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それでも私はハムを食べるぞ![2015年11月第1週・通算15週]

体重:107.6kg[-2.0kg:-7.2kg]
体脂肪率:31.9%[+0.4%:-1.5%]
BMI:34.0[-0.6:-2.2]
体脂肪質量:34.3kg[-0.2kg:-4.1kg]
腹囲:107.0cm[-1.0cm:+1.0cm]
     [前回との差:2015年当初との差]

 2015年10月26日に、世界保健機構(WHO)は“ベーコンやソーセージ、ハムなどの加工肉には、発がん性がある”と発表しました。実は、専門機関である国際がん研究機関(IARC)が世界保健機構に報告したものを、世界保健機構が代理で発表したわけなんですが…。

 国際がん研究機関が言うには「加工肉を毎日食べた場合、50グラム(ベーコン2切れ以下)ごとに大腸がんにかかる確率が18%上昇する」そうなんです。ベーコン2切れなんて、日常的に食べてるよ(呆)。

 『大腸がんにかかる確率が18%上昇する』となると、タダ事ではないです。18%と言えば、無視できない数字です。100人中18人ですか? 学校のクラスで言えば、1クラス(40人と仮定)に7人ほど大腸がんになるってわけで、そりゃあ大変な事です。

 なぜ、そんなに危険な食品…いや、食品と言うよりも毒物?を、なぜ国は取り締まらないのでしょうか? ネットでは「もうハムは食べない」とか「冷蔵庫のソーセージを全部捨てた」とか、そんな話をちらほら見かけます。そりゃあそうだよね、ハムを食べると、100人中18人も大腸がんになるなら、そりゃハムはゴミ箱行きだし、金輪際、スーパーでハムやソーセージなんて買えないよ。そろそろお歳暮シーズンなのに、誰もハムを買わなくなって、ハム会社、大打撃じゃん!

 ちなみに、国際がん研究機関によれば、加工肉ってのは、肉を加工したものすべてを言うのであって、燻製とか塩漬けとかも加工肉だし、塩や保存料や調味料を加えただけでも、加工肉になります。それどころか、加熱するだけでも加工肉になってしまうのだそうです。

 そうなると、ベーコン、ソーセージ、ハムだけじゃなくて、サラミだって、コンビーフだって、ビーフジャーキーだって、カルパスだって加工肉に入るし、レトルトのハンバークとか冷食のトンカツだって加工肉だし、真空パックのシュウマイとかスーパーで売っている調理済み肉製品(餃子とか焼き肉とかピーマンの肉詰めとか)だって、牛丼のタレだって入ります。それどころか、肉のエキスを使ったソースとかブイヨンとかも加工肉の範疇に入るわけです。いやいや、ファミリーレストランなどで供される食事だって、工場で作られた料理がそれぞれのお店に運ばれて、それを加熱して提供しているわけだから、立派な加工肉じゃない。

 もう、そうなると、生肉を買ってきて、自宅で調理する以外の肉料理は、ほぼすべて加工肉になるわけです。

 つまり『加工肉を食べない』と言うのは、すなわち『肉食をあきらめる』って事になりかねません。ええ! ほぼ肉食な私にとっては「メシ喰うな!」と言われるにも等しい宣言です。

 でも待った! 18%も大腸がんが増えるというけれど、その18%とは、何に対する18%なんですか? 本当に100人のうち18人も大腸がんになる人が増えるという意味なんでしょうか?

 実は、日本人は、現時点ですでに、男性の11人のうち1人が、女性が14人のうち1人が大腸がんになるんだそうです。つまり、男性で考えると、11人のうち1人ですから、パーセンテージで言えば、約9.1%です。つまり、今現在、ハムを食べようが食べなかろうが、100人中9人は大腸がんになるんです。これが日本の現状なんです。

 で、その100人中9人が大腸がんになる環境で、ハムを食べ続ける事と、大腸がんになる危険度が18%増しになるというのが、実は今回の世界保健機構が言っている事なんです。

 つまり、もともとがんになる確率が9.1%あるなら、その9.1%の危険度が加工肉を食べ続ける事で、18%増えるという話なんです。つまり、9.1%に対しての18%増ですから、実は、9.1%が18%増えても、結果は9.1%が10.7%になるだけなです。

