スポンサーリンク

ウィキッド ふたりの魔女(吹替版)を見てきた

 さっそく見てきました、吹替版で(笑)。「音楽ファンなら、字幕版で見るべきでしょ」と言われそうですが“ミュージカルは、原則、現地語で上演されるべきもの”という刷り込みが、私にはあるので、ここは迷わず吹替版で見てきました。

 吹替版と言っても、昔のミュージカル映画の吹き替えのように、セリフ部分は日本語だけれど、歌になるといきなり原語に戻ってしまう…なんて事は、最近はないのです。歌部分もしっかりと日本語に吹き替えているのが、昨今の吹き替え映画なのです。

 まず、この映画は前編です。物語の半分しかありません。舞台で言えば「第1幕だけ上演」って感じです。なので、それを知らずに見に行って「あれあれ…?」って感じになってしまった方もいらっしゃるのでは? 何しろ、事前の宣伝では、この映画は前半分しかありませんよ…という告知は、どれだけなされたのかしら? 少なくとも私は、直前までは知りませんでした。

 もっとも、映画自体は音楽にあふれているので、ストーリーが半分で終わっていても、私的には全然平気でしたが、ストーリーを重視する人からすれば、文句が出るかもしれません。いや、それよりも、ストーリー重視でこの映画を見れば、ストーリーの中だるみ感は…否めないかな? 映画の大半を占める学園シーンは…ストーリー的には、こんなに尺を取る必要はある?って感じです。

 歌とダンスは、なかなか見応えありますし、日本語の歌唱も良いです。なので、私はとても楽しめましたが、ストーリーを見に来た人には、なかなかキツい映画かもしれませんね。まあ、そういう人たちは、最初からミュージカルを見に来ないでしょうから、大丈夫か?

 ちなみに私は、劇団四季版は見ていませんので、ウィキッド自体は初体験だし、ストーリー的にも、先を知らないので、こんなグダグダなストーリーでも、結構楽しめました。

 ですから、私的には、この映画はかなりの推し映画になるわけです。うん、いいよ、これ。ストーリーなんて横において、ひたすら音楽とダンスを楽しむのに向いています。

 ただ、あくまでも、私的な推しですね。ミュージカルファン以外の、普通の映画ファンに、どれだけウケるのかしら?

 何しろこの映画自体、「オズの魔法使い」の続編だから、「オズの魔法使い」を事前に知らないと…色々とキツイかもしれません。「オズの魔法使い」はアメリカ人にとっては基礎教養らしいのですが、日本人にとっては、決してそういうわけではないでしょ? 「オズの魔法使い」を知らない人だと楽しめない部分はいっぱいあると思います。あと音楽も、私はこういうサウンドも好物だけれど、気の利いたメロディーも無ければ、パンチのあるリズムもないサウンドなので、好き嫌いは分かれそうだなあ。

 もちろん、主人公のエルファバの肌が緑色なのは、黒人のメタファーなのはミエミエなんだけれど、日本人である私にとっては「人種差別問題をエンタメに入れんなよ」と言いたい気分です。でも、これが今のハリウッド映画なんだよなあ…。“黒人の活動家 vs 白人の扇動者”という、政治的な対立が見えるんだけれど、エンタメに政治は入れてほしくないけれど、それが必要なのもアメリカ…なんだろうね。

 まあ、結局、黒人が負けて、白人バンザイになるのも、アメリカって事だね。そりゃあ、先の大統領選見てりゃあ分かるんだけれどサ。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 その他日記ブログ 身の回りのできごとへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました