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今更だけれど電子レンジはすごい

 本日は、門下の発表会です。頑張って歌ってきます。遠くの空からでも、応援をお願いします。発表会の様子や音源に関しては、先日のクラコンとまとめて、後日アップしますので、今しばらくお待ち下さい。

 さて、最近、冷凍食品を始めとする、電子レンジで調理するタイプのお惣菜や料理が、とても美味しいなあと感じています。

 もちろん、妻の手料理は美味しいし、プロの料理人が作ったものはさらに美味しいです。

 スーパーやコンビニなどで売っているお惣菜や料理は、昔はあまり美味しいものではありませんでした。だって、冷めているんだもの(笑)。どんなに美味しい料理であって、冷めてしまえば、さほど美味しくはありません。もちろん、冷めても美味しく食べられるように作っているのだけれど、それだって限度があるってものです。

 電子レンジが家庭に普及し始めた当初は、それらの冷たいお惣菜を簡単に温める機械として役立ちました。冷たい料理をほんの数分でホカホカにしてくれる…ほんと、魔法の機械でした。

 電子レンジのおかげで、冷たいものだけではなく、やがて凍ったもの(つまり冷凍食品だね)も美味しく食べられるようになりました。一般的に、常温保存よりも冷凍保存の方が美味しさを保てるわけで、電子レンジの普及が、冷凍食品の普及と発展を促したわけです。

 やがて、人間はさらに上手な電子レンジの利用法を考えるわけで、それが電子レンジを使った調理です。火や蒸気を使わない放射線による調理法です。

 例えば、ラーメン。昔は美味しいラーメンってのは、美味しいと評判のお店に行かなければ食べられませんでした。うっかりそこらの店に行くと、マズいラーメンが平気で出てきたりしました、そんな時代の話から始まります。

 当時、家庭でラーメンを作る事もありましたが、その頃のラーメンは、今で言う生ラーメンでしたので、それを家庭で美味しく作るのは、なかなか難しかったのです。それに手間もかかりましたしね。特に麺は、家庭ではツルツルシコシコに茹でることが難しかった記憶があります。

 やがてインスタントラーメン(袋麺)が普及し、家庭で手軽にラーメンを作って食べる事ができるようになりました。当初は油揚麺しかなかったので、おなじ“ラーメン”と呼んでいても、お店で食べるラーメンとは、全く異なった料理でしかありませんでした。

 少し経って、ノンフライ麺と呼ばれる麺が登場しました。これはなかなか美味しかったと思います。少なくとも、お店で食べるラーメンに似た感じに作る事が出来るようになりました。でも時代はすでにカップ麺の時代に移り、ノンフライ麺はそれほど普及しなかったと思います。そして、カップ麺にもノンフライ麺タイプの製品はありましたが、油揚麺のものと比べると、待ち時間が長くなりますので、こちらもあまり普及しなかったし、私自身も待ち時間が長いカップ麺は嫌なので、いつも待ち時間と麺の美味しさを天秤にかけて悩んでいました。あとカップ麺では、コストの問題もあって、トッピングの具材がどうしても貧弱なものにならざるをえないのが残念でした。

 そこに登場したのが、電子レンジで調理するタイプのラーメンです。色々なタイプのものがありますが、一番普及しているのが、プラ製の丼に、麺と具材とスープが入っていて、食べる直前に丼の中に麺と具材を入れて、その上からスープをかけて、電子レンジで調理をして食べるというタイプでしょう。これは実にお手軽だし、なんと言っても、美味しいのです。普通にお店で食べるラーメンと、ほぼ同レベルのお味と言っても過言ではありません。すげえなーって個人的に思います。ただし、カップ麺と違って、お値段も高めで、お店で食べるラーメンと同じくらいと言ってもいいくらいのお値段です。まあ、味が同レベルなんだから、お値段も同じでも仕方ないわなあ…って感じです。

 ちなみにインスタントラーメンも、マルちゃん正麺などの新しい乾麺タイプのものが出てきました。これは電子レンジではなく、鍋で作るタイプのラーメンですが、これもなかなか美味しいですよ。