 ハムを食べなくても、100人いれば、9人が大腸がんになるところを、ハムを食べ続けると、大腸がんになる人が100人中11人ぐらいに増えるかもしれませんよ…って事なんです。

 つまり、国際ガン研究機関は「ハムを食べると大腸がんが18%増える」と言ってますが、それって「ハムを食べない人たちと比べると、ハムを食べる人が大腸がんになる確率は、現状よりも18%増える」って話なんです。

 ですから、数字は間違っていませんが、数字の出し方が間違っている…というか、明らかなミスリードなんです。「ハムを食べると大腸がんが18%増える」の数字には間違いはないのでしょうが“何に対して18%増える”が書かれていないので、その話を聞いた人々が「ハムを食べると大腸がん(になる人)が(全人口に対して)18%増える」と誤解するわけです。

 でもよくよく考えれば、そんな事はなく、加工肉を常食する事で、現在の大腸がんの発生率が、18%増しになるってだけの話で、それを日本男性で考えるなら、9.1%の発生率が10.7%になるって話なんです。加工肉を常食する事で大腸がんの発生率は増えることは間違いないけれど、それは日本男性の場合、現在の発生率よりも1.6%ほど発生率が増えますよって話なんです。だから、数字としては1.6%という数字を出した方が誤解されにくいと思うのだけれど、それをわざと18%という大きくて誤解されやすい数字を出してきたわけです。だって、勝手に誤解されるかもしれないけれど、間違いじゃないですから。でも、わざと大きな数字を出し、世間をミスリードしたのは事実だし、そこには何らかの意図があるんです。

 なぜ世界保健機構がそんなミスリードをするのかというのは、色々な筋からのリーク報道がありますが、概ねアメリカの国内政治的な事柄が原因のようです。つまり、我々日本人にはあずかり知らぬこと…というか、とんだトバッチリなわけです。

 それに、9.1%の大腸がんの発生率が10.7%に増えるって、私、書きましたが、実はこの数字だって、本当はかなり大きな数字で、多少の嘘が混じっているんです。

 と言うのも、私は計算の根拠を現在の大腸がんの発生率に置きましたが、現在の大腸がんの発生率で調べられている人の中には「加工肉を食べない人」もいるだろうけれど「毎日毎日加工肉を大量に食べている人」だって、すでに9.1%の中に含まれいてますから、実際に厳密な計算をすると、加工肉を食べる人が大腸がんになる確率は10.7%どころではなく、もっと低い数値になるはずなんです。

 ですから、ハムを食べ続けたところで、大腸がんの発生率は、実際は1%増えるかどうかってレベルの話なんです。統計上は、1%の増減ってのは、通常“誤差”扱いされますので、ハムを食べ続けたからと言って、大腸がんになる人が増えるとは言えない…というのが正しい姿勢だと思います。

 それに、世界で一番ソーセージ(加工肉の王様的存在ですね)を食べるのはドイツ人なんですが、ドイツって、大腸がんの発生率が低い国として有名なんですね。だから、加工肉を食べると大腸がんになると言うのは、統計上は嘘ではないと思うけれど、取り立てて言うべき事柄ではない、と私は思います。

 アメリカ国内のアレコレが原因で、色のついた情報が出てきたからといって、そんな情報に踊らされちゃダメなんじゃないかなって思うのです。それこそ、我々の情報リテラシーが試されている…ってわけです。

 と言うわけで…「それでも私はハムを食べるぞ!」と決意したわけです。

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コメント

  1. chako より:

    今年度はまわりで二人大腸がん発病しました
    二人とも突然のおなかの痛みで検査して即入院即手術でした
    事前に兆候なかったので防ぎよう無かったみたいです

  2. すとん より:

    chakoさん

     がんにも色々なタイプがあるようですが、大腸がんは“痛い”んだそうですね。で、大抵は痛みで病を自覚するんだそうです。で、見つけ次第、切るわけです。私の周りを見ると、予後は比較的よさそうです。術後、再発もせずに10年、20年、お元気な方を知ってます。ただし、たくさん大腸を切ってしまった人たちは、食事制限がつきますが…。

     バナナばかり食べている、オジイチャンを知ってますよ。術後、20年以上たってますが、ずっとバナナばかり食べてます。他のモノが食べられないわけではないのだそうだけれど、やはり消化の良い物を食べないといけないということで、専らバナナです。それでも元気なんだから、まあ良しなんでしょうね。

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