フルートのレッスンに行ってきました。久しぶりに教室の入り口で姉様と出会いました。いやあ、なんか懐かしいです。以前は、私と姉様のレッスンが連続していたので、よく一緒にロングトーン練習をしていただいたものですが、今はその間に妹殿のレッスンが入ってしまったので、姉様と会う事が無くなってしまったのでした。ちょっと、残念…で、懐かしかったです。
で、なんでそんな時間に姉様とすれ違ったのかと言うと…どうやら、妹殿がレッスンに遅刻してきたからなのでした。つまり、妹殿が来るまで、姉様のレッスンをやっていたわけで、いつまで経っても妹殿がやってこなかったので、つい少し前まで姉様のレッスンがあったので、私とすれ違ってしまったわけなのでした。
で、その妹殿ですが、アルテの1課で、先生とデュエットをしておりました。ああ、やっぱり1課から学び直しているわけですね。
で、1課の後は、前回先生が選曲したディズニーの曲を吹いてました。エチュードと曲を学んでいるんだ~、いいなあ。私なんか、エチュードしかやってないよ(ちょっぴり、ジェラシー!)。
曲の運指は簡単で、そこの部分には問題なさそうだけれど、時々、無音になってしまう箇所があります。どうやら、ノドに力が入ると、息が止まってしまって、それでフルートが無音になってしまうようです。無音になるたびに、先生に「力抜いて!」とか「楽に吹いて!」と言われてしました。ああ、大変だ。
やがて、私のレッスンになりました。レッスンの最初に、夏合宿の公式音源をいただきました。ちなみに、録音&製作はD先生です。私がプライベートに録音した音源と比べちゃいけないくらいに、普通に良い音源に仕上がっておりました。さすが、プロの音楽家が整音しただけの事はあります。
妹殿は、夏合宿に興味津々でした。来年は…参加するのかな?
さて、私ですが、この日の私は、疲労困憊でフラフラの状態でした。で、こんなふうにフラフラしていると、いい感じで脱力しちゃうので、ロングトーン練習が、すごぶる快適というか、ほぼ完璧な仕上がりで、先生とピタっと合わせた音で吹けちゃいました。いやあ、すごいすごい。
でも、こんなにフラフラしていると、ほとんどアタマは動いてませんので、せっかく暗譜してきたエルステユーブンゲンの19番なんぞ、グッチャグッチャのボロボロでした。まあ、仕方ないよね。ちなみに、次の20番は、今回が始めてなのですが、いやあ、ほとんど吹けませんでした。こんなに簡単な曲なのに、今までほぼ初見で吹けたのに、この曲は自分が何をやっているのか、すぐに分からなくなり、あっという間に迷子になってしまいます。とても難曲…ではなく、単に私の状態が悪いんでしょうね。いやあ、だいたいフルート吹くために、立っているのが大変だもの。ああ、体調悪いわあ。
プチエチュードの15番も、フラフラの状態でしたが、こちらはある程度練習をして、カラダがあれこれ覚えているので、意識が跳んでも、指は勝手に動いてくれるし、いい感じで脱力しているので、なんか結果オーライな感じとなりました。もちろん、まだまだ合格には、程遠い状況なんだけれど「前回より、だいぶ良いね」と言って、今回は先生が一緒にフルートを吹いてくれました。
さて、今回の雑談ですが、フルートの調整の話をしました。実は先生、今回のレッスンでは、いつもの14K厚管ではなく、18K薄管を持ってきました。道理で、いつもとちょっと感じが違うなあ…って思ったわけです。で、なぜ今日は18Kなんですか?と尋ねると、14Kの方は、調整に出しちゃったから…というわけです。調整と言っても、タンポ交換なんですがね。
で、先生の愚痴が炸裂したわけです。先生の14Kのフルートって、生徒さんやお弟子さん達のフルートのタンポの交換費用と比べると、約2倍もするのですが、それがちょっぴり気に入らないようなのです。
「なぜ、先生のフルートは、他のフルートの2倍の価格設定なのですか? プロが相手だと、ボッタクリでもやっているんですか?」とか失礼な質問をしました。
実際のところ、フルートの調整は、アマチュア向けとプロ向けでは、調整の追い込み方がだいぶ違うわけで、H先生のフルートは、かなり追い込んでギリギリまで調整しているので、技術料はアマチュアさんのモノよりも高めになってしまうし、それは仕方ないと言ってました。
問題は、フルートの構造にあるんだそうです。今時のフルートの調整って、たいていネジで行う…ってか、フルートのメカがネジ式なんだそうです。これは昔、ゴールウェイがムラマツの技術陣に向かって「今時、ネジで調整できないフルートなんてありえない!」とか言って、カミナリを落としたのが、その鏑矢だとか…。
そんなわけで、今時のフルートのメカは、たいていネジ式なのですが、先生のフルートは年季物で、ネジ式が普及する以前のモノなので、紙を挟み込んで調整するタイプのフルートで、このタイプのものは、技術者の腕が良くないと上手に調整できず、それで技術料がかさむんだそうです。
