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2010年 ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ その7…やっぱりヴァイオリンを始めたい!

 サックスの演奏を聞いて、すっかり夜の気分になった私です。東京国際フォーラムの地下から地上に出たところで、日もすこし陰り始め、夜の入り口が迫ってくるのを感じました。

 で、どこに行ったのかと言うと、今回二度目の「楽器体験」です。今度こそは、チェロを体験してやる!
 
 
楽器体験

 チェロチェロチェロ…と勢い込んで行ったものの、サックスを聞いていたため、ちょっと出足が遅れたら…すでにチェロ締め切り。ちなみにヴァイオリンも締め切り。係のお兄さんが「管楽器なら、今すぐに体験できま~す」と叫んでいました。管楽器って不人気なのね…と言うよりも、弦楽器が人気モノなんだね。やっぱり、大人の憧れの楽器と言ったら、弦楽器だよね。分かるような気がします。

 という訳で、管楽器から選択です。まだ体験していないクラリネットをチョイス。本当にお兄さんの言う通りに、順番待ちの弦楽器希望者の横をスイスイ通り抜けて、あっと言う間にクラリネット体験です。

 クラリネット…やっぱり閉じた楽器です。血圧がちょっぴり上がりました。でも、音出しは特に問題なし。サックスがマウスピースを深めにくわえた方が良いのに反して、クラリネットはむしろ浅めにくわえた方が良さそうです。同じシングルリードでも、その辺はちょっと違うみたいですね。お土産に自分が使用したリードをいただきました。うむ、ラッキー。

 クラリネットの体験が終わったところで、妻が「フルートを吹きたい」と言い出したので、一瞬躊躇したものの、私も初心者のふりをして一緒に参加することにしました。なんでも、体験のメンバーに私が入っていれば、当然私は放置プレイになるので、講師の先生が自分につきっきりになってくれるはずなので、それを狙っているのだそうです。

 またも、順番待ちの弦楽器希望者の脇を通って、あっと言う間にフルートの体験にたどり着きました。私はなるべく初心者のふりをして、積極的に自分からは動かず、素人くささを全身でアピールする事に努力し、愚直なまでに先生の指示に従い、アンブシュアも全然作らず、ボーっと息を楽器に入れたんだけれど…素直にキレイな音が鳴っちゃうんだよね(汗)。と言うか、スカーって音を出す方が難しい。何をどうやっても、きれいに音が鳴っちゃうんだよね…。経験者だって、バレバレだったろうなあ(汗)。

 一方、妻には誤算がありました。確かに私は放置プレイになったけれど、体験は三人一組なんですよ。だから、妻の隣にもう一人のお姉さんが座ったのだけれど…この人がもう、箸にも棒にもかからない人で…。まあ、楽器体験だし、そういう人が対象なんだから、全然問題ないのだけれど、講師の先生はそのお姉さんにつきっきりになっちゃって、妻的には、ちょっと釈然としなかったようです。

 少なくとも、妻はフルートを構えられるからなあ…。それどころか、低音のソ~シの音くらいは出せるからなあ…。そのお姉さんは音出しはおろか、フルートを構えることすらできないんだから、先生は当然、あっちに行っちゃうよね(で、結局、音出しすらできなかったようです)。

 ちなみに私が手渡された楽器はYFL-514でした。楽器体験にしちゃあ、いい楽器を貸し出してくれたものです。

 で、多少の誤算はあったものの、無事フルート体験も終わったので、またまた屋台村に行き、口に合わないものを軽く食べて、次を目指しました。
 
 
ヴァイオリン体験レッスン

 はい、私たちが軽く食事をしている間に、楽器体験会場は、体験レッスン会場へと模様替えをしておりました。で、次の私はそこで“ヴァイオリン体験レッスン”を受講しました。

 体験レッスンはグループレッスンでしたが、約1時間のレッスンです。先生の模範演奏。楽器の説明、楽器各部の名称の紹介、楽器の構え方。弓の持ち方、扱い方。左手の練習(第1ポジション)、右手の練習。「かえるの歌」の練習と合奏。「幻想即興曲(簡単なメロディ)」の練習。こんな内容でした。もちろん、ヴァイオリンは一人につき一台ずつ、きちんとあてがわれましたよ。

 楽器も色々なグレードのものがありました。私があてがわれた楽器は、見るからに「初心者向けのエントリーモデル」でした。ヴァイオリンの音は出たけれど、まあ、それだけの楽器でした。ちっとも美しい音ではありませんでした。私が音を出しているという部分を考慮に入れても、響きの足りない平たい音しか出ない楽器でした。

