メサイアの練習に行ってきました。
いや~、暑い暑い。11月だと言うのに、暑い。何もしなくても暑い。なのに、歌うとカラダが発熱するから、余計に暑い。今年は本当に冬ってやってくるのですか? このまま、春・夏・夏・夏…で一年が終わったらイヤですよ。「今年のクリスマスは、夏日でした」なんて報道されたら、もう大笑いだよ。
さて、今回のメサイアの練習は、指導する先生がいつものY先生ではなく、初顔の先生でしたが…話し声がすでに美声なテノールの先生でした(ステキ!)。先生が違うと、当然、色々な注意点が変わります。
まずは発声練習での注意点が変わります。アゴの開け方に関する注意がありました。アゴをガバーと開けるのは禁止だそうです。アゴをガバーって開けると、むしろ口の中が狭くなるので良くないそうです。アゴはある程度開けば、それで良しなんだそうです。特に顎関節がカックンとなるのは開けすぎだそうです。
アゴを開けるのは、口腔内の容量を増やす事もありますが、クチを縦開きにするためでもあります。つまり、口腔内の容量が最大量になって、クチが縦開きになっていれば、アゴを開く事など、あまり意識しなくても良いのかもしれません。
そうそう、高い音を出す時は、アゴを引いて、声を前に倒して出すように言われました。いわゆるデッキングって奴ですね。
さて、合唱練習です。今回もパート練習は無しでした。
4番「And the glory」 私は、他人と同じパートを一緒に歌うのがイヤかも(笑)。と言うのは、合唱って、よっぽど上手くないと、どうしてもパート内で音のウネリって奴が発生するじゃないですか。これは音程だけの問題ではなく、音色や音質の違いでも声ってウネルわけで、そのウネリが、ある意味、合唱の味なんだけれど、私はこのウネリが苦手なんです。ウネリの中に身を置くのもイヤだけれど、ウネリの中に飛び込んで一緒に歌うのって勇気が要ります。もちろん、私自身がそのウネリを助長してしまう存在だったりもするんですが(涙)、だから言って、カオスな歌をより混沌とさせるのは、抵抗があります。ソロならば、どんなに調子っぱずれでも、この手のウネリは生じないでしょ。
パート練習と言って、そのパートだけを取り出して歌う練習があります。練習だから仕方ないけれど、私はこれも好きじゃないなあ。だって、合唱って、特にメサイアのようなポリフォニーな曲って、ピアノはもちろんだけれど、他のパートの音やリズムを聞きながら歌っているわけでしょ。パートだけで取り出して歌うと、他のパートの音やリズムが聞けないわけで、すっごく歌いづらいです。
7番「And He shall purify」 いつものテンポよりもすっごく遅かったです。私的には歌いやすくていい(遅いテンポ大好き)のですが、指揮者によって練習するテンポが違うって、合唱団的には問題でしょう。
メリスマの部分は、何も書いてなくても、合唱はスタッカートで歌う事。そこは、何も書いてなければレガートで歌うソロとは違います。ちなみに私は「声が滑っている」と指揮者さんに睨まれました。ははは、確かに注意が散漫になると、ついついレガートで歌って、声が滑っている私でした。ちなみに、今回の指揮者さんは、名指しこそしないけれど、注意する時に、その個人をにらみつけたり、小さく指さししながら注意します。これはいいですね。注意された方も「自分が原因? じゃあ、次は注意しないとね」って思うわけじゃないですか? 満座の中で個人をきつく注意するような指導者に指導された方が、絶対に早く上達すると思います。
「声の音色をもっとしぼって歌ってください」と指さしされて注意されました。ううむ、私はわざと音色を散漫にしてホカ~~って歌っていたのですが、注意されたので、ちょっとだけ音色をしぼって歌ってみました。もちろん、音量的にはpのままですが…これって難しいですよ。音色を絞ると、pで歌っているつもりでも、ついついmpぐらいになっちゃいますからね。
「メリスマの拍頭を揃えましょう」とは全体に向かって注意されました。私が思うに、みなさん、指揮を見ていないから、ついつい走っているんだよねえ…。これだけの人数の合唱団だけれど、どれだけの人がきちんと指揮を見ているんだろうか? え? 私ですか? 私は…ほとんど指揮見てませんよ。だって、私は毎回、大初見大会ですから、指揮なんか見ている余裕はありません(と言いつつ、実はチラチラ見てます)。
8番「O thou that tellest good tidings to Zion」 子音をはっきりと歌う事。言葉をはっきり歌う事。私は往々にして言葉を捨てて歌う事があるから注意です。下降音形は音が下がりすぎるキライがあるので、これも注意。
