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オペラヴィジョンで「オルフェオとエウリディーチェ」を見た

 発表会も迫ってきているので、発表会で歌うアリア「Che faro senza Euridice/エウリディーチェを失って」が歌われている、グルック作曲の「オルフェオとエウリディーチェ」を、オペラヴィジョンで見てみました。

 以下は、スタッフ&キャストです。

 指揮:チョ・ジョンヒョン
 演出:オム・スクジョン
 製作:大邱オペラハウス(2025年11月7日)

 オルフェオ:キム・ジョンミ(メゾソプラノ)
 エウリディケ:オ・ヒジン(ソプラノ)
 アモーレ:イ・ジョンヒョン(ソプラノ)

 主役のオルフェオを女性歌手が歌うという、1世代ほど古めの演奏形式で行われた公演でした。

 最近は、カストラートが主役のバロックオペラは、たいてい、カストラートの役をカウンターテナーが歌うのが流行りですが、カウンターテナーって、まだまだ数的には少ない声種なので、揃わなければ女性歌手が歌うのも、まあアリですよね。あるいは、高音が得意で得意でたまらないというテノール歌手がカストラート役を歌う例もありますが、やっぱり女性歌手が歌うというのが、キャスティング的には楽でしょうね。

 そんなわけか、どんなわけかは知りませんが、女性歌手による「オルフェオとエウリディーチェ」を見ました。

 うん“百合オペラ”だと思えば、なんてことはありません。というのも、主役を歌ったジョンミは、どう贔屓目に見てもオバサンにしか見えません。この人を男性として見るのは、ほぼ無理です。だから「このお話は、LGBT系の百合オペラだ」と思って見ることにしました。そうすれば、なんとか受け入れられます(笑)。

 そんなわけで、視覚的に無理めの上演ですが、音楽的には、まあ悪くは無かったです。ただ、バロック・オペラっぽくはなかったかな? 演出も含めて、普通の近代的なオペラですよね。

 演奏しているのは大邱オペラです。大邱は“テグ”と読みます。韓国のオペラカンパニーです。出演者は全員韓国人のようですが、日本で上演されるオペラは、出演者がほぼ日本人ですから、そのノリです。「オルフェが東洋人とは何事じゃ!」なんて考えたら、日本でのオペラが見られないのと同じです。そこは目をつぶります。

 日本語字幕は、AIによる自動生成字幕となりますが、今回は割と出来が良い字幕だなあ…と思いました。点数的には60点をあげてもいいかな? 全般的に不自然極まる日本語字幕だけれど、意味が汲み取れないわけではありませんでした。先日見た「ドン・ジョバンニ」の字幕と比べたら、全然マシです。

 演出も頑張っていました。2幕以降、舞台にプールが出現して、一体どうなるんだろうと思いましたが、どうにもなりませんでした(笑)。別にプールが無くても、全然問題ない演出だと思ったけれど、きっとプールを使いたかったんでしょうね。

 あと、オルフェオはエウリディーチェを見ちゃいけないはずだけれど、結構、バンバン見ていたのには、違和感を覚えました。どうも「目を合わせなければOK」っていう演出だったようですが、見るって…そういう事なの? 私的には“見る”というのは「視界に入れる」って事だと思うので“見ちゃいけない”となると「視界に入れないようにする」…んだと思うのだけれど、相手と目を合わせなければ、全然OKという解釈のようでした。なんか解せなかったです。まあ、感覚の違いなんでしょうね。

 それにしても、韓国で上演されたオペラなんて、初めて見ました。面白かったです。これもオペラヴィジョンさまさまだね。

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