 電子レンジ食品の次に来るのは、おそらくフリーズドライ食品だろうと思ってます。電子レンジすら使わずに美味しい料理を手早く作って食べられる時代がやがて来るだろうと思ってます。

 実はカップ麺って、フリーズドライ食品なんですよね。ただ、あまり美味しくない(ごめんなさい)のは、やはりコストの関係だろうと思います。おそらく、値段を高くできれば、すごく美味しいラーメンを作る事ができるのだろうと思いますが、高価なカップ麺なんて、どこにも需要はありません。なので、今後も家庭で美味しいラーメンを食べたければ、電子レンジで調理するタイプのラーメンにならざるをえないのかなって思ってます。

 最後に、電子レンジでの調理って、食品を加熱するわけですが、その加熱って、放射線(この場合、狭義には電磁線を指します。放射線とは電磁線を含んだ広義の粒子線と電磁波の総称です)を食品にぶつけて、食品の分子を振動させて熱エネルギーを発生させて温めるわけで、原理的には、原爆や劣化ウラン弾で人や街を爆破させるのと、仕組み的には全く同じです(もちろん規模は全然違う)。つまり、電子レンジで調理するってのは、食品を(小規模とは言え)被爆させて食べるわけなのです。なので「放射能こわい!」と言っている人の家庭に、電子レンジがあったりするのって、ちょっとした茶番だと思ってます。

蛇足 IH調理器具も電子レンジ同様に放射線を使って加熱しています。電子レンジはレンジから放射線が外部に漏れないように作られていますので、一応安全と言えば安全なんだけれど、IH調理器具の方は、放射線はダダ漏れ状態です(恐)。ある意味、IH調理器具を使って暮らしている人は、毎日被爆しているとも言えます。なので「放射能こわい!」と言っている人の家庭に、IH調理器具があったりするのって、茶番どころか、笑えないホラーだよね。もちろん、メーカー側は健康に影響のない程度の放射線しか出ていませんと言っているわけなので、それを信じるしかないのだけれど…ね。

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コメント

  1. ぼー より:

    頑張ってきてくださいね~♪

    コメントは文章の最後の方についてです。
    文中の「放射線」はかなり乱暴な言い方だと思います。
    「電磁波」とすべきでしょう。
    ちなみに電子レンジは2.45GHzのマイクロ波(UHF) で、「水分子」を振動させて発熱させています。 無線LANと同じ周波数帯ですね。
    IHはさらに低い数10kHzの磁力線で汚される電流で温めています。
    ま、いずれも放射線からは程遠いものです。
    電波法では「300万MHzまでの電磁波を「電波」と定義しています。
    波長で言えばマイクロ波は10cm、 γ線は0.1nm程度となります。
    ミスリーディングはいけませんよ。
    そういう意味では大理石に寝そべっている方がよほど放射線浴びます(笑)

    …最近無線系の国家資格をまとめて取るべく勉強中で、アバウトな表現にちょっと引っかかってしまいました…すいませんでした。自分は2月にオーボエアンサンブル発表会です。

  2. すとん より:

    ぼーさん、ありがとうございます。頑張ってきます。

     ミスリーディングをさせるつもりはないので、ミスリーディングしないように、一部を書き直してみました。

     言葉の定義付けには、広義のものと狭義のものがあります。専門家は狭義のものを使いたがります。それは厳密性を重んじる必要があるからですが、そのためにややもすると俯瞰的包括的な視点を失いがちです。まあ「味噌も糞も一緒にするな」と言うでしょうが、我々庶民にとっては、専門的な細かな違いよりも「じゃあ、それって一体なんなの?」と言ったザックリした話が必要だったりします。

     庶民に語りかけるには、庶民の目線で考え、庶民の言葉で話す必要があります。ま、私は専門家ではないので、庶民目線でしか語れませんが(笑)。それでも“放射能”と言ったザックリしすぎた言葉は避け“放射線”という、ある程度の定義付けができる言葉を使って記事を書いてみました。