11番「For unto us a child is born」 高い音はしっかりとお腹で支える。それにしても、女声にも、人並みハズれている人が数名いるけれど、大勢はしっかりまとまっていて、音程も音色もかなり統一感があるし、カンニングブレスも上手。ここの女声が単純に上手いのか、真面目なのか、女声の音域が合唱的には楽なのか…私には分かりません。一方、男性はと言うと、自己主張が強いと言うか、まとまりがあまりない。個人で頑張っている感じ。ま、どこの合唱団も、そんな感じですね。男声、がんばれ(がんばろー)。
15番「Glory to God」 高いです。アマチュア合唱団のテノールには荷が重い曲です。
18番「His yoke is easy」 音が高くても浅い声で歌ってはいけない。しっかりとお腹で声を支えなさい…とにらまれました。浅い声は私の悪い癖です。
練習が終わってから、妻がなにやら心配してました。どうやら一部のソプラノさんが私の陰口で盛り上がっているそうなんです。それが気になって気になって、妻は練習どころではなかったそうです(たぶん、妻に聞こえるように、わざと陰口を叩いていたのでしょう)。内容は、私の声が大きいことを揶揄しているようなのです。まあ、今日は音色をしぼって歌えと言われたから、音量は上げなかったつもりだけれど、声が多少は通ってしまったかもしれない(声は絞るとより遠くまで通るようになります)。練習だし、ところどころで落ちたり、音程が甘かったりしていたけれど、その度に「コソコソ、コソコソ…」って感じで、妻はいたたまれなかったそうです。イヤですね~、オンナって生き物は。
この陰口ソプラノさんたちは、平ソプラノではなく、どうやら団の幹部ソプラノさんらしいです。つまり、お局さんね。今の言葉だと、役員さんって言うのかな? 運営側にいる人たちのようです。
ちなみにテノールパートの中では、私はうまくやってますよ。ちゃんと居場所がありますし、指導者の先生にはたまに睨まれるけれど、睨まれるのは、他の人だって同じ事だから気にしてませんし、そうやって注意されるってのは、関係良好って事でしょ。アルトの人や、大半のソプラノさんは、私の事なんか気にもしていない。…けど、そのお局ソプラノさんたちは、私の事が気になって仕方がないみたいです。もしかすると、私の熱烈なファン?なのかな。
私が思うに、練習では失敗してもOKでしょう。いや、むしろ練習ではしっかり失敗して、修正していくべき機会だと思います。もちろん、本番ではそんなわけにはいかないので、前回同様に、きっちりと声を抑えて歌いますし、無理めの箇所はきちんと落ちますよ。合唱を壊す事なんて、私は絶対にしないし、合唱団の協力こそすれ、ジャマをしたり足を引っ張ったりは、絶対にしないので安心して欲しいゾォ。
お局さんたちは、練習の時から完璧に歌う事を要求しているのかね? 次回はどこを練習するのかも連絡されず、いつも初見大会な私に何を求めているんだろうね。せめて、次回はどこを練習するのか、教えてくれなければ、自宅での練習だって、きちんとできないのにね。そういう自分たちの不行き届きは横に置いといて、陰口たたいているならガッカリだな。
それにしても、他人の陰口は蜜の味…って事なんでしょうね。
言いたいことがあるなら、直接言いに来るとか、パートリーダーとか指導者なりを経由して言えばいいのに、コソコソコソコソ陰口を叩くなんて、ああ、陰険陰険。
コメント
指導者が変わると いろいろこちらも対処しなければなりませんね、曲そのものに慣れていればまだ楽なのでしょうが。でもメサイアのような洋楽やってるのに お局様のお出ましとは随分日本的ですね。日本的合唱団て均質を好むのかな?なんでも声を揃えて リズムを揃えて って 個性を無視して 揃ってるって感動的ではあるけど 私はなんか気味悪いですね。メサイアは大勢の人が集まって 神様ばんざい キリスト万歳ってやってるワケだから そこには 漁師も 羊飼いも 年寄りも子供だっているのだろうし お互いが 持ち寄った声で 生まれてくるもの 不揃いかも知れないけど 生き生きしたものがあっても良いんじゃないかな?ヴェルディのオペラの合唱なんて たぶん 日本的に言ったら 揃ってるって標準じゃないのもあると思います。でも 日本的合唱団が ユダヤの捕囚やロマの生活の色を出せるかと言ったらたぶんノーですね。
うーん
すとんさんの奥様が近くにいるのにコソコソ話ですか。いただけませんねぇ
メリスマはスタッカートでという指示はわたし的に初めて聞きました。やっぱりメリスマだってソリストのそれのようにレガ~トで(目指して)歌いたいですね。
指揮を見ない人が多いのは同感です。本番直前まで楽譜から目を離せないのですね。練習重ねているのだから大丈夫のはずなんですが、気持ちの問題でしょうか。
指揮を見て歌うと楽しいから、早い段階でみんなが指揮を見て練習できるといいんですよね~
いろいろご苦労はおありかと思いますが、メサイアは素晴らしい音楽ですから、楽しく本番を迎えられるとよいですね。応援してます!
