても不思議じゃありません。
 
 
 それはともかく、20%とか10%という数字は、決して無視していい数字であるとは思えません。

 ちなみに、30年前の生涯未婚率は、男性が2.5%、女性が4.5%だったそうです。うわっ! 少ないですね。これって、逆に言うと、30年前は、男性の97.5%と女性の95.5%は、結婚していたという事になる。つまり、男も女も、オトナになれば、普通に結婚していたと言えます。比較してみると、この30年間で、結婚しない人間の割合が、男性で8倍、女性で2倍に増えていわけです。

 この30年間で何があったのかと言うと『景気の低迷』って奴です。1980年はイケイケでバブリーだった時代だし、2010年と言うと、ご存じの不景気な時代です。

 不景気で人々の経済力が落ちて、その結果、結婚できない。これが若い世代の未婚率をグンと上げる主な原因でしょう。

 しかし「女に廃れ物ナシ」という言葉がある通り、女性の場合、むしろ、不景気の時代ほど結婚願望が強まるものだし、そういう兆候はあっちこっちにあるけれど、それなのに未婚率が倍に増えているのは…おそらく、あまりに不景気すぎて、生きるのに忙しくて、恋をしている暇がない…んじゃないかな? 恐るべし、平成不況。

 実際、男女ともに、未婚率の増大だけでなく、初婚年令も大きく高齢化しているそうです。これは、めでたくお相手が見つかったけれど、結婚資金が不十分なので、ふたりで結婚資金を貯めるため、やむなく結婚を引き延ばしにして、ひとまず同棲でお茶を濁しているカップルが増えてきたためらしいです。まあ、同棲期間が長くなったとしても、結果として結婚にまでたどり着ければ、それもアリでしょうが、長くつきあうと言うのは、なかなかにリスキーな事で、ちょっとしたトラブルがあっても、夫婦なら乗り越えられても、恋人同士だと安易な別れににつながってしまう事は多々あります。

 「三年目の浮気」という言葉もあるけれど、あまりに永い春は、実らないモノよ。平成不況、本当にどうにかしないとね。

 さらに1999年のピル解禁も、実は大きな要因じゃないかな? ピルによって、望まない妊娠が激減し、できちゃった婚が減っちゃったわけで、これも何気に、初婚年齢の高齢化や生涯未婚率の上昇に寄与しているんじゃないかな?

 まあ、若者が結婚しない理由なんて、考えあげれば、それこそ無数にあるんだろうけれど、ただでさえ、絶対的な人数が少ない若い世代なのに、その上、生涯未婚率まで上昇しちゃったら、結婚して出産して子育てしている普通の家庭(と言い方に語弊があるのは重々承知しているけれど勘弁)が激減じゃないっすか。

 我が国日本は、戦争などの外的要因で滅びる前に、未婚&少子化などの内的要因で滅びるんじゃないのか?

 それにしても、生涯未婚率の増大と、ひと言で言っても、元々結婚志向が薄い人はともかくとして、実は結婚願望が強いのに良縁に恵まれずにやむなく未婚という人も大勢いそうな気がします。私は、その手の「望んでいるのに結婚にたどり着けない人」が、不憫で仕方ないし、そんな人がたくさんいる国って、良い国ではないと思います。

 国も、少子化対策の一環として、まずは若年層の結婚を支援しようよ。例えば、結婚資金は国が面倒みるとか補助するとか、新婚家庭は税金の免除があるとか、何か手を考えようよ。

 まあ、その手の援助や支援をしても、肝心のお相手が見つけられないと、結婚も難しいんだよねえ…返す返すも、お見合いという制度が、いつのまにか無くなってしまった事が残念です。誰もが器用に恋愛して、自分に合った相手を見つけられるわけじゃないのに…ねえ。
 
 
 何気に未曽有の国難の中にいる…と思います。マジ、日本、ヤバイって!

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コメント

  1. ことなりままっち より:

    う~ん、そうなんだ。
    言われてみれば私の友人で結婚してない人もいるけど、すとんさんの説にあてはまる人、いるよなあ…。

    離婚経験者を複数知っていますが、子どもがいる場合大体女性のほうに子どもが行くことが多いので、子持ちバツありだと再婚率はやはり下がるんじゃないかなぁと思います。私の友人でバツイチ子持ちの人がいますが、彼女お子さんがグレーゾーンだかで、それもあって再婚をためらっていると言ってました。また失敗したらヤだとも言ってたなぁ。

    不景気は大きく関係ありそうですね。
    二馬力を覚悟しても、子どもを希望する場合、出産前後は仕事が出来ず手当がでないとか、クビ切り(違法ですが、ままある)されたという話もありますし。非正規のままきてしまうと、将来の収入の不安とか、老後の不安とか、あるわけですよ。職場結婚も減ってるんじゃないかな。上司の紹介とかもないでしょ。そうそう、婚活の年齢で介護が始まっちゃって、諦めたくないけど無理だよなぁ、という気の毒な人を私は知ってます。

    とはいえ、私も夫も、どっちかっていうと「運良く」結婚できたほうだからなぁ。どんな策をこうじたらいいのか?せめて既婚者は結婚のネガティブキャンペーンをしないように、って思ってますが。熟年不倫とかしてる場合じゃないじゃん、って思うんですけど。

  2. すとん より:

    ことなりままっちさん

    >せめて既婚者は結婚のネガティブキャンペーンをしないように、って思ってますが。

     そうそう『照れ』もあるとは思いますが、こちらが冗談や軽口や謙遜のつもりで言っても、相手は直球で受け取ったりしますので、くれぐれもネガティブキャンペーンは無しだよね。

     『失敗した結婚生活』は残念ながらあるでしょう。でも、自分の結婚が、仮に“失敗”だったとしても、それがすなわち、結婚生活の全否定にはつながらないはずで、そこはオトナの思慮って奴で、なんとかして欲しいです。

     離婚女性の場合、しばしば、母と女性の両立と言うかバランスとか言うか、そのあたりで“母”優先になってしまって、再婚が遠のくって方が多いんでしょうね。なんだかんだ言って、子どもの存在って大きいですからね。

     不景気は深刻ですね。アラサーあたりの子と話していると、同じ世界に住んでいるはずなのに、見えている景色が、我々オッチャンオバチャンとは違うんだよね。ほんと、彼らの人生には、夢も希望もない…のかもしれないし、将来にあるのは不安だけなのかもね。結婚はともかく、出産育児には踏み切れないって気持ちは、分からないでもないです。自分の生活すら不安なのに、その状況で出産育児は…というのは、ある意味、動物として当然の判断なのかもなあ。

    >そうそう、婚活の年齢で介護が始まっちゃって、諦めたくないけど無理だよなぁ、という気の毒な人を私は知ってます。

     ううむ、親が結婚出産が遅くて、年いってからの子どもだと、その子が適齢期になる頃、すでに親が介護期に突入って…あるねえ。親の人生のツケを子どもが支払うわけで…なんか可哀相。本来なら『子育てが終わると、介護がやってくる』はずだけれど、世の中、そうそう上手く行く人ばかりじゃないんだよね。

     介護にせよ(保育園が足りないなどの)保育や育児の問題にせよ、昔ながらの大家族制だったら、生じなかった問題でしょ。戦後の核家族化の弊害という歪みというか、そういうモノの恩恵…なんだよね。

     カップルで生活するなら、核家族もいいんだけれど、育児や介護では負担が大きいだよね。

     ん? もしかして、少子化も核家族化の弊害かな? うむ、そうかもしれないなあ…。

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