で、そんな話をしながら、私のフルートを見た先生「これ、紙式じゃないかい? 調整費、掛かっているだろ?」と尋ねられました。私の場合、無料調整に持って行っているし、調整してくれる職人さんは、アゲハの製作者さんなので、安心して任せているわけです…、そうでないなら、やっぱり、そこそこの金額になってしまうのだそうです。ああ、無料調整会に感謝ですわん。
わんわん。
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コメント
すとんさん、おはようございます。
>ノドに力が入ると、息が止まってしまって、それでフルートが無音になってしまうようです。
なるほど!そうなんですね。
私も時々、一瞬無音になってしまう時があって…なんでかな~?と思っていたんですけど、そういう事なんですね。納得です。
きっと無意識に力が入っているんだなぁ。気をつけなくちゃ。
勉強になりました。ありがとうございます(^^)
タンポの交換といえば、ペタペタと音がするようになったので先日1個交換してもらいました。
今のフルートを使い始めて7年。今回が初めてです。
いかに練習していないか…バレバレですね(^^;
すとんさん、こんにちは。
>ノドに力が入ると、息が止まってしまって
近年、私は曲を吹いていると、歌ってしまって(笑)
吹きながら声で歌ってしまっているのです[E:happy02]
「周りの人に聞こえたかな?」って時々思います。
スケール、アルペジオやら何やらが自分の思ったように回ってない時、一番のハイライトの部分で自分が思ったほど盛り上げて吹けない時、息が足らなかった、思うような高い音に上がりきらなかった、低音がズバズバタンギングが鳴らない時など、特に声で歌ってしまいます。
脳みそが先行していて、身体がついていっていない時だという事だと思うのですが…
声が出るのですから喉に力が入っているか、閉まっているのではないか?とも思います。
「ホーミーのような(笑)」程ではないですが( ̄▽ ̄)僅かに…声が…
数年前、声楽を習いに行けば、息の流れと響かせる勉強ができるに違いない!と勝手な確信を持ちました。
それ以降、私のいるところには、適当な声楽の先生は滅多にいらっしゃいませんので、習いに行ってはおりませんが、すとんさんどうでしょう?両方していらっしゃって、「あぁ、そういう事か!」って事ありませんか?
身体が楽器の声楽。結局フルートを吹いても音の出し方、響かせ方は、同じ身体の部分を使うと思うのですが?
やこさん
私も昨今は練習頻度が落ちて、フルートが全然平気なのです。タンポも大丈だし、管もピカピカ。熱心にフルートの練習をしていた頃なら、そろそろタンポもやばいし、管が真っ黒になっていたものです。
フルートの管体がピカピカと言うのは、プラチナ製でもない限り、練習不足のおかげですから、かっこ悪いかっこ悪い(涙)。
ああ、私、あれこれやばいです。
meeさん
私はH先生より「呼吸はバッチリ」「音はきれい」「吹き過ぎ」といつも言われています。おそらく、これは声楽の影響だろうなあって思ってます。
>両方していらっしゃって、「あぁ、そういう事か!」って事ありませんか?
フルートで高音を吹く時、息の量は減らして速度を上げるじゃないですか? これって、実は声楽の高音発声も同じ事だと気が付きましたが…声楽の場合は、そもそもの息の量とか速度がフルートの比ではないので「分かっちゃいるけど、できません」っていう状態だったりします。
あと、響きを豊かにしようとすると、無意識で口腔内が最大容量に膨れます(笑)。
タンギングが下手…というのは関係あるかな? と言うのも、息の入れ切りをタンギングじゃなくて、腹筋でやっちゃう(声楽は腹筋で息のコントロールをします)ので、いつまでたってもタンギングが上達しません。
>身体が楽器の声楽。結局フルートを吹いても音の出し方、響かせ方は、同じ身体の部分を使うと思うのですが?
同じだと私も思いますが、声楽は楽器という道具を使わない分、すべての面において、パワーが必要というか、全体の規模がかなり違うかなって思います。
音大の声楽科には、元々は歌ではなく楽器をやっていたという人たちがたくさんいるんだそうです。もちろん、最大派閥は“元ピアノ”さんですが、次に多いのが“元フルート”さんと聞いたことがあります。まあ、どこの音大も、フルートさんの定員よりも、声楽の定員の方が圧倒的に多いので、とにかく「音大に入りたい」と願うフルートさんたちが、土壇場で歌に転向するって聞きました。で、土壇場で歌に転向しても、フルートさんたちの場合は、歌とフルートではカラダの使い方が似ているので、割りと簡単に転向できるんだと…聞きました。
ほんとかな?