 ま、これがエントリーモデルの実力なのかもしれない(エラそう…)。

 ちなみに妻が弾いていたヴァイオリンは、私のよりもグレードが上の楽器だったと思います。響きというのは、あまり感じなかったけれど、音色がちょっぴり甘い感じで、これはアリだなって思いました。

 とにかく、初歩の初歩の部分だけれど、ちゃんと先生に教わったので、よかったです。なにしろ、ヴァイオリンはやりたいけれど、構え方も知らない私でしたからね。

 やってみた感想。ギターを経験しているせいか、左手の指の立て方とか、各弦の押さえ方とかは、無意識だったけれど、ちゃんとできていたみたい。音程もちょっと探ってみたら、何となく取り方が分かった。

 楽器の構えも、最初はちょっとぎこちなかったけれど、すぐに慣れて、いつの間にか楽器を構えたまま、両手を楽器から離して、色々な作業をしていました。ううむ、思ったよりもおもしろそう。

 逆に難しいなあと思ったのは、やっぱり右手(つまりボウイング)。弓を持つ事自体は苦ではないけれど、これをうまく操作するが難しいです。やはり、ボウイングは慣れと言うか、訓練が必要だと思いました。

 ま、生まれて始めて、ちゃんとヴァイオリンを弾いてみたけれど、しずかちゃんのヴァイオリンにはならなかったよ。一応、稚拙だったけれど、ちゃんと音楽になっていたと思う。ってか、どうやれば、ノコギリのメタテのような音がヴァイオリンから出るんだろ? 普通に扱えば、普通の音が出ました。あとはこれで、ヴィブラートがかけられれば、案外、楽しく遊べそうな気がしました。

 なんか、イケそうな気がする(笑)。

 やっぱり、やりたいな、ヴァイオリン。うん、始めてみたいよ、ほんとの話。

 続きはまた明日~。

コメント

  1. Cecilia より:

    初心者のふりをして音大の声楽レッスンに行ってみたらどうかと声楽仲間からお誘いがありました。(笑)
    もちろん上級者とは言いがたいですが、初心者のふりなんかしてもばれそうですね。
    遠いのでそれすら難しいのですが、リーズナブルなお値段で音大教授のレッスンが受けられるというのはおいしいかも・・・と思いました。

    私もヴァイオリンを一からきちんと習いたいです。

  2. すとん より:

    >Ceciliaさん

    >私もヴァイオリンを一からきちんと習いたいです。

     一からきちんと…良いですね。でも、今回の私は、今のところ、そんなつもりはないんです。って言うか、それはやっぱり無理。

     ウチの裏に大人向けのヴァイオリン教室があります。だから、習えないわけではないし、習いにいくお金もないわけじゃない。問題は時間ですよ。声楽とフルートと歌劇団の三つもやっていれば、今更ヴァイオリンなんて入らないし、よしんばムリムリで入れたとしても、先生について習うのは、時間的に不可能です。

     だって、先生につけば、やはり練習しないでレッスンに通うわけにはいかないので、それなりに練習しないといけないじゃないですか? でも、日々の音楽の時間は、歌とフルートで手一杯で、歌劇団の譜読みすら十分にできていない現状なのに、そこにヴァイオリンの練習は…やっぱり入りません。

     なので、ヴァイオリンはやりたいのですが、やるにしても、やはり「時間がある時にちょっとずつコツコツと」というパターンになるので、必然的に“独学”という形を取らざるを得ないと思ってます。

     楽器店で行われているワンポイントレッスンとかを上手く活用するるとか、経験者のアドヴァイスをもらうとか、そういう方向になるかな?

     ま、ヴァイオリンに関しては、この年から始めるのだし、音感もロクに無いので、クラシック曲が演奏できるようになれるとは(残念なことですが)最初から思っていません。ちょっとしたメロディを、聞きづらくない程度に演奏できたらいいかな? って思ってます。もしも頑張れたら、アマオケのセカンドヴァイオリンの隅っこに座ってみたいとか、ジャズヴァイオリニストになってブイブイ言わせてみたいとかの野望がないわけではないのですが…それらはあくまで“夢”って奴で、生活目線で考えれば、初心者向けのジブリの歌本が弾ける程度になれれば、もう、御の字な私です。

    >初心者のふりをして音大の声楽レッスンに行ってみたらどうかと

     叱られますよ(笑)。絶対に、バレるって。どんなに初心者のふりをしても、カラダが鳴ってしまうので、バレバレだって。

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