     それでもなかなか難しいですね。

    >そういう意味では大理石に寝そべっている方がよほど放射線浴びます(笑)

     そうそう、フクシマに行くよりも、飛行機に乗る方が怖いし、西日本や沖縄地方で暮らす方がよっぽと怖いという話もありますね。

  3. とも より:

    すとんさん、今ごろ調整中でしょうか。
    ご健闘をお祈りいたします。

    満員電車で、携帯を使うのも怖いと思います。
    放射線、意図せずに浴びているわけですから。

    スマホ使っている人は、体との間隔を開けたがるのか、電車がめちゃめちゃ混みます。
    後ろから押されてスマホユーザーを押すと、物凄い形相で睨まれます。
    スマホ、良し悪しだと思うガラケーユーザーです。

  4. りくさん より:

    いつも楽しみにしています。特にフルートに関するエッセイは欠かさず読んでいます。すとんさんの影響でアルタスのフルートを買い練習をはじめ、今8年目です。
    さて、今回の内容については私もちょっと引っかかっています。まず、原爆の場合は核分裂に伴って発生する放射線も発熱に部分的に寄与するので、放射線で加熱するという意味で電子レンジと同じ(ものすご~くアバウトですが)ということは理解できます。実際は分裂した核の運動エネルギーのほうが80%程度を占めるそうですが。一方、劣化ウラン弾は、ウランの高い比重を利用して大きな運動エネルギーを狭い範囲に集中させ戦車等の装甲を貫通させるための弾体です。衝突した際に高熱を発生しますが、これは運動エネルギーが熱に変わったもので放射線は介在していません。もし、劣化ウラン弾に残留する放射能によって発生する放射線が人体に影響を与えるとすれば、それは「人を爆破させる」こととは異なります。あたかも劣化ウラン弾が小型原爆かのような表現は誤解を招くと思います。次にIHの場合は交番磁界による誘導電流で加熱しています。交番磁界は電磁波とは異なり放射線には含まれません。従って放射線を使って加熱しているという表現は間違っています。たしかにIH調理器は電磁波(放射線)を発生しています。しかし、それを言うなら現代のほとんどすべての家電は電磁波を発生していますのでここで特に取り上げる意味がないと思います。私の読み違いなどあるかと思いますが、率直な感想・意見を述べさせていただきました。

  5. すとん より:

    ともさん

     先程帰ってまいりました。疲れました。

     私は背広の左胸にスマホを入れていますので、常時スマホから発生する電磁波を常時心臓に浴びせています。この程度の電磁波が健康被害を与えるとは、私は思ってませんが、放射能に敏感な人たちは、怖くないのでしょうか?

    >スマホ使っている人は、体との間隔を開けたがるのか、電車がめちゃめちゃ混みます。

     確かに。でも、それって、本を読んでいる人や新聞を読んでいるいる人も同じだと思いますよ。何かを読むためには、ある程度の距離がないと読めません(特に老眼の人は…ね)。私は電車の中でタブレットで電子書籍を読んでいますので、すっごい迷惑…なのかなって思いました。ちょっと反省。

  6. すとん より:

    りくさん

     ここは専門家たちが議論する場ではないので、なるべく専門用語のご使用はお控えください。どうしても使いたい場合は、その専門用語を庶民が分かる言葉で解説した上でお使いくださいますように、平にお願いいたします。

    >衝突した際に高熱を発生しますが、これは運動エネルギーが熱に変わったもので放射線は介在していません。

     放射線が介在しているかどうかは別として(放射線が直撃した結果、運動エネルギーが発生していると私は思いますが)、これって電子レンジでの加熱の原理と同じではないでしょうか? もちろん、規模は全然違いますが。

    >交番磁界

     専門家以外にこの言葉の意味を分かる人はまずいません。私も分かりません。私を含めた庶民に分かる言葉で、私たちが分かるようにご説明いただけないと、何のレスポンスもできませんし、庶民の目線に立てば「だから専門家ってのは、怪しいんだ」としか思われません。言葉は、他人に通じてこそ、生きてくるものです。

