皆さんは“にゅうおいらんず”というデキシーランドジャズのバンドをご存知でしょうか? 実は私、久しぶりに、にゅうおいらんずの演奏を聞きに行ったので、ブログの記事に書き残しておきたいと思います。
で、どこに聞きに行ったのかと言うと…浅草演芸ホール。そう、落語の寄席です。演芸ホールの8月上席の大喜利(もうほとんど一ヶ月も前の古い話で申し訳ない。他の話題を記事にしているうちに話が古びてしまいました)に、にゅうおいらんずが出演したんですよ。
落語の寄席? 浅草? 大喜利? はい、にゅうおいらんずと言うのは、元々は落語家さんたちが集まって結成されたジャズ・バンドなんです。まあ、結成当初は落語家さんばかりだったようですが、今ではそれ以外のメンバーも加わっており、落語家さんが中心メンバーのジャズバンドって感じになっています。
ちなみに前回見たのが2008年夏ですから、6年ぶりなんですね。
6年経つとメンバーも変わります。
トランペットの三遊亭小遊三師匠と、トロンボーンの春風亭昇太師匠、キーボードの桂伸之介師匠のお三方はお元気でしたし、皆さん確実に上達していました。特に小遊三師匠のトランペットの音は、実に素晴らしいモノでしたし、昇太師匠のトロンボーンもレベルアップしていました(伸之介師匠は…よく分からなかったです)。
また非落語家さんである、ベースのベン片岡氏と、二代目ドラムスの高橋徹氏も、お変りない感じでした…が、司会とバンジョーをやっていた三遊亭右紋師匠と、クラリネットの三遊亭円雀師匠の姿が見えません。
当日、小遊三師匠からご報告がありましたが、右紋師匠は今年の1月に胃ガンでお亡くなりになったそうです。ご冥福をお祈りいたします。また、円雀師匠は病気療養中なんだそうです。一日も早いご回復をお祈りいたします。
それにしても、落語家さんって、お元気に見えても、高齢の方が多いんですよね。お大事にしてください。
右紋師匠の没後、新メンバーとして、ギターバンジョーの春風亭柳橋師匠が加わり、円雀師匠不在の穴をふさぐため、サポートメンバーとして、ソプラノサックスのミーカチントさんが加わりました。ミーカチントさんは若い女性で、東京芸大をご卒業されている(音楽家ではなく)画家の方なんだそうです。現在の本業は街の絵画教室の先生なんだそうですが、サックス・プレイヤーとしてもご活躍中なんだそうです。なんかまあ、にゅうおいらんずにふさわしい新メンバーですね。
ギターバンジョーという楽器は、バンジョーはバンジョーなんだけれど、弦が4本ではなく6本あって、調弦もギターと同じ。つまり、ギターと同じ感覚で弾けるように工夫されたバンジョーなんですね。
にゅうおいらんず、やっている事は、以前とほぼ同じですが、確実にバンドとしての力量は上がってますね。ただし、お笑いとしては、右紋師匠と小遊三師匠と昇太師匠の三人で廻していたのを、小遊三師匠と昇太師匠の二人で廻すので、若干のレベルダウンは仕方ないかな? いや、それだけ右紋師匠の存在が大きかったと言うべきなんでしょうね。
それにしても、1996年結成ですから、もう結成18年になるんですね。すごいなあ。彼らの本業は、もちろん落語家さんであって、ジャズは趣味なんですよ。それも、小遊三師匠と昇太師匠は、バンドを組むと決めてから楽器を始めたわけで、いわば大人の趣味人として音楽をやっているわけですよ。そういう意味では、にゅうおいらんずって、私の憧れなんです。
色々あるだろうけれど、今後も頑張って欲しいなあ。私、応援しますよ。
蛇足、以前のライブを見た時に購入した、小遊三師匠のサイン入りのにゅうおいらんずのDVDが見当たらない。あれ、おっかしいなあ…。
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