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クラコン2018 その1 舞台から落ちました(涙)

 では、今年(2018年)の秋の本番、第一弾である、地元開催の“クラシックコンサート(以下、クラコンと略)”の連載を開始します。

 話は、本番前日に行われた、リハーサル(ゲネプロっすね)の話からです。

 毎年、前日リハーサルの時間って変わるのです(全体の時間が決まっていて、それをリハーサル希望者の人数割りで決めるのです)が、今年はなんと、多めのリハーサルの時間をいただきました。なんと二人で90分だよ、90分。本番は14分なので、本番の6倍近い時間のリハーサル時間なんです。

 90分と言ったら、普段のY先生とのレッスン時間と同じじゃん(笑)。

 とにかく、前日リハーサルです。ピアニストさんと待ち合わせて、ホールに入りました。

 実は、ホールのある市民会館は、リニューアルをして、私的には今回が始めての使用なのです。リニューアルの内容は、内装の変更が主なのですが、ううむ、だいぶホールの印象が変わりました。

 響きがめっちゃ良くなっているじゃん(驚)。リハーサルなので、お客さんがいない事もあるけれど、ほぼ理想の音響が実現されています。舞台上の声やら物音やらが、やたらと響き渡ります。まあ、これで客が入れば、適当に吸音されて、印象が変わるのでしょうが、いい感じのホールに生まれ変わったと思います。

 リニューアル前のホールは、汎用ホールとしては良い感じのホールでしたが、舞台で生声で歌っていると、声があっちこっちで吸い込まれて、あまり声が返ってこないホールでした。でも、今はいい感じで響きます。しかし、良い音も響きますが、悪い音も結構響きます。

 舞台に設置されているピアノは…高音が痩せた音なのですが…この音が会場にギャンギャンに響いて、ちょっとダメな感じがします。響かないホールなら、あまり気にならないのでしょうが、このホールだと、結構耳障りです。ですから、ピアニストさんも、なるべく高音を鳴らさないように、気を使いながらピアノを弾かれていました。

 しかし響きが豊かと言うのは、歌う人間にとっては、とても良い感じです。以前は、歌っていると、どんどん息が無くなってしまって、歌っていてつらかったのですが、今回は、いくら歌っても、息が余る感じです。私はともかく、声の小さめな方には、うれしいホールになったと思います。実際、妻の歌声でも、ホールいっぱいに響きますからね。歌い手にとっては、本当に良いホールになったと思います。

 おそらく、ポピュラー音楽とか講演会向きに調整していたホールを、リニューアルを機にクラシック音楽向けに調整し直してくれたんだろうなあって思いました。実際、こんなに響くと、ポピュラー音楽とか講演会とかのP.A.システムを使う前提のモノは、どうなるんだろうなあと、余計な心配をしてしまいました。

 客席の座席も横幅が広くなり、以前よりもデブに優しくなりました。これも良い感じです。

 しかし、舞台から客席の昇降に使う階段が、以前のままで、小さい上に手すりも何もないのです。で、舞台から客席に降りようとした私は、思いっきり、一段目から階段を踏み外しました…ってか、舞台から落ちました。ま、階段が小さかったというのもあるけれど、私が不注意だったというのが一番の原因でしょうね。

 とにかく、落ちちゃいました(涙)。舞台の高さは…たぶん1mぐらいですね。正面向きに頭から落ちました。私は柔道マンなので、無意識に前受身をしましたので、大きな怪我はありませんでしたが、落ちる時に右足のかかとが階段にひっかかって、ちょっと右足首を捻ってしまいました。さすがに怪我直後はジンジンするので、しばらく休憩して、痛みの感じを観察していました。10分もしたら、痛みはほぼ引いたので、どこも折れたり切れたりはしなかったみたいです。実際、ほんのちょっと軽く腫れたぐらいです(一晩寝たら、治ってました)。いやあ、軽傷で済んで良かった。痛いだけなら、問題ないしね。

 それにしても、若い時に熱心に柔道をやっていてよかった。柔道のおかげで、本当に私は怪我が少ないよね。今回の件だって、受け身が取れない人だったら、たぶん顔から落ちていただろうから、大変な怪我になるし、頭も打ってしまうだろうから、クラコンどころの騒ぎではなく、即救急車の事案だったかもしれません。

 肝心のリハーサルの方は…問題続出ですが、それは主に私の実力不足が起因する問題ですから、いかんともし難いです。あとは、まな板の鯉の気分で、本番を待つだけです。

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