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源氏物語とフルート

 フルートのレッスンに行ってきました。
 ロングトーン練習は、いつものようにバッチリです。
 エルステユーブンゲンは、25番と26番です。少し前まで、かなりいい感じでざっくり暗譜していた私ですが、今やそれらの記憶はすっかり揮発してしまい、跡形もなくなってしまいました。もう、楽譜をガン見しないと全く吹けません。先生曰く「演奏はいいよ、だいぶいいよ。あとは暗譜するだけだけど…焦らずにいきましょう」との事です。それにしても、ほんと、暗譜できない私なんだな。
 旋律的練習曲は4番です。いやあ、難しい。先生の指示通り、簡単なトリルを入れてくるようにしたけれど、やはり全体的にはまだまだ難しくてちゃんと吹けません。とにかく、臨時記号が出てくると、必ず迷子になって、演奏が止まります。本当はカラダで覚えていないといけないのですが、まだまだ楽譜をしっかり読みながら演奏しています。つまり、練習量が圧倒的に不足している事を実感します。
 40リトルピーセズは、まだ30番です。バッハの「マーチ」です。とにかく、譜面は簡単に見えますが、吹いてみると、リズムも音程も難しいです。簡単に見えるのに、実は難しいなんて、バッハって、ちょっとイケズなオヤジなのかなと勘ぐってしまいます。ああ、まだまだですね。
 さて、今回の雑談は、源氏物語の魅力について。実は先生、日本人として、日本の古典ぐらいは親しんでいないとダメじゃんと思われて、それでつい最近、源氏物語の学びを始めたんだそうです。きちんとした先生について、テキストをちゃんと深読みしているんだそうです。いやあ、楽しそう…。
 実は先生、若い時にも何度か源氏物語にチャレンジした事があるそうですが、若い時は、原文であれ現代語訳文であれ、すぐに放り出してしまわれたそうです。でも、年を取った今は、何とか堪えながら読んでいるのだそうです。確かに源氏物語は、入門のハードルが高いと思います。一見さんお断りっぽい感じがしますよね。だけど、導入部で、あの世界に慣れ親しむことができたら、その後は面白さがじわじわ押し寄せてくるんだよね。最初のハードルが高いけれど、そこを乗り越えたらワクワクな世界が待っているという点では、フルートも同じですね。
 …みたいな話をしたわけです。私は、源氏物語には、ちょっとうるさいよ(笑)。

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