グレッチェンさん
>日本的合唱団て均質を好むのかな?
好むと思うし、その方が評価が高いですよ。実際、地元で評判のとっても上手い女声合唱団の演奏を聞きにいった時に感じましたもの。舞台の上には30名前後の団員さんがいるのに、声はたったの三つしか聞こえなかったんです。つまり、30名前後もいるのに、ソプラノ一人、メゾ一人、アルト一人にしか聞こえなかったのです。
それはおそらく、パート内で、声を厳密に合わせているからだと思います。ピッチはもちろん、音色や音質、ヴィブラートの深さまで、きちんと合わせているからだと思います。あと、偶然かもしれませんが、舞台の上にいる人たちは、みな背格好が似たような感じでしたが、もしかすると、そういう点でもセレクトされている(この団はもちろん厳しい入団テストがあるそうです)のかもしれません。
非個性とか没個性とか、思わないでもないですが、これはこれでアリだろうと私は思います。ま、好きかキライかと尋ねられると、好きではないスタイルですが(笑)。ただ、これが合唱におけるジャパニーズ・スタイルなんだと言われれば、そうなんだろうと思います。
私がお世話になっている合唱団がはそういう均質を求めているのなら、それに従えるように努力したいと思ってますよ(何事も勉強ですから)。ただ、私に不足があるならば、直接、私に注意しなさいよって言いたいだけなんです。それも平団員でなく、運営側の人間ならば、なおさらでしょ。聞えよがしの陰口はダメでしょって思ってます。
ウチの歌劇団で、聞えよがしな陰口を叩く人間がいたら、厳重注意だし、それでも直らなかったら、陰口を叩いた方に退団願いますよ。
椎茸さん
妻のそばでコソコソって感心しませんが、合唱団も人の集まりですからね。色々な人がいるし、音楽ではなく、人間関係のトラブルでもめるケースも少なくないです。だからこそ、運営に携わる人は、フェアでなければいけないし、可視化された行動をとっていかないといけないと思ってます。
『メリスマはスタッカートで…』と言うのは、おそらく声の縦のタイミングがあっていないので、それに対する注意なんだろうと思います。合唱って関わる人数が多いですから、細かい音符はかなり気をつかわないと縦の線が揃いませんからね。
指揮を見ないのは…習い性って部分があるでしょうね。おそらく、皆さん、曲を暗譜していると思いますよ。暗譜しているんだから、楽譜を見る必要はないのですが、それでもついつい見ちゃうわけで、習い性だし、もしかすると、一種の照れ隠しなのかもしれません。あと、自分と指揮者(や観客)との間に楽譜一冊をはさむ事で、精神的に“物陰にでもいるような気がして”落ち着けるのかもしませんね。
でも、指揮は絶対に見た方が、色々と楽だとは思ってます。はやく私も、初見大会から脱したいですよ。絶対的な練習時間が少ないので、なかなか暗譜できないのです。
ちょっと気になったのですが、女性は基本的に異性より同性に攻撃を
仕掛ける事が多いので、この場合すとんさんの陰口を言うことで
奥様に嫌がらせをしているように思われます
嫌がらせの原因としては、嫉妬というのが一般的な気がします
つまり奥様はお局様方の嫉妬を買うほどの
美人であるか、歌が上手いか、人柄が素晴らしいかetc・・・
何に嫉妬してるかわかりませんがとりあえず、「羨まし~だろ!!」
というスタンスでよろしいのでは?
いつも突然おじゃまで失礼いたしました
フミエさん
な、なるほど~。それは目からウロコです! 妻への嫉妬ですか~! ううむ、確かにそれはアル話ですねえ…。
>美人であるか、歌が上手いか、人柄が素晴らしいかetc・・・
『愚妻』という日本語があります。通常、夫というモノは妻を人前で誉めないものですし、ここではあえて客観視してみますと…。
『美人』ねえ…。まあ、美人の尺度は人それぞれなので、一慨に美人かどうか言い切れないけれど、少なくとも容姿に難があるタイプではないと思います。
『歌が上手いか』、これは相当いけますよ。少なくとも普通の市民合唱団ならお釣りが来るくらいの声とテクニックを持ってます。なにしろ、オーディションとか入団テストとかで落ちたことのない人ですから(ちなみに私はたいてい門前払いです:涙)。
『人柄が素晴らしいか』、どうだろ? 少なくとも、イヤな女に惚れるほど、私は女性に困った事はないです(笑)。
それと、団には多くの男性や女性がいますが、夫婦で参加しているカップルって、たぶんそんなにいないですよ。いても、そんなに仲良くないのかな? と言うのも、練習会場への行き来を見ても、男女カップルで行動している人って、ほとんどいないんです。そこ行くと、ウチはいつでもカップルで行動していますので、もしかすると、そのあたりが嫉妬の原因? 普通、市民混声合唱団って、夫婦者や恋人同士が多くて、カップルで行動する人たちも結構いるんですが、そこの団はカップルが少ないんですよ。やっぱ、そのあたりかな…。
それにしても、妻への嫌がらせですか? コペルニクス的発想の転回だな。
ご無沙汰してます。
今日の話題、、、大きくうなずいてしまいました。
すとんさんの奥様がそばにいて聞こえてしまうかもしれないとわかっていながらコソコソ批評するなんて、陰湿ですね~。
そういう人ってなぜかソプラノ(とテノール)に多いですね。
私とオットが大きなミサだけ参加している教会コーラスでもいますよ。
新しいメンバーが大きく間違って歌ったりすると、わざわざ振り返って睨んだりするそうです。
自分だって全然歌えないくせに~
ソプラノってやっぱり旋律が一番簡単だから、逆に「私は曲を覚えるのも早いし、高音も出せるし、歌が上手い」って勘違いしている人がどのコーラスにも必ずいます。
さらに、奥様も新規メンバー(?)なのに、古参のメンバーよりも声が通って上手いので、わざと居心地の悪い思いをさせて、牽制しているのかもしれませんね。
これも苦手なテーマですが敢えて挑んでみる……(ヒソヒソ…の件ね)
同調圧力は日本人のお家芸ですよね。
(実は村社会なら世界中どこにでもあるようにも思いますが日本は大きな村だからww愛してるけど)
そのオババ(((爆)))達の誰かと、すとんさんは言葉を交したことはありますか?
もし、無ければ明るい陽気なアメリカ人(ハッロww僕は君の敵じゃないんだぜww…ってやつ)みたいに話しかけてみるのはどうでしょう?
ちなみに私(&かなり親しい友人は)は噂話をする時はその人(や関連の人)がいないか超確認するし、
いたらそちらは絶対見ません…鉄則だと思うのです。
そゆことするのは田吾作(女はタゴコ?)認定。
…でもまあ、現行犯で陰口やってるんだから分かりやすい人達であるとも言える?
村人さん達は、案外いい人だったりもする事も…。
なんて…実は実は、集団行動が苦手な私が書いても説得力が今ひとつかもしれません(汗)
もりさん
>そういう人ってなぜかソプラノ(とテノール)に多いですね。
ははは、女王様とオレ様ですからね。私も含めて、高慢ちきな人間が多いのは否定できませんわな。そこへ行くと、低音の人たちの人格の練れている事と言ったら…。
合唱団は、人間の集まりですから、音楽だけでなく、人間問題ってのも厄介だったりしますが、本当の音楽好きたちなら、多少、人間関係でギクシャクしても、なんとか乗り越えられるものですよ。
YOSHIEさん
え~、お局さんとは、二言三言の会話はありますが、どうやら私は嫌われているみたいで、私が近づくと、なんとなく逃げて行ってしまいます。ま、強面ゴリラですから、仕方ないですが(涙)。
>明るい陽気なアメリカ人(ハッロww僕は君の敵じゃないんだぜww…ってやつ)みたいに話しかけてみるのはどうでしょう?
おお、演技でフレンドリーなフリをするわけですね。よ~し、そこなら歌劇団仕込みのくさい芝居でやってみますか(爆)。
ま、合唱団に人間関係の軋轢って奴は、つきものなので、実はそれほど気にしていなかったりします。ハートはチキンですが、面の皮は厚いんです(笑)。
オンナってめんどくさいからキライよぉ。
ってワタクシもいちお、オンナなんだけれど(笑)
他の方もおっしゃっておられるけれど、奥様への嫌がらせのような気が・・・。
確かにカップルで行動する(できる)人は言わないものぉ。
やーね。
プリロゼさん
>オンナってめんどくさいからキライよぉ。
似たような事をよく女の人たちが言いますから、本当にオンナの人って面倒くさいんでしょうね。ちなみに、オトコはバカで単純だから簡単ですよぉ(笑)。
しかし、ここのスレッドでは、お局さんたちの陰口は私への攻撃ではなく、妻への嫌がらせという線にほぼ固まりつつありますねえ…。それもまた、イヤンな話です。じゃあ、私は当て馬って事になるわけで、なんかバカバカしい話です。
そういう面倒な人間関係抜きで、音楽だけに集中したいですよ。