    >たしかにIH調理器は電磁波(放射線)を発生しています。しかし、それを言うなら現代のほとんどすべての家電は電磁波を発生していますのでここで特に取り上げる意味がないと思います。

     おっしゃるとおり、すべての家電は電磁波を発生しています。それどころか、我々が生活している空間の中にも、電波という形で電磁波は飛び交っています。IH調理器は一つの分かりやすい例として出しただけで、別にそれがテレビでもスマホでも何でも良かったのです。それほど私達は電磁波に囲まれて生活している一方で、ほんの微量な放射線にも敏感な反応を示す方がいらっしゃるわけです。

     フクシマで原発事故があったので、被爆が怖くて東京から沖縄に逃げた…とかいう人たちがたくさんいましたが、それってどうなの? あるいは全量検査をしているのにも関わらず、フクシマの農産物は危ないと言っている人たちもいて、それってどうなの? フクシマからの被爆よりも、我々はもっと身近でたくさん被爆しているじゃん…って事が、頭の中をよぎったりしたんだと思います。

     ま、だからと言って、東京電力は無罪だ…とかは、言いませんよ。やっぱりダメなモノはダメだし、フクシマの原発周辺は、まだまだ危険地帯なんだろうとは思ってます。

     ここまでを読み返したところ、なんか私、ケンカ売っているような文体になっているかもしれませんが、そういうつもりはないです。言葉がキツくなっていますが、そこは勘弁してください。お互い、フルート、頑張っていきましょう。

  7. りくさん より:

    すとんさん、お疲れのところ返事をありがとうございます。
    何をもって原理的に同じとみなすか、言葉の定義によって異なるのでその点についてはこれ以上は止めておきます。 交番磁界については不用意にわかりにくい用語を使い、申し訳ありませんでした。ごく簡単に言うと磁石をクルクルまわしてN極とS極が交互に近くに来るようにしたときの状態です。もちろん、IH調理器では磁石が中でクルクル回ってはいなくて、別の方法で交番磁界を作っています。
    私も、放射線の危険性を無視するのは駄目ですが、逆にむやみに怖がることも困ったものだと思っています。
    それでは、お仕事もお忙しいと思いますが頑張ってください。

  8. すとん より:

    りくさん、ありがとうございます。

     交番磁界の件、なんとなく分かりました。私は最初、交番と聞いて、派出所しか思いつきませんでしたよ(笑)。

     ええと、瞬間的に発生する磁界の方向が変わり続けていくわけですね。ならば、そこから出される波(電磁波も波ですな)は互いに打ち消しあい、電磁波はさほど遠くまで飛んでいかず、ただその場でエネルギーを発生していくだけ…って感じになるのでしょうか? ならば、さほど恐れる必要もないわけです…って、そもそも、恐れるよりな怖いモノが家電として認められるわけがないので、最初っから安全は安全なんですわな。

     また一つ、賢くなれました。感謝です。

  9. りくさん より:

    すとんさん

    たびたびすみません。消えるつもりだったのですが、また思わず書き込みをしてしまいます(笑)
    変動する磁界はそれこそ電磁波を発生する原因であって、磁界の方向が変わるから電磁波を打ち消すということにはならないです。ただ、IH調理器から漏洩する磁界や電磁波がもともと小さくなるように工夫してあるので人体に影響がないのです。

  10. すとん より:

    りくさん

     丁寧に誤解を解いてくださって、感謝です。

    >ただ、IH調理器から漏洩する磁界や電磁波がもともと小さくなるように工夫してあるので人体に影響がないのです。

     ですよね。日本の家電ですもの、そこは安心と。

     問題は、そんな安全な家電よりも微弱な電磁波しかなくても、それを怖がって(半ば悪意を持って)騒ぐ人たちもいるって事で、そういう放射能ゴロさんたちが気になる私